
【準1級の長文読解で求められる語彙レベルとは?】
英検準1級のリーディングでは、「語彙力」が合否を大きく左右します。
語彙問題だけでなく、長文読解でも高度な語彙を正しく理解し、文の流れを読み取る力が求められるからです。
このコラムでは、準1級の長文に必要な語彙レベルと、日々の学習で意識すべきポイントを整理します。
✅ 準1級で出題される語彙の特徴とは?
英検準1級の語彙は、**日常英会話の範囲を超えた「アカデミック語彙」**が中心です。
特に、以下のような分野に関連する単語が多く出題されます。
分野 | 出やすい語彙の例 |
---|---|
社会問題 | poverty(貧困), inequality(不平等) |
環境・エネルギー | emissions(排出), renewable(再生可能な) |
教育・心理学 | motivation(動機付け), discipline(規律) |
科学・技術 | hypothesis(仮説), innovation(革新) |
経済・ビジネス | recession(不況), subsidy(補助金) |
📊 語彙レベル感:CEFRで見ると?
英検準1級は、おおよそ CEFR B2〜C1 レベルに相当します。
これは「高校卒業〜大学教養レベルの英語力」に近く、英字新聞・ニュース記事・評論的な文章でよく見かける語彙が多く使われます。
つまり、「英語の学習用教材」ではなく「実際の英語社会で使われる語彙」を積極的に学ぶ必要があります。
🧠 語彙習得に必要な視点3つ
① 「意味」+「使い方」をセットで覚える
単語の意味だけでなく、どんな文脈で使われるかが大事です。
- ✘覚え方(NG):
allocate = 割り当てる - ✔覚え方(OK):
The government decided to allocate more funds to education.
② 類義語・対義語も関連付ける
同義語・反意語をあわせて覚えると、読解の幅が広がります。
単語 | 類義語 | 対義語 |
---|---|---|
abundant | plentiful | scarce |
prohibit | ban | permit |
③ 読みながら「意味推測」の練習をする
全ての単語を覚えるのは現実的ではありません。
知らない単語でも、前後の文脈から意味を推測する力をつけることが、読解スピードにも直結します。
📚 効果的な語彙強化の素材
素材 | 特徴 |
---|---|
英検準1級語彙問題集 | 出題傾向が反映されており、頻出語が押さえられる |
英語ニュース記事(BBC, VOA) | 時事・論説的語彙を自然な文脈で学べる |
英字新聞の社説 | 準1級レベルの読解語彙が多数登場 |
✨ まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
語彙の特徴 | アカデミック・抽象的・ニュース的な単語が多い |
対策の視点 | 意味だけでなく文脈・使い方・類義語とセットで覚える |
学習の姿勢 | 読みながら推測するクセをつけることが読解力向上につながる |
語彙力は一朝一夕には伸びませんが、正しい方向で毎日積み重ねていけば、長文に対する自信が確実に変わります。
まずは、1日10語の“実用的な語彙”から始めてみましょう。