IELTS対策コラム

5分でわかる。 採点者はここをチェックしている!評価基準 Task Achievement

IELTS Writing Task 1 採点者はここをチェックしている! Task Achievement

Task Achievement タスクの完了

IELTSのライティングTask1では以下4項目の採点基準によってBand Scoreが計算されます。


  1. Task Achievement タスクの完了 (25%)
  2. Coherence and Cohesion つながりと一貫性 (25%)
  3. Lexical Resource 語彙の豊富さ (25%)
  4. Grammatical Range and Accuracy 文法の幅と正確さ  (25%)


ブリティッシュ・カウンシルによって提供されている各Band Scoreの計算表

多くの方の場合、目標スコアは6〜7程度だと思いますので、最低限その部分は頭に入れておきましょう。


今回は、「Task Achievement タスクの完了」について説明していきます。


Task Achievement (タスクの完了)チェックポイント!

☑ 主な特徴が3つあるか?  Identifying the key features

  3つの主な特徴を即座に見極め、それについて書くこと(まれに、2つないし4つある場合があります)特徴とは、データの中で際立つ、最も重要な情報やパターンのことです。

グラフ問題の場合、グラフに書かれている重要な項目を読み取るということが必要です。

出題者もなんらかの意図を持ってグラフやテーブルを制作していると思われるので、なるべくグラフの重要ポイントを理解してエッセイに反映させましょう。


「主な特徴を書き出す」についての評価は以下のようになります。

Band 7 : clearly presents and highlights key features. This means that the reader can clearly see which information is important and which is not.

Band 6 : presents and adequately highlights key features. This means that the writer can describe the key features but they may be irrelevant, inappropriate or inaccurate.

Band 5 : presents but inadequately covers key features. This means that some key features are missing. Band 4 attempts to address the task but does not cover all key features and may confuse key features with detail. This means that the writer misses one or more of the key features.


☑ 全てのカテゴリーに言及したか?

  グラフ中のカテゴリーはすべて網羅する。(othersという項目も忘れずに!)


☑ 主な特徴それぞれについてデータによる補足はしたか? Supporting detai

  3つの主な特徴すべてについて具体的なデータを付け加え、説明する。

重要と思われる項目については書き逃しの無いようよく確認してください。

そしてもちろん主な特徴に対する詳細の記述 “Provide sufficient detail“も必須です。重要な項目については詳細 detailを書かないと”減点“になります。

ただし、1つ注意が必要です。 ”not too much details, and not too little”、つまり書きすぎも書かなさすぎもダメということです。


☑ 概要(Overview) はあるか?

  概要を含めることは必須!

よく意見が分かれる項目の一つに、Overviewを書くか書かないかという問題があります。

IELTS対策サイト等によっては、Overviewはいらないなんてことを書いているものも見かけますが、これは完璧に間違えです。Introductionの中に1行でも、Introductionの後に1行でも、Conclusionの中に1行でも構わないので、必ず書いてください。


概要(Overview)  書き方の例 1


概要(Overview)  書き方の例 2


   IELTSのTASK1では,

  • グラフや表をしっかりと読み取れているか
  • 正確かつ簡略にまとめられているか(無駄な情報がないか)
  • 150単語以上書いているか
    というような設問に適切に回答する上での基本的な部分が大切になります。例えば単語数不足の場合はその不足語数に依存してTask Achieventの点数から引かれていきます。

グラフ内やグラフ間の中で数値の相関等がある場合には積極的に比較を行いましょう。

比較級・倍率、増減の表現等を使いながら対比の形(While, Although, Whereas、withを使った付帯状況等)に持っていくと表現の幅をアピールできるので、文法のポイントも稼げるかもしれません。

5分でわかる!Task 1  Bar Chart(棒グラフ)攻略

IELTSライティング Task 1  Bar Chart(棒グラフ)攻略

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お勧めしたい4段落構成

  1. Introduction       (序論)
  2. Overview               (大要)
  3. Body Paragraph A  (本論A)
  4. Body Paragraph B     (本論B)

1  INTRODUCTION Paragraph 序論

表現の言い換え Paraphrase the information given by IELTS

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第一段落では、序論として「そのグラフが何を表しているか」を書きます。
それは設問文に示されていますが、設問文をそのままコピーするのではなく、
言い換えた文を書くことが大切です。
序論ではできれば2つの文を作るとよいでしょう。
グラフが何を表しているのかを簡単に説明していきます。
“ Units are measure in・・・・” のように書いていきます。

サンプル パラグラフ
ielts tips 4

重要ポイント!

同じ単語やフレーズの繰り返しを避けるために
「言い換え表現 synonyms」を覚えることが大切です。
また、次のようなアカデミックな表現を使いましょう。”The chart….consumer goods…
「  」はアカデミックな文章ではよく使われます。
グラフの日付に合わせた時制を使うことに注意します。

2  OVERVIEW Paragraph 大要

まずはグラフにある主な特徴を選びます。
それはグラフで表す数値が高いものや低いもの、或いは比較的大きな変化などです。
それらの特徴の概要を書いていきます。大要は評価の25%にあたる大切なところです。

サンプル パラグラフ
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3つの主な特徴

全体的特徴(どちらの国がより消費しているか)
最も消費しているもの
最も消費していないもの

重要ポイント!

Task 1 の中で最も大切な部分
全体的な特徴(Overall)から書き出すこと
グラフの数値を比較しながら説明していく(Often use comparatives.)
英文を論理的に展開するために、さまざまな接続表現を覚える。(range of linking devices)
While / whereas / as opposed to / compared to / in comparison with.

3            BODY Paragraphs 本論

本論は2つ以上書きます。通常2つの本体を書きだします。
本論では、さらに細かくグラフの特徴を比較しながら説明します。
グラフの特徴を2つの側面に着目して、論理的に描写していきます。
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グラフの中で最も消費したものと消費が最低のものに着目する
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消費額に最も格差があるものに着目する

サンプル パラグラフ
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Body paragraph(本論)では、数値を入れながら説明するようにしてください。
どんなに上手に書けても数値がない説明文は評価が上がりません。

それでは、最高得点(バンド スコア 9)の模範解答をご覧ください。
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The chart illustrates the amount of money spent on five consumer goods (cars, computers,
books, perfume and cameras) in France and the UK in 2010. Units are measured in pounds sterling.
Overall, the UK spent more money on consumer goods than France in the period given.
Both the British and the French spent most of their money on cars whereas
the least amount of money was spent on perfume in the UK compared to cameras in France.
Furthermore, the most significant difference in expenditure between the two countries was on cameras.
In terms of cars, people in the UK spent about £450,000 on this as opposed to
the French who spent £400,000. Similarly, the British spent more money on books
than the French (around £400,000 and £300,000 respectively).
In the UK, expenditure on cameras (just over £350,000) was over double that
of France, which was only £150,000.
On the other hand, the amount spent on the remaining goods was
higher in France. Above £350,000 was spent by the French on computers
which was slightly more than the British who spent exactly £350,000.
Neither of the countries spent much on perfume which accounted for £200,000 of expenditure
in France but under £150,000 in the UK.

IELTS ライティング 対策&解答テクニック Contents

2025年1月18日 更新

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Task 1 &  Task 2

▮  5分でわかる! IELTS ライティングテストとは

▮  5分でわかる! ライティングセクション採点基準

▮  5分でわかる! ライティング Paraphrasing(言い換え)― 同義語を使う

▮  5分でわかる! ライティング Paraphrasing(言い換え)― 語順を換える

▮  5分でわかる! ライティング Paraphrasing(言い換え)― 語形、受動態を換える

▮  バイリンガルに学ぶ! スコアアップに必要な9つの秘訣

▮  バンド7.0以上の上級者が守る10のルール

▮  上級者が実践している! 9つの解答ステップ

▮  エッセイが上達するたった4つの秘訣! 4Csって何だ?

▮  簡単なスコアアップのコツ! 「時間配分」と「取り組み方」

▮ IELTSライティング上級者が守る10のルール

▮ IELTSライティング「質問の意図を深く理解する」 – 具体例

▮ IELTSライティング「明確で一貫性のある論理構造」-具体例

▮ IELTSライティング「効果的なイントロダクションと結論」-具体例

▮ IELTSライティング「パラフレーズ技術の活用」 - 具体例

▮ IELTSライティング 「 具体的で関連性のある例やサポートを提示する」- 具体例

▮ IELTSライティング – 「多彩で正確な語彙の使用」-具体例

▮ IELTSライティング – 「文法の正確さと多様性」具体例

▮ IELTSライティング「コヒーレンス(論理の一貫性)とコヒージョン(接続性)」―具体例

▮ IELTSライティング – 「文字数と時間の管理」-具体例

▮ IELTSライティング「プロンプトの論理的な分析と柔軟な思考」-具体例


Task 1


▮ IELTS ライティング アカデミック「Task 1」の問題形式(7種類)

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックしている!Task 1 評価基準 (1) 

▮  5分でわかる!  採点者はここをチェックしている!Task1- Trendsを表現する

▮      5分でわかる。 採点者はここをチェックしている!Task1-differencesを表現する

▮  5分でわかる。 採点者はここをチェックしている!Task1- Stagesを表現する

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックしている!Coherence and Cohesion

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックしている! Lexical Resource

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックGrammatical Range and Accuracy

▮  簡単なスコアアップのコツ! ライティング Part 1   テンプレート

▮  5分でわかる! Task 1  Bar Chart(棒グラフ)攻略

▮  5分でわかる! Task 1    Pie Chart (円グラフ)攻略

▮  5分でわかる! Task1   Line Graph (折れ線グラフ)攻略

▮  5分でわかる! Task1  Table (表) 攻略

▮  5分でわかる! Task1  Diagram (図解) 攻略

▮  簡単なスコアアップのコツ! イントロダクションは「言い換え」で十分

▮  5分でわかる! Task1 body(本論)で点数稼ぎ

▮  5分でわかる! Task1によくでる図表

▮  簡単なスコアアップのコツ! Task1は「文章構成」を決めれば簡単


Task 2


▮  5分でわかる! ライティング Task2   6つのタスクタイプ ①

▮  5分でわかる! ライティング Task2   6つのタスクタイプ ②

▮  5分でわかる! IELTS ライティング Task2 エッセイの構成

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックしている!Task 2 評価基準(1)

▮    5分でわかる! 採点者はここをチェックしている!Task 2 Coherence &Cohe

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックしている!Task 2 Lexical Resource

▮  5分でわかる! 採点者はここをチェックしている!Grammatical Range

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 フォーマルな単語・表現

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (現在形、過去形、現在完了形)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (主語と動詞の一致 )

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (主語と動詞の一致 There is)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (助動詞)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (単文)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (重文)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 (複文)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 コンセプトマップ

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 イントロダクション

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 意見を述べる

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Body(本論)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  転換語

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  不可算名詞

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Transitive 他動詞

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Intransitive Verbs 自動詞

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Adjectives 形容詞

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Adverbs 副詞

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Synonyms 同意語

▮    5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  hypothetical  仮定条件 

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Relative Clauses 関係詞節

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編  Noun Clauses 名詞節 (主語)

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 目的語になる名詞節

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 前置詞の目的語になる名詞節

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 時&条件の副詞節

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 理由・原因と目的の副詞節

▮  5分でわかる!ライティング Task 2 基礎編 譲歩・対象と場所の副詞節

簡単なスコアアップのコツ! Task1は「文章構成」を決めれば簡単

▮ Task 1    採点基準  首尾一貫性とつながり

問題にグラフが出ようが図表が出ようが、文章構成は一緒です。この文章構成さえ決めてしまえばどんな問題が出てきても対応できますし、決められた文章構成に従って書くことによって、文章全体に「首尾一貫性」が生まれるのです。
文の流れは, イントロダクション(導入)➡ ボディ(本論)となります。
(結論はイントロダクションに入れる、又は最後に書いてもいいですが必ずしも書く必要はありません)
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▮ イントロダクション(導入)

グラフ・図表が何を表しているのか1〜3文で表現します。 そして、1文目には、以下の4つの要素が含まれなければなりません。

①  フォーマットのタイプは何か?
(例:円グラフ/ 折れ線グラフ/ 棒グラフ/ 表/ 図表 )

②  それは何を示しているのか?
(例:コンピューターの製造台数/ 販売された販売された車の割合)

③  それはどこのことか?
(例:ヨーロッパ、アジア/ 5工場、6店舗、7事業所)

④  それはいつのことか?
(例:1月から12月 / 1990年〜2005年)

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① The line graph   ② reveals the amount of overtime pay workers earned
折れ線グラフで    従業員の残業代の総額を示している

③ in three restaurants  ④ between January and June 2003.
3つのレストランでの     2003年1月〜6月間の

2文目では、どのような規模で情報が提示されているかを記述します。

⑤ 数字はどのように示されているか?
(例:のべ人数 / 金額 / パーセント / 時間)

⑤ The figures for the overtime pay are shown in American dollars.
残業代の金額は米ドルで表示されている。

イントロダクションの最後の3文目では、一般的にトレンド全体を解説し、それを要約の文章と考えます。(3文目の要約はイントロダクションに必ずしも入れなくて構いません。この要約を最後の結論部分に入れても良いでしょう。)

⑥ トレンド全般を要約するとどうなるか?
(例:増加している / 減少している / 変化が大きい / 割合が低い)

⑥ According to the chart, the levels of pay at all three restaurants increased over the period.
チャートによると、この時期3つのレストランすべてで、支払いが増加した。

結果として、イントロダクション(導入)には全部で6つのポイントが含まれることになりました。
The line graph reveals the amount of overtime pay workers earned in three restaurants between January and June 2003. The figures for the overtime pay are shown in American dollars.  According to the chart, the levels of pay at all three restaurants increased over the period.  (46 words )

▮ 本論 Body の評価を上げる

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さて、イントロダクション(導入)に続き、今回取り上げるのはボディ(本論)の評価を上げる文章構成です。  採点基準である「タスク達成度」のポイントを「首尾一貫性とつながり」をもって文章を完成させる必要があります。

▮ 採点基準 タスク達成度 (問題に的確に答えているか)

Task 1では情報を正しく伝えることが求められます。その際、グラフや図表どちらが出ても分析力です。  一見英語には関係ないようですが、150語という限られた語数の中で伝えるべき優先順位を決めることが大切です。実際に採点基準の中に「関係のない情報・正確でない情報が入っていないか」ということも含まれているのです。
伝えるポイントは次の3つ

  1. グラフ・図表の全体の傾向
  2. グラフ・図表の中で特徴的な箇所
  3. 2つ以上のグラフや図表が出ている場合、その違い又は比較する点

3つのポイントを「首尾一貫性とつながり」をもって書いていきます。

▮ データをグループ分けして、わかり易く説明する

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チャートやグラフに多数のアイテムや数字が提示されている場合、情報をグループ分けしなければなりません。

  • 類似のトレンドをもつアイテム (例:上げトレンド / 下げトレンド)
  • 似た分野から発したアイテム (例:ドイツ、イギリス&フランス/ 日本、中国、韓国)
  • 似たタイプのアイテム  (例:ラジオ、テレビ、CDプレーヤー/ 電話、スマートフォン、E-メール )

▮ 記述するポイントを選ぶ

Task 1 で提示される情報の大半は、チャートやグラフです。受験者の課題は、チャートやグラフに示されているトレンド(状況が変化し、展開していく大まかな方法。傾向)と、その重要な特徴を読み取って、説明することです。
プロセスや図解の説明エッセイを書く場合、自分が重要だと認めたポイントを全て記述しなければなりません。 しかし、チャートやグラフや表の説明エッセイでは、これは当てはまりません。 通常、150語以上のレポートを完成させるには、記述すべき重要情報は8〜12個です。以下に着目して、タスクの中からトレンドや重要情報を記述します。

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  • 一番大きな数字のアイテム
  • 2番目に大きな数字のアイテム
  • 3番目に大きな数字のアイテム
  • 一番小さな数字のアイテム
  • 最も大きく変化したアイテム
  • 2番目に大きく変化したアイテム
  • 最も変化が小さいアイテム
  • 似たようなパターンをもつアイテム
  • 正反対のパーターンをもつアイテム
  • まったく変化していないアイテム
  • 特定の期間中、初期におけるアイテムの数字レベル
  • 特定の期間中、終期におけるアイテムの数字レベル
5分でわかる!  Task1によくでる図表

Task1の表やグラフを説明させる設問は他に類を見ないIELTSの特徴!

 
IELTSライティング Task1は、図やグラフなどのデータから情報読み取りと描写がテーマです。 そしてその情報が表す差異や傾向と具体的な数字やデータをもとに論証しエッセイを完成させます。
表やグラフをまとめるといった客観的情報を効果的にまとめるエッセイを作成やることが決まっているため、準備がしやすく、意外と簡単ではある半面、出題内容が棒グラフ、円グラフ、表(テーブル)、などバラバラで、それらが1つの時もあれば、複数のこともあり、また、同一年でのデータの時もあれば、時系列での比較を問われることもあります。
また、機械、道具や装置などの写真が与えられ、それらの構造を解説したり、どのように機能するかなどを説明する問題もあります。
さあ、それではどんな図表やグラフが出題されるか見てみましょう。
まとめると以下の2タイプに分かれます。
 

▮ Type 1  図やグラフなどデータの分析

 
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 ▮ Type 2  物事の手順や仕組みの解説

 
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5分でわかる! Task1 body(本論)で点数稼ぎ

▮ ライティングTask 1   body(本論)で点数稼ぎ!

 
 
前回コラム IELTSライティングTask 1  イントロダクション コツは「言い換え」!で書き出し部分(イントロダクション)について述べましたが、今回は本文(body)と結論(conclusion)について説明します。
重複しますが、通常Task1のエッセイは下記のような三段落構成で作成します。
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第1段落:イントロダクション(導入)

ここでは与えられている表やグラフ、チャートといった図が何を表しているか、といった点を簡潔に述べます。
Example:
The chart shows the production of wine in French, Italy, Australia and Japan in 2003.

 

第二段落:ボディ(本論)

 
この段落では今回のエッセイのメインアイデアとなる、表やチャート、グラフとった図から読み取れる特徴を述べます。その際、差異や傾向といった細部まで説明することが求められます。その際、よりスムーズな文脈にするために、接続詞や指示語などを活用することも重要です。
 Example:
The French is the largest wine producer of the four countries, producing 98 billion liters in 2003. Italy comes second with about 78 billion liters. This figure is almost half that of the Australia.
 

第3段落:コンクルージョン(結論)

通常イントロダクションで述べたことを言い換えて結論付けます。
Example:
The char compares the production of wine in four countries, French, Italy, Australia and Japan. To summaries, French is the country which produces the most wine.
 

結論はなくてもよい

Task 1 のエッセイは、必ずしも結論を必要としません。(Task 2は必須)。しかし、結論を書くことができれば、エッセイの質は上がります。ふさわしい結論を思いついたら、Task 2の回答を終えた後又は20分の時間に余裕があったら、結論を書くようにしましょう。

簡単なスコアアップのコツ! イントロダクションは「言い換え」で十分

タスク1は2つのパートから成ります。タスクの見出し、あるいはトピックが提示され、指示文がその下に続きます。タスク指示文は常に同じで、以下のとおりです。

<赤枠が指示文になります>
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(主な特徴を選び記述することによって情報を要約し、妥当な場合には比較しなさい)

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指示に従い、タスクの見出しと図解から読み取った情報で、まず、導入パラグラフ(イントロダクション)を書き出します。

▮ 導入パラグラフ(イントロダクション)

グラフ・図表が何を表しているのか1,2文で表現します。たいていの場合が設問の言い換え(paraphrasing)になります。指示の第1文の単語をいくつか流用したり、同義や類義の表現を知っていれば、導入パラグラフを早く書き上げることができます。

以下は、タスク指示の「言い換え」例です。
The chart shows the time spent by UK residents on different types pf telephone calls between 1995 and 2002.

時間短縮を意識しすぎて指示書をそのままコピーすることは避けてください


IELTS試験管はタスク指示書のコピーを評価しないと言われています。

グラフや図表でよく使われる「同義語」「類義語」を覚えておきましょう。
graph → chart ,  show → illustrates, 
the unemployment rates → the proportion of unemploymentと同じ意味です。

from 1995 to 2002 (又はfrom 1995-2002) はbetween 1995 and 2002 と言い換えます。 
★ 導入パラグラフ:  書き出しサンプル をいくつも覚えておきましょう。

The line graph shows information about …
The pie chart illustrates the number of …
The bar graph gives data of …
The table provides the percentage of …
The diagram illustrates the process of …
The graph/table shows/indicates/illustrates/reveals/represents…
It is clear from the graph/table…
It can be seen from the graph/table…
As the graph/table shows,…
As is illustrated by the graph/table,…
From the graph/table it is clear….

簡単なスコアアップのコツ! 「時間配分」と「取り組み方」

▮ 時間配分がとても重要!

IELTSで一番難しいと言われるのがライティングセクションです。

しっかりと準備をすればある程度高得点が取り易いのもまた、ライティングです。
IELTSライティングで苦戦している人の多くは「時間配分」が上手くいっていません。
ある程度エッセイに自信がある人も「時間」との戦いに負けてしまうようです。
さて、IELTSライティングセクションでは、理想的には、

Task 1に20分、Task 2 に40分

の時間配分が必要です。 どちらから始めてもいいのですが、Task 2はTask 1 に比べ配点が2倍になるのでTask 2から始める受験者が多いようです。

Task 1 (表やグラフの説明)とTask 2(与えられたトピックについてエッセイを書く)では問題のタイプが違うので、受講者によっては、Task 2よりTask 1の方が難しいと感じるかもしれませんし、その逆もあるでしょう。
どちらからでもいいので自分がやりやすい方から始めてください。

▮ 時間を計って練習しよう

ある程度ライティングの基礎ができてからは、問題集に取り組んでください。 問題集を選ぶ際は模範解答があるものを選んでください。 解答の中にはスコアの低いものもあるので解答の質にも注意を払って問題集を選びます。
IELTSは時間との戦いです。ネイティブでさえ、時間内でエッセイをきちんと書けない難問です。
そこで問題集を使った学習では、必ず時間を計って取り組むことが大切です。
目標スコアによりますが、難しい単語や言い回しで余計な時間を使わず、時間内で文章を完成させることに集中しましょう。

▮ タスク1の時間配分

ライティングセクションのタスク1は図や表、グラフを説明する必要があります。
タスク1の図や表を説明する問題は数ある英語テストの中でもIELTS最大の特徴の一つで、慣れないと難しいセクションです。
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その理由は、このタスクは主観的な自らの意見を一切入れることができないからです。出題された図やグラフなどから、「最も重要な特徴やデータ」を読み取る分析力が必要です。そしてその情報が表す「差異や傾向」と具体的な数字やデータをもとに論証しエッセイを完成させなければなりません。

Task 1  取り組み方と時間配分 

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▮ タスク 2 の時間配分

Task 2 では、与えられたトピックについてエッセイを書きます。 テストの初めに2つのTask両方に目を通します。そうすることでTask 1を進めながらTask 2 についても考えながらできます。

Task 2    取り組み方と時間配分

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5分でわかる! ライティングセクション採点基準

▮ 4つの採点基準に沿って学習する!

 
IELTSライティングはリーディング・リスニングと違い、
目に見える正誤数によってバンドスコアを決めることができません。
「どのくらいできたら、スコアいくつ」というのがわかりづらく、練習していても、
自分のレベルがどれくらい良いのか悪いのか判断できずあいまいです。
しかし実際のテストでは、ライティングにはそれぞれ4つの採点基準が設けられているので、
それに沿って学習することで「何を」「どのように」書けばいいのかはっきりします
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タスク1      タスク達成力

タスクに則して、最低150語の長さでどの程度上手に要求を満たしているかを評価します。指示された情報の要件を認知し、要約し、エッセイで適切・正確に伝えることができているかを評価します。
 

タスク2      タスク対応力

タスクに則して、最低250語の長さで要求をどの程度上手に満たしているかを評価します。エッセイの中で、問題への姿勢や自らの立場を明快に位置付けているか?見解はトピックに則しているか? 意見表明に裏付けや視点はあるか? アイディアを支える根拠や、実体験が盛り込まれているか? などです。
 

タスク 1&2    首尾一貫性とつながり

内容が明快で、なめらかに書かれているかを評価します。情報とアイディアと言葉をうまく操ってエッセイをまとめているか?内容は論理的で、意味を成しているか? 構文や文脈づくりで多様なテクニックが使われているか?などです。
 

タスク 1&2     豊富な語彙

豊かな語彙をもっているか、出題されたタスクのためにそれを適切かつ正確に使いこなしているかが評価されます。同じ単語を反復使用していないか、情報やアイディアを表現するのに適切な単語を使っているか? などです。
 

タスク 1&2    文法知識と正確な運用

多様な構文を採用し、しかも正確に使っているかを判定します。文法知識をいかしてどの程度長い文章を書き、どの程度複雑な内容を盛り込んでいるかに着目し、文章のレベルを評価します。多様な構文を、正確に適切に使いこなせているかを見ます。
 
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5分でわかる! IELTS ライティングテストとは

▮ テスト時間は60分で2つのエッセイを書く

リスニング、リーディングについで、3番目がライティングテストです。
ここでは、受験者が、書いた英語でどの程度効果的にコミュニケーションをとれるか判定します。
テスト時間は60分で、2つのタスクから成り、両方のタスクに解答しなければなりません。

テストの初めに、2つのタスクが出題されているA4サイズの問題冊子が渡されます。
その問題冊子に、直接答えを書きます
タスクは順番に取り組む必要はなく、タスク2から先に初めても構いません。
実はTask 2の配点比率が高いのでTask 2から解答することをお勧めします。

どちらのタスクも、大学で提出する課題を前提にしているので、
文章のスタイルや表現はアカデミックなレベルのものが求められます。
TOEFLのようなタイピングではなく手書きなので、
採点官が読めるように丁寧に書くことも大切です。

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 ▮ タスク 1     情報を正しく伝える

タスク 1 ではグラフや説明図、フローチャートなどが示されて、そこから数値など
情報を読み取り、要約したり関係を比較したりしたことを書きます。
ポイントは、伝えるべき大切な情報が何かを分析し、
それを150語以上で説明することです。
客観的な立場で事実だけを書くことが大切で、
図表から読み取れないことや自分の意見を書くことはやめてください。

◆ タスク 1 の問題例

イギリス人男女の、家事の役割分担を棒グラフで示したものです。
このグラフについて150語以上で説明しなさい。

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▮ タスク 2 自分の考えを述べる

タスク 2 では、トピック 1 と違い、
自分の意見を述べる250語以上のエッセイが求められます。
意見そのものの良し悪しを採点するわけでなく、
ライティング力を評価しますので、どんな意見でも構いません。
主な問題形式は、「〇 〇 について自分の意見を述べなさい」 「〇 〇 についてあなたは賛成ですか? 反対ですか?」
「〇 〇 について有利な点、不利な点について述べなさい」といったものです。

◆ タスク 2 の問題例

マスコミュニケーションと交通機関が拡大している中、
社会は益々、グローバリゼーションを加速させています。
人々の中には、それぞれの社会が持つ文化的アイデンティティーが失われるのは明らかである
といった恐れを抱く者もいます。
この意見にあなたは賛成ですか? 反対ですか?  250語以上で述べなさい。

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◆ よく登場するトピック

Education & Learning  (教育と学習)    The arts (芸術)
The environment (環境)                Animal welfare (動物保護)
Mass media (マスメディア)             Population growth (人口増加)
Human relations (人間関係)              Health (健康)
Crime (犯罪)                              Tourism (観光)
Technology (テクノロジー)           Employment (雇用)
Culture (文化)                  Retirement (退職)

ライティングはスピーキング同様、自分が伝えたいことを
英語で自在に表現する力があるかが問われます。
その具体的な対策法は ① 採点基準に従って、②書きまくる
そして③添削(指導)してもらうことです。
過去問、類似問題を使い、何度も間違いを繰り返し、それを正していきましょう。
そのプロセスを経ることがスコアにつながります。

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