
🔹 今回のイディオム
“on the fence”
「on the fence」は、「どちらにするか決めかねている」「はっきりとした立場を取っていない」という意味で使われる表現です。選択肢がありながら、決断を保留している状態を表します。ビジネスの場面や日常会話でもよく登場する便利なフレーズです。
🔹 どんな意味?
この表現は「どちら側にもつかず、中立でいる」ことを指します。自分の立場や意見を決めるのをためらっている、または決断を先延ばしにしているときに使われます。
🔹 語源について
直訳すると「フェンスの上にいる」状態。つまり、あるテーマや問題において、どちらの側(賛成・反対、購入・不購入など)にも降りず、境界線にとどまっている様子から来ています。1800年代のアメリカで政治的な文脈でよく使われ始めたとされます。
🔹 使い方をチェック!
- I’m still on the fence about whether to accept the job offer or not.
(その仕事のオファーを受けるかどうか、まだ決めかねています。) - Many voters were on the fence until the final debate.
(多くの有権者は最終討論会まで態度を決めかねていました。) - She’s on the fence about going on the trip — she wants to go, but she’s worried about the cost.
(彼女は旅行に行くかどうか迷っています。行きたいけれど費用が心配なのです。)
🔹 ポイント解説
「on the fence」はフォーマルすぎずカジュアルすぎず、どちらのシーンでも自然に使えます。文頭・文末どちらにも置けますし、be動詞(is/areなど)と組み合わせて使うのが一般的です。また、**“make up one’s mind(決める)”**との対比で覚えると効果的です。
🔹 似たような表現
- Undecided(未決定で)
例:I’m still undecided about my major. - Torn between A and B(AとBの間で迷っている)
例:I’m torn between studying abroad and getting a job. - Have mixed feelings(複雑な気持ち)
例:I have mixed feelings about moving to a new city.
優柔不断な気持ちや決めきれない状況は、誰にでもありますよね。そんなとき、”on the fence” という自然なイディオムを使えると、英会話の幅がグッと広がります。今日からぜひ使ってみてください!