英語4技能対策

IELTSライティング 「 具体的で関連性のある例やサポートを提示する」- 具体例


IELTSライティングで上級者が守るべきルールとして、「具体的で関連性のある例やサポートを提示する」というポイントがあります。このルールを守ることで、論理的で説得力のあるエッセイを書くことができます。

以下に、具体例を挙げながら説明します。

ルールの説明

具体的で関連性のある例とは、議論の内容を補強し、読者に明確に伝えるための実際の事例やデータを用いることを指します。

関連性のあるサポートとは、トピックに直接関連し、議論の方向性に沿った情報やアイデアを述べることです。

これにより、抽象的な主張を避け、実際の状況に基づいた説得力のある議論が可能となります。

トピック例:Some people think that public transport should be free for everyone. To what extent do you agree or disagree?


  1. 主張の提示

“I believe that making public transport free for everyone is beneficial, but it should be implemented with certain limitations.”


  1. サポートと具体例を使った議論


サポート1: 環境への利点

“Free public transport could significantly reduce air pollution and traffic congestion. For instance, in Luxembourg, where public transport has been made free since 2020, there has been a noticeable decrease in the number of private vehicles on the road.”



サポート2: 経済的メリット

“Free transportation can benefit low-income families who may struggle with daily commuting costs. For example, a study in Sweden showed that free public transport programs in low-income areas improved access to education and employment opportunities.”


サポート3: 制限の必要性

“However, unlimited free access could lead to overcrowding and misuse. In cities like Mumbai, introducing a tiered pricing system for public transport has helped balance affordability and efficiency.”


上級者としてのポイント

● 具体的なデータや事例を引用する。

● 実際の国や都市、統計データを用いることで信憑性を高める。
● サポートがトピックに直接関連していることを確認する。

● 環境問題の議論では、交通量の減少や大気汚染の改善といった関連トピックを選ぶ。
● 反論や制限を認める

● 他の視点にも触れることで、バランスの取れた議論を展開する。


まとめ
上級者は具体例と関連性のあるサポートを活用して、議論を明確で説得力のあるものにします。上記のような手法を用いることで、IELTSの採点基準である「Task Response」において高得点を目指すことができます。

IELTSライティング「パラフレーズ技術の活用」 – 具体例


IELTSライティングにおける上級者が守るべき「パラフレーズ技術の活用」とは、同じ内容を異なる表現で伝えるスキルを指します。これにより、英語力の高さをアピールでき、文章全体のバラエティや流れも良くなります。以下に具体例を挙げて説明します。


  1. 言い換え表現の活用
    IELTSライティングの問題文には、必ずしもそのままの表現を使わず、言い換えることが推奨されます。例えば、「many people think that…」という文をそのまま使うのではなく、「a large number of individuals believe that…」や「it is commonly believed that…」のように言い換えることで、豊かな表現力を示せます。

例:
問題文:「Some people believe that advertisements encourage unnecessary purchases.」
パラフレーズ:「Certain individuals argue that advertisements lead people to buy items they do not truly need.」


  1. 同義語の選択
    似た意味を持つ語彙を使うことで、文章の硬直を防ぐことができます。たとえば、「important」という単語ばかり使わず、「crucial」「essential」「significant」などの言葉に置き換えることが効果的です。

例:
オリジナル:「Education plays an important role in personal development.」
パラフレーズ:「Education plays a significant role in shaping an individual’s growth.」


  1. 文構造の変更
    文章をまったく異なる形で構成し直すことも、パラフレーズの一環です。主語や動詞の位置を変えたり、異なる文法構造を用いることで、同じ情報を異なるスタイルで伝えることができます。

例:
オリジナル:「Technology has greatly impacted how people communicate with each other.」
パラフレーズ:「The way people interact has been profoundly influenced by technology.」


  1. カテゴリーや抽象的な表現を用いる
    具体的な例を抽象化することも、上級者向けの技術です。たとえば、「young people」という表現を「the younger generation」に置き換えたり、「jobs」という言葉を「career opportunities」と表現するなど、幅広い言葉を使うことで深みが増します。


IELTSライティングで高得点を狙うには、単純に「言い換える」だけでなく、適切な語彙や構造を意識し、元の意味を正確に伝えられるような表現力を身につけることが重要です。

IELTSライティング「効果的なイントロダクションと結論」-具体例

IELTSライティングで上級者が守るべき「効果的なイントロダクションと結論」について、具体例を挙げて説明します。このルールを守ることで、エッセイがより読みやすくなり、全体の構成が明確になります


1 効果的なイントロダクションの作成


効果的なイントロダクションは、まずトピックを明確に提示し、書き手の立場やエッセイの方向性を簡潔に示すことです。これにより、読者はエッセイの内容を予測しやすくなります

例えば、テーマが「The impact of technology on social relationships(テクノロジーが社会的な関係に与える影響)」だった場合、次のようなイントロダクションが効果的です。


例: “In recent years, technological advancements have drastically altered the way individuals interact with each other. While some argue that technology strengthens social bonds, others believe it leads to isolation. This essay will examine both perspectives before presenting my opinion on the matter.”


このイントロダクションでは、トピックの概要を簡潔に説明し、議論の方向性を示しています。これにより、読者はエッセイが両方の視点を取り上げ、最終的に筆者の意見が述べられることを理解できます。


2 効果的な結論の作成


結論は、イントロダクションで示した立場や要点を要約し、議論を締めくくる部分です。結論では、新しい情報を追加せず、エッセイ全体のまとめと最終的な意見を簡潔に示します。


例: “In conclusion, while technology has enabled people to maintain connections over long distances, it has also contributed to the erosion of face-to-face interactions. Therefore, I believe that while technology can enhance relationships, it is crucial to balance its use to maintain genuine, in-person connections.”


この結論では、イントロダクションで触れた要点を再確認し、筆者の最終的な意見を強調しています。エッセイ全体をまとめる役割を果たし、読者に強い印象を残す効果があります。


3 イントロダクションと結論の一貫性


イントロダクションと結論は、エッセイの一貫性を保つために重要な役割を果たします。イントロダクションで提起した立場や要点が、結論で再度確認されることで、論理構造が明確になります。


イントロダクションの例:

“This essay will explore the positive and negative impacts of technology on social relationships.”

結論の例:

“In conclusion, while technology offers significant advantages in maintaining social connections, it can also lead to decreased face-to-face interaction. A balanced approach is essential.”



このように、効果的なイントロダクションと結論を作成することで、エッセイ全体の構成が明確になり、読者にとって読みやすくなります。質問の意図に沿った一貫した構造が評価され、IELTSライティングのスコアアップにつながります。

IELTSライティング「明確で一貫性のある論理構造」-具体例


明確で一貫性のある論理構造

IELTSライティングで上級者が守るべき「明確で一貫性のある論理構造」のルールは、効果的で説得力のある文章を書くための重要なポイントです。これは主に、読み手が論理の流れをスムーズに理解できるように、構造を整えることを指します。以下、具体例を挙げて説明します。


1 イントロダクションでの明確な意見提示

イントロダクション(導入)では、トピックに対する自分の立場を明確に述べることが重要です。例えば、エッセイのテーマが「テクノロジーが教育に与える影響」だとします。この場合、イントロダクションで「テクノロジーは教育にプラスの影響を与えている」と明確に述べることで、読み手は筆者の意見を理解しやすくなります。


2  各段落の冒頭でトピックセンテンスを提示

各ボディパラグラフ(本論の段落)は、トピックセンテンス(段落全体の要旨を示す文)で始めるのが望ましいです。たとえば、テクノロジーの教育への影響について論じるエッセイの場合、最初のボディパラグラフでは「テクノロジーは学習者にアクセスしやすいリソースを提供している」というトピックセンテンスで始め、その後に具体的な例や詳細な説明を続けると良いでしょう。


3 具体例や詳細説明でサポートする
各段落内で、トピックセンテンスの内容をサポートする具体例や理由を盛り込み、論理を補強します。例えば、「テクノロジーが教育にリソースを提供している」というトピックセンテンスの後に、「例えば、オンラインの教育プラットフォームであるKhan AcademyやCourseraなどは、学習者が自宅からでも様々な知識を得る機会を提供している」といった具体的な例を挙げると、説得力が増します。


4 コネクティングワードを使って段落間の論理的な流れを確保

論理の流れを途切れさせないためには、各段落の終わりや次の段落の冒頭に、論理的に関連のあるコネクティングワード(接続詞)やフレーズを使うと良いでしょう。「さらに(Moreover)」「一方で(On the other hand)」「そのため(Therefore)」などを適切に使うことで、各段落が自然に続くようになります。


5 結論で要点を簡潔にまとめる
結論では、議論のポイントを簡潔に再確認し、イントロダクションで示した立場を再度確認します。たとえば、「以上の理由から、テクノロジーは教育に多くの利点をもたらしていると考えられる」と要点を短くまとめることで、読み手に全体の論理が一貫していたことを再認識させることができます。


このように、明確で一貫性のある論理構造を守ることで、IELTSライティングで読み手に説得力のあるエッセイを提供することができ、スコアアップにつながります。

IELTSライティング「質問の意図を深く理解する」 – 具体例


質問の意図を深く理解する


具体例で説明

例えば、IELTS Writing Task 2で次のような質問が出たとします:

“Some people believe that the government should provide free healthcare to all citizens. To what extent do you agree or disagree with this statement?”


意図の深い理解

この質問は、政府が全ての市民に無償で医療サービスを提供すべきかという意見についての賛否を問うています。単に「賛成」や「反対」と答えるだけでなく、「To what extent do you agree or disagree?」と尋ねているため、どの程度同意または反対するかの「程度」についても詳しく述べる必要があります。


深い理解を示すための対応

① 具体的な視点から答える

例えば、「私は基本的に政府が無料医療を提供することに賛成ですが、緊急医療や基礎的な医療に限るべきだと考えます。」という意見であれば、どの範囲で賛成かを明確に伝えることができます。


② 幅広い視点を含める

賛成と反対の両面を取り入れ、「同意」や「反対」の程度を示すことで論理的なバランスを取ります。例えば、「無料の医療は、特に低所得者層にとっては重要だが、財政的負担がかかるため、完全に無償化するのは現実的でないかもしれない」と述べれば、質問に対する深い理解が示されます。


良くない例
質問の意図を浅く理解している場合、単に「私は賛成です。全員が平等に医療を受けられるべきです。」と答えるだけでは不十分です。この回答は意図を十分に掘り下げておらず、具体的な内容や裏付けが不足しています。また、賛否の程度も示していないため、バンドスコアが低くなります。


結論
質問の意図を深く理解することで、賛否の程度や多角的な視点から論じる力を示し、バンド7.0以上を目指すための論理的かつ一貫した構成を作成することができます。

IELTSライティング上級者が守る10のルール


IELTSライティングで上級者が守るべき10のルール


  1. 質問の意図を深く理解する
    問題文をしっかり読み、何が求められているかを正確に把握します。特に意見や例を求められる際には、全ての指示に答えるように心がけます。


2. 明確で一貫性のある論理構造
エッセイ全体に一貫した論理を持たせ、段落ごとに1つの主題を持つようにします。イントロ、ボディ、結論の構成を崩さずに、論理的に展開します。


3. 効果的なイントロダクションと結論
イントロでは、質問に応じた要点を簡潔に述べ、結論では主なポイントを要約し、読者に明確な印象を残します。どちらも長すぎず、簡潔に要点を伝えることが大切です。


4. パラフレーズ技術の活用
問題文の文言をそのまま使うのではなく、自分の言葉で言い換えるパラフレーズ技術を駆使します。これにより、より高度な語彙力と文法力を示すことができます。


5. 具体的で関連性のある例やサポート
主張を裏付けるための具体例やデータを提供し、論理に説得力を持たせます。例は関連性があり、読者に実際に理解してもらえるものを選びましょう。


6. 多彩で正確な語彙の使用
単語の選択に配慮し、多様な表現や語彙を使用して、文章に深みを持たせます。同じ単語の繰り返しを避け、自然なフローを意識しましょう。


7. 文法の正確さと多様性
シンプルな文だけでなく、複雑な文や異なる文構造も取り入れて、文法の多様性と正確さを示します。文法エラーはバンドスコアに影響するため、細心の注意を払います。


8. コヒーレンス(論理の一貫性)とコヒージョン(接続性)
「Firstly, However, Consequently」などの接続詞を適切に使い、アイディア同士の流れが自然になるようにします。一貫性のある論理展開を心がけましょう。


9. 文字数と時間の管理
タスク1では150語以上、タスク2では250語以上が求められます。文字数に達していないと減点対象になるため、計画的に書き進め、時間管理を徹底します。


10. プロンプトの論理的な分析と柔軟な思考
問題のテーマに対して独自の視点や考察を加えつつ、他の視点も客観的に分析します。論理的で説得力のある意見を持ちつつも、幅広い視野を意識することで、高得点に繋がります。

IELTSリスニング対策「シャドーイング」 完全攻略

シャドーイングとは?



「シャドーイング(Shadowing)」は、英語を聞きながら、1、2語遅れで音声のあとを

追いかける練習方法です。


聞こえてくる音声を影(シャドー)のように追いかけることから、この名称になりました。


シャドーイングを正しく実践することで、リスニング力だけでなく、

スピーキング力もアップすると言われています。


IELTSにもシャドーイングは大きく役立ちます。

リスニングのスコアが低い人(~5.5)にとっては、IELTSの過去問をただがむしゃらに

こなすだけではスコアを上げることはなかなかできません。


理由としては、そもそものリスニングのベースがないという理由からスコアを失って

しまっているパターンがほとんどだからです。


なので、シャドーイングをたくさん行って、リスニングのベースを底上げする必要があります。


そして、語彙力、テクニック、リスニングのベースの力の3つが揃って初めて

リスニングのハイスコアが狙えるようになります


シャドーイングの効果 1. リスニング


シャドーイングが最も効果を発揮するのは、「リスニングスキルの向上」です。


人間の脳は、自分が発声できない音は、音と認識できません。

そのため、発声できない音声は、発音(英語)が聞き取れません。


なので、シャドーイングによる正しい発声トレーニングがリスニング向上になるのです。


英語を正しくリスニングするには、「音を聞いて(音声知覚)」「意味を理解する(意味理解)

という2つのステップがあります。


これは、母語であっても第二言語であっても同じです。


ステップ 1.耳から入った音声を単語として認識【音声知覚】


ステップ 2. 語彙や文法知識、背景知識などをもとに意味内容を理解【意味理解】


まずは、音声知覚で単語を聞き取り、そのあとに、頭のなかにある語彙や文法知識

などを使って内容を理解します。


ではなぜ、母語では音声を聞いたと同時に理解ができるのに、 英語が第二言語

のリスニングとなると、理解が難しくなるのでしょう。


実は脳内のワーキングメモリ(作業記憶)のなかで「音声知覚」と「意味理解」

は競合しているという点です。

ワーキングメモリとは、情報を一時的に記憶し、

保持する能力のことを指しますが、このワーキングメモリの中には

一定量の情報しかとどめておくことができません。


そのため、英語をリスニングしているときに、英語を正しく聞き取ろうと

意識を集中することで音声知覚(何と言っているのかを把握すること)

メモリ資源をたくさん消費してしまうと、そのぶん意味理解(どんな意味なのか

を把握すること)に使用できるメモリ資源が少なくなってしまい、

結果としてうまく聞き取れなかったということが起こります。


これには、脳の「ワーキングメモリ(一時的に情報を脳に保持し、処理する能力)」

が関係しているのです。


つまり、リスニング力を高めるためには、できる限り音声知覚に使用するメモリを減らし、

意味理解にたっぷりとメモリを使える状態にすることが重要となります。

そこで役立つのが「シャドーイング」のトレーニングなのです。


シャドーイングによる音声知覚を「自動化」後のワーキングメモリ


英語初心者のリスニング時のワーキングメモリ



シャドーイングでは、すべての単語とその発音を正確にとらえる必要がありますから、

音声知覚のプロセスを集中的に鍛えることができます。


そして音声知覚が鍛えられ、自動化される(考えなくてもすぐにできる状態になる)と、

ワーキングメモリのリソースを理解に回せるので、リスニング力が向上するのです。


シャドーイングの効果 2. スピーキング


シャドーイングはスピーキングスキルまでも向上させます。

その理由を見てみましょう。


スピーキングには3つのプロセスがあり、以下の順で進行しています。


プロセス1. 話そうと思うメッセージをつくる【概念化】


プロセス2. 単語や文法知識を用いて、頭のなかで言葉にする【言語化】


プロセス3. 実際に声に出して発音する【調音】


まずは【概念化】。ここでは伝えたいメッセージを思い浮かべます。


次に【言語化】で、脳内に記憶されているメンタルレキシコン(心的辞書)にある、

さまざまな言語情報を参照し文章をつくり上げます。


この言語化のとき、発音やアクセントなども頭のなかでシミュレーションします。


そして最後の【調音】で、口の開き加減や舌の使い方を調整し、

物理的に声を出して発声します。


シャドーイングは、【言語化】と【調音】のプロセスを、何度もリハーサルする

ことになるので、スピーキング力が鍛えられるのです。


また、シャドーイングは発音だけでなく、リズムや息継ぎの場所までコピーするので、

練習するうちに、英語の正しい発音やアクセント、文の抑揚なども習得できます。


シャドーイングの正しいやり方



①自分に合ったレベルの教材を選定する


シャドーイングの教材を選ぶ際、自分の英語レベルに合った教材を選ぶことが重要です。

音声を聞いて内容が7~8割程度理解できるレベルの、少し易しめの教材を選ぶことが

挫折せずに続けるコツです。


● 初級~中級者向けお勧め教材

VOA Learning English

VOAの英語学習者向けニュースサイト。音声のスピードは比較的ゆっくりです。

Beginner LevelからAdvance Levelの3レベルに分かれています。

IELTS リスニング スコア 5.5 までに方は、Intermediate Level から始める

ことをお勧めします。


BBC Learning English 6 Minute English

あるテーマに関して2人のイギリス人がディスカッションしている

6分間の会話文を聞いていきます。


● 中級~上級者向けお勧め教材

IELTS リスニング スコア 5.5以上の方は、公式IELTSリスニング教材をお勧めします。



また教材は、音声にスクリプトと和訳があるものをお勧めします。


事前に音声のスクリプトを確認し、どんな内容なのか把握しましょう。


時間をかけてでも分からない単語や表現を調べ、音声が何を言っているか

しっかり理解できるようにすることで音声に集中することができます。



②「正しい音」でシャドーイングする



シャドーイングは、間違った音声(発声)でやると効果が半減します。


正しい音を反芻することで脳内にデータが蓄積していき、

音声の知覚能力の向上につながります。


シャドーイングを正しく行うには、音の変化を正しく理解することが重要です。


英語は日本語と全く異なる音の変化をするのが特徴です。


例えば「連結」とは、特定の子音と母音が連続した時に生じる音の変化を表します。


こういった音の変化がどのようになっているか注意深く聴きながら、「聴こえたまま」

発声することに集中しましょう。



③1教材に対して3~4日をかけて完全再現を目指す


リスニング力向上において不可欠なのが「音声データの蓄積」です。


しかし、毎日課題を変えてしまうと「新しい音源に慣れる」ことに労力を使ってしまい、

音声データの蓄積にまで至りにくくなります。


結果、せっかくやっているシャドーイングの効果が出づらくなります。


1つの教材を3~4日かけて発声を再現できるのがリスニング力向上に適しており、

正しい音の変化を耳に定着させるのにちょうど良い期間とされています。


それ以上やりすぎると文章を記憶してしまい、発声するトレーニングに適さなくなってきます。


3~4日かけてシャドーイングすることで、耳で音を捉えて期待する効果を発揮できます。



④ シャドーイングの具体的な流れ


①音源を聞く
②文章を読み、わからない単語や表現を調べて内容を理解する。
③シャドーイング
⑤振り返り


2日目以降
④シャドーイング
⑤振り返り


1.音源を聞く


いきなり初見の音を聞きながらシャドーイングをするのではなく、まず音源を

聞いてみましょう。音源のスピードやリズムを掴むのがポイントです。


また、「どのくらい聞き取れるか?」とリスニングトライをするのもシャドーイング

を進めていくと成長を感じられるポイントなのでおすすめです。


2.文章を読み、わからない単語や表現を調べて内容を理解する。


シャドーイングは話の内容に積極的にフォーカスするトレーニングではありませんが、
このプロセスは必ず行いましょう。なぜなら、どの単語を発話しているかを

理解していないと、音声データを蓄積するのが難しいからです。


さらに、文章を読むことで副産物的に表現や語彙などの知識が蓄積される利点もあります。


3.シャドーイング:目安回数20回以上


シャドー(shadow : 影)という名の通り、スクリプト(台本)を見ずに、
音のみを頼りに1~2語遅れながら復唱(シャドーイング)をしていきます。


回数の目安は取れる時間にもよりますが、20回以上実施しましょう。

この時に注意したいのが「音マネ」にならないようにすることです。


必ず「音を聞く→脳内に単語をイメージできている→発話する」という流れで

実施しましょう。もし途中で部分的になんて言っているか全くわからなくなったり

した場合や、単語をイメージできなくなってしまった場合はスクリプトを随時確認

するのを推奨します。が、終始スクリプトを見続けながら実施するのはやめましょう。


もし見続けながらでしかできない場合は教材のレベルが難しすぎるかもしれません。


また、もし自分の声で音がかき消されてしまう場合には、元の音源の大きさを

大きくするか、イヤホンを片耳/両耳につけ実施するとやりやすくなりますよ。


4.振り返り



シャドーイングが終わったらその場でおわりではなく、最後に必ず録音をする

ようにしましょう。その際、自分の音声とお手本の音源を聴き比べ、音源に似せて

発話するにはどうしたらいいか?を確認しましょう。


2日目以降


2日目以降は前日の苦手だった箇所を確認後、上記の4~5のみを実施します。

同じ課題は3~4日ほど実施しましょう。(音声データを蓄積するため)


シャドーイングには、添削が必要


人間の脳は、自分が発声できない音は、音と認識できません。そのため、

発声できない音声は、発音(英語)が聞き取れません。


だから、シャドーイングにおける添削が重要です。


正しい発音でシャドーイングして初めて音として聞き取れる(認識できる)

ようになってきます。自分の発音が間違っているのか、英語のプロから

客観的な添削(アドバイス)を得ることがリスニング力向上につながります。

簡単なスコアアップのコツ! 話の順番を変えて「構文力」をアピール!

▮ 話の順番を変えて「構文力」をアピール!



IELTSスピーキングでは、日常的なことが聞かれます。

時系列的に単純に答えていくだけでなく、

話す順番を変えてみることで多様な構文を採用し、それがポイントアップにつながります。

例えば、「あなたの思い出に残る休日はどんなことですか?」

と聞かれることがよくあります。

‘We went to the Philippines for our holiday last year.

First, we went to Manila and enjoyed in Enchanted Kingdom.

Then we went to Ilo-ilo and swam in Boracay .

After that we went to Bohol and climbed Chocolate Hills.

Finally, we went to Cebu and saw big whales.”

こちらの答えは、文法的には間違いありませんが、採点基準にある

「多様な構文を適切に使っているか」の点で高評価は得られません。

そこで、話の順番を少し変えることで、

構文 ’Before + Verb + ing’.  を使った少し高度な話しになります。

 ”Before going to Bohol and climbing Chocolate Hills we visited

Ilo-ilo and swam in Boracay.”


もう一つ例を挙げましょう。



質問例: 「あなたが最近行った旅行について教えてください。」


単純な順序での回答: “We went to Kyoto for a short trip. First, we visited Kinkaku-ji Temple and took lots of photos. Then, we walked around Arashiyama and enjoyed the bamboo forest. After that, we had lunch at a traditional restaurant and tried Kyoto-style sushi. Finally, we went to Fushimi Inari Shrine and walked through the famous torii gates.”


順番を変えて構文力をアピールした回答例: “Before having lunch at a traditional restaurant to try Kyoto-style sushi, we enjoyed walking around Arashiyama and the bamboo forest. Later, we visited Kinkaku-ji Temple and took lots of photos. At the end of our trip, we went to Fushimi Inari Shrine and walked through the famous torii gates.”


バンド7.0以上の上級者が守る10のルール

▮ IELTSライティングの最大の敵は「時間」

ライティングテストの最大の敵は「時間」とも言えるでしょう。     60分2つの課題が与えられ、1つ目の課題は150語以上、2つ目の課題は250語以上書かなければなりません。     両方とも指定された語数に達しないと減点されます。
少しでも曖昧なスペルや乱筆は、採点対象外になることもありますから、採点者が読めるようにきちんと記入しましよう。      また、語数からもわかるように、2つ目の課題のほうが採点比率が高いので、時間配分も注意が必要です。
タスクのどちらかに偏らず、以下のように時間配分を守って取り組んでください。

Task 1  20 分   :   Task 2     40 分

例え、どちらかのタスクにもう少し時間をかけエッセイをより完璧にしたいと思っても、時間配分を守り両方のrタスクを完成させることを優先させてください。

▮ バンド7.0以上の上級者が必ず守る10のルール

1 .   エッセイを別の解答用紙に書き込んでしまったら ?

間違えて、エッセイを別の解答用紙に書き込んでしまった場合、 本来の解答先をマークし、誰にでも間違えが分かるようにしてください。 試験会場の監視官に伝えれば問題なく対応してくれる場合があります。

2 .   設問を注意深く読んでくさい。

設問は注意深く読んでください。 設問通りに書かれていないと減点になります。 エッセイの内容が設問通りの記述になっているか必ずチェックしましょう。

3 .  目安の時間配分を守り、両方のエッセイを完成させること

Task 1 ― 20分 、 Task 2 ― 40 分 の目安の時間配分を守り、両方のTask を完成させてください。  エッセイ全体の記述を読み返し確認して下さい。   イントロダクション(導入部分)は何度もチェックしましょう。イントロダクション(導入部分)は、 エッセイ本体で展開される内容を伝える役目があります。

4 .  Task 2 では トピック & タスクの指示に従う

まず、問題を注意深く読みます。 タスクは2つ以上のパートやポイントに絞って問われるので、その全てに言及するエッセイに仕上げなければなりません。  個々のパートやポイントについて、どの程度文章が書けているかで、受験者の関心の持ち方や重視している度合いが判断されます。

5 .  設問からの引用で無意味に文字数を稼がない

設問を無意味に引用し文字数を稼ごうとすると、解答に無意味な文字数はカウントされない恐れがありますから、気を付けてください。

6.  設問で求められる最低語数を必ずクリアーすること

タスク 1 150語、タスク2 250 語 これは受験者が最低クリアしなければならないエッセイの最少語数です。 最少語数に達しない場合、減点されてしまいます。 エッセイの語数の上限はありませんが、最少語数プラス10%が目安となります。
タスク 1   150語 + 10% = 165語
タスク 2   250語 + 10% = 275語

7 .   モデルエッセイをそのまま使わないこと

おそらく受験者の皆さんは、事前に問題集や過去問でモデル解答(エッセイ)を練習すると思いますが、 試験では覚えたエッセイをそのまま使わないでください。
まず、全く同じ問題が出る偶然はありませんし、 たとえ似たような問題が出たとしてもエッセイの求められる記述内容は異なります。  エッセイの内容が、モデル解答の盗作と思われると減点の対象になります。

8 .  読みやすく書く

試験官にちゃんと読んでもらえるように、文字は丁寧に書きましょう。  読みずらい文字やスペルミスは減点の対象になります。

〇 文字によっては注意が必要です。  たとえば、

上を閉じない  a は u   に見えます。

上を閉じない g は y  に見えます。

丸みのない f  は t  に見えます。

上が開きすぎている  r   は  v   に見えます。

〇 文章はピリオドで終わらせます。 コンマに見える書き方ではいけません。
〇 大文字は、小文字の2倍の大きさに書き、大文字だとはっきり分かるようにします。
〇 解答用紙のライン上に書き、文字列が浮き上がらないようにします。
〇 小文字 g , j,  p,  q,  y  の 「ぶら下がり」部分は、ラインの下にくるように書きます。

9 .  評価基準を満たしているか


エッセイを書くときは、試験官があなたのエッセイを評価することを念頭に書いてください。
〇 タスク対応力・・・・  設問の要件を満たしているか。 テーマに則したアイディアを展開し、それが明快かつ効果的な文章に仕上がっているか。
〇 首尾一貫性・・・・ 情報やアイディアを適切につなぎ、構成しているか
〇 豊富な語彙・・・・  豊富な語彙を、適切・正確に使うことができているか。
〇 文法知識と正確な運用・・・・ 豊富な文法知識を、適切・正確に使うことができているか。

10 .  ミスのチェックに「優先順位」をつける

エッセイのチェックには、それぞれ 2 〜 3 分かけてください。  1語1語見ていく時間はないので、 ありがちな単純ミスをタイプ別にスキャニングし、効率的にチェックしましょう。

以下にチェックの「優先順位」を示します。

① 冠詞と複数形・・・冠詞が必要な名詞に a, an, the  がついているか、複数の s  はついているか。

② 動詞の三人称・・・動詞の形が主語と合っているか。

③ スペリング・・・簡単な単語や、問題文から借りて写した単語のスペリングを間違えていないか。

④ 判断困難な文字・・・癖があって読みにくくはないか、 筆跡の乱れはないか。

⑤ 動詞の時制・・・動詞の時制は適切か(Task 1 は過去形や現在形、Task 2 は大半が現在形)

IELTS スピーキング 自分の経験を話すときに使えるフレーズ


IELTS受験者にとって、スピーキングテストで使えるフレーズを覚えることは重要です。ボキャブラリーが少ないと、いつも”I think….”で文章を始めてしまいがちですよね。しかし、特定のフレーズばかりを使用していると、IELTSの評価基準である「Fluency and coherence」「Lexical resource」の評価が下がってしまい、ハイスコアを取ることができません。


IELTS スピーキング パート1では、受験者自身に関する質問や日常生活に関する質問に答えます。質問自体は難しくありませんが、回答がワンパターンにならないよう注意しましょう。  個人的な経験や思い出を話す際に使えるフレーズを使い分けることで、スピーキングが豊かになり、評価もアップします。


自分の経験を話すときに使えるフレーズ


  1. Back when I was 〜 (私が〜だったときに)

Back when I was a college student, I traveled around Europe by train.


2. The first time I〜 (初めて〜したとき)

The first time I tried sushi, I instantly fell in love with it.


3.There was a time when 〜 (〜した時期がありました)

There was a time when I used to go hiking every weekend.


4. I’ll never forget the time when 〜 (〜したときのことは忘れません)

I’ll never forget the time when I first met my best friend.


5. In the past, I used to〜 (以前は、私はよく〜)

In the past, I used to swim competitively.


6. It brings to mind the moment when 〜 (それは〜した瞬間を思い出させます)

It brings to mind the moment when I graduated from high school.

It brings to mind the moment when I saw the sunrise at the beach.


7. I clearly recall 〜 (はっきりと〜を覚えています)

I clearly recall the day I moved into my first apartment.


8. A memorable experience for me was 〜 (私にとって印象的だった経験は〜)

A memorable experience for me was volunteering in a local shelter.

A memorable experience for me was my trip to the Grand Canyon.


9. I can vividly remember 〜 (〜を鮮明に覚えています)

I can vividly remember the first time I saw the ocean.


10. I can vividly remember 〜 (〜を鮮明に覚えています)

I can vividly remember the first time I saw the ocean.


11. It just occurred to me that 〜 (〜だということを突然思い出しました)

It just occurred to me that I forgot to call my mom.

It just occurred to me that tomorrow is a holiday.


12. I’ve always enjoyed 〜 (私はいつも〜を楽しんでいました)

I’ve always enjoyed reading science fiction novels.

I’ve always enjoyed cooking with fresh herbs.


13. One of my favorite memories is 〜 (お気に入りの思い出の一つは〜)

One of my favorite memories is traveling to Japan with my friends.

One of my favorite memories is baking cookies with my grandmother.


14. I can’t forget the day when 〜 (〜した日は忘れられません)

I can’t forget the day when I moved to a new city.

I can’t forget the day when I got my first pet.


15. I have fond memories of 〜 (私は〜に関して素敵な思い出を持っています)

I have fond memories of summer vacations at my grandparents’ house.

I have fond memories of the concert we attended together.


16. I distinctly remember 〜 (私は〜をはっきりと覚えています)

I distinctly remember the feeling when I received the award.

I distinctly remember the taste of the first meal you cooked for me.


17. I will always remember 〜 (私はいつも〜を覚えています)

I will always remember the times we laughed together until our stomachs hurt.

I will always remember how supportive you were during tough times.


18. I can’t help but recall 〜 (私は〜を思い出さざるを得ません)

I can’t help but recall the funny incidents when we were in school.

I can’t help but recall how we used to chat for hours.


19. There’s one instance when 〜 (一度〜したことがあります)

There’s one instance when I missed the train and had to walk home.

There’s one instance when we danced all night long.


20. The experience that stands out for me is 〜 (私にとって印象的な経験は〜)

The experience that stands out for me is studying abroad in Australia.

The experience that stands out for me is running a half marathon.


21. I cherish the memories of 〜 (私は〜の思い出を大切にしています)

I cherish the memories of our backpacking trip through South America.

I cherish the memories of spending Sundays at the park with my family.