IELTS対策コラム

IELTS 対策 脳科学に基づいた「単語の覚え方」

単語力が足りないままIELTSテストを受けてもスコアは上がっていきません。

実は、単語力はスコアアップを目指す上で、必須となります。


IELTS リーディングで出る1パッセージは大体700~900文字程度で構成されますが、

全ての単語を完璧に覚える必要はありません。なぜなら、中にはネイティブでも

あまり使わないような単語も含まれているため、全て覚えてしまうと効率が悪いからです。

それよりもまずは、得点に直結するような必須単語を覚えていきましょう。


単語学習において、大切なのは単語教材を購入してやりきることです。


単語の意味が分かれば、何とか読み進めていくことができます。

しかし、IELTS単語帳を作り、覚えることが大切だと思っていても、なかなか暗記は

大変だし、つまらないと感じるかもしれません。


そこで、今回は 脳科学に基づいた効果的な単語習得法を紹介します。


上の図はドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した

「エビングハウスの忘却曲線」です。

エビングハウスは、無意味な音節を記憶し、時間と共にどれだけ忘れるかを数値化しました。

この表は時間と共に、どれだけ記憶したことが頭に残っているかを示しています。

逆にいえば、どれだけ忘れるかということも分かります。


人が何かを学んだ時、

  • 20分後には42%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 31日後には79%忘れる


ということが分かります。

ではエビングハウスの研究結果から分かることは何でしょうか?

  1. 一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になる。復習を重ねるごとに忘れにくくなる。
  2. 一度にたくさん学ぶよりも、時間をかけて何度かに分けて学んだ方が、学習効率は上がる。
  3. 学んだ直後から物忘れは始まる。最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れるようになる



次にウォータールー大学の研究結果、上の図を見てください。黒い線はあなたの記憶です。

まず最初、何も知らなかったところから勉強をし、知識を得ました。

この時点では記憶は100%のところに上がりますね。


でも、そのまま復習せずにいると、黒い線のようにどんどんと忘れてしまいます。

これは先ほどエビングハウスの忘却曲線で学んだことですね。


ではどう復習したら知識をしっかりと記憶させられるかということですが、

それはこの図の黄色い線を見てみましょう。


最初に学習した後、

【1回目】24時間以内に10分間
【2回目】1週間以内に5分間
【3回目】1ヶ月以内に2~4分間

1ヶ月間の合計で17~19分間。たったこれだけの復習時間で、

最初に勉強した時とほぼ変わらない記憶を1ヶ月以上の間保つことができるのです。

以上の「記憶」に関する研究結果から、IELTS英単語を効果的に覚える「英単語暗記法」

をご案内していきます。

まずは、単語帳を用意します。 

ここでは音声ダウンロード付「実践IELTS英単語3500」を使って説明します。

1 日目

① 英単語(behavior)をみて「ビヘイビア」と発音します。

 (発音がわからない場合はオンライン辞書などで確認します)

参考オンライン辞書 :  Oxford Learner’s Dictionary 


② すぐに意味をみて「行動;振る舞い」と音読します。


すぐに赤セルシートで隠します。



③ 隠したまま、もう一度英単語を見て「ビヘイビア」と発音します。


(この時発音と同時に、さっき音読した意味を頭に浮かべます


④ 隠したまま、「 行動;振る舞い」と声に出して言います。

(意味を忘れていた場合は赤セルシートを外して意味を音読します。)


⑤ 次からの単語で①~④を同じように100単語までやっていきます。


①~④は2秒くらいで進めてください。(発音チェックは時間に入れなくていいです)


発音→意味→発音(意味を頭に浮かべながら)→ 意味

このサイクルを2秒以内で2周音読していきます。


スビードが大切なので、意味が複数書かれていても、覚えるのは1~2つくらいまでにします。

細かくやると脳が疲れて覚えが悪くなってしまうからです。

代わりに、脳にはスビードの負荷をかけます。

回転を速くして一気に100単語まで進めていきます。

この段階では、覚えていなくても次の単語にさっさと進んでください。


ここでは、単語を脳に長期定着させるための過程であることを忘れないで下さい。

1英単語 2秒 × 100単語 =200秒 (3分くらい)

100単語まで終わったら最初の単語にもどもう3周します。


こうやって1日100英単語を4周すると、15分~20分かかります。(これ以上時間をかけない)

覚えるのではなく、スピーディに進めていくことが大切です!

これで1日目は終了です。

2日目~ 4日目

1日目と同じ英単語(1~100)を同じように繰り返します。


無理に覚えようとせずサクサクと進めていきます。

4日間同じ単語をこの方法でやると、

多くの方は、8割~9割、単語をスラスラと言えるようになります。


この段階でうれしくなります。また、この暗記法に確信を抱くようになります。


5日目 ~ 8日目


(A) 前の1~100 までの100英単語復習 

(B) 次の新しい101 ~  200までの100英単語暗記


この二つを4日間行います。(前の100英単語の復習も毎日行います)

新しい100英単語の (B) のやり方は前述の通りです。

新しい100英単語のブロックをやはり同じように4日間繰り返します。

すでにほとんど覚えた(A)  の100英単語の復習は次のように行います。

赤セルシートで意味を隠して、

上から「スーッと」眺めながら

単語の意味を軽く頭に浮かべます。 頭にイメージする意味は1~2つで結構です。

ほとんどが瞬時に浮かぶようになっているはずです。

引っかかるものはセルシートでを外して意味を確認してください。


この段階でも、覚えなくてもいいし、確認したからと言って覚える必要はありません。

100英単語の復習をサラッと1分かからないくらいで終えます。


こうして (A) に1分、 (B) に15分くらいで進めて終えます。

慣れるまでは (A) + (B) で 20分くらいで構いません。

9日目 ~ 12日目

(A) 1~200までの 200英単語 復習

(B) 新しい201 ~ 300 までの100英単語 暗記


これも同様に進めていきます。

(A) は200単語に増えましたが長くても2分で終えます。

(B)に15分~ 20分 かけます。


13日目 ~ 16日目

17日目 ~ 20日目

21日目 ~ 24日目


とすすむと、


(A)  1 ~ 500までの英単語 復習 (3分ほど)

(B) 501~ 600までの 新らしい 英単語 暗記 (15分~20分)

となってきます。


このあたりで脳は記憶を定着させます。


1~ 100 までの単語は、すでに30回も反復しています。


こんなに単語を反復して学習した事はありますか?

数週間継続して、さらに30回も反復すれば、


体感でも 「もうこれは大丈夫!」という単語がどんどん出てくる時期です。


そうなったら 単語帳の単語を思い切り油性ペンで塗りつぶしましょう。

3週間から4週間復習を繰り返したら、

それらの単語はほぼすべて消せるくらいになります。


消していくことで復習単語が増え続けることはなくなります。

このような完璧の覚えた英単語は

大脳に記憶されていて瞬時に意味が頭に浮かぶ状態が定着します。

IELTSの試験日まで忘れることはありません。

こうやって

500語くらいの英単語復習 (3分くらい)

新単語100語の英単語暗記 (15分くらい)

のセットを繰り返すと5ヶ月くらいで「実践IELTS英単語3500」が終わります


3ヶ月くらいで 「実践IELTS英単語3500」 を覚えたい場合は、セットを

新しい100単語を200単語に増やす方法で試してみてください。。

IELTSリーディング 対策&解答テクニック Contents

IELTS 対策 & 解答テクニック


========= Contents =======


▮  5分でわかる! IELTS リーディングテストとは

▮  5分でわかる! IELTS   リーディング問題形式 (前編)

▮  5分でわかる!   IELTS   リーディング出題形式 (後編)

▮  バイリンガルに学ぶ!   リーディング攻略法 読書時間の厳守 

▮  バイリンガルがこっそり教える リーディングにおすすめWサイト12選!

▮  バイリンガルに学ぶ! 読解力をつける4つの秘訣

▮  バイリンガルに学ぶ! スキミング4つのポイント

▮  バイリンガルに学ぶ! 速読テクニック ’’スキャニング’’

▮  バンドスコア7.0を取るために絶対落とせない!3つの問題

▮  5分でわかる! 解答に「要注意?! 」問題

▮  5分でわかる! リーディングセクションで出題されるテーマ

▮  「落してはいけない問題」「落としても仕方のない問題

▮  5分でわかる! 読解テクニック キーワードの探し方

▮  IELTS 対策 脳科学に基づいた「単語の覚え方」

▮  ミニテストでIELTS・TOEFLに必要な単語・文法力を確認しましょう!

5分でわかる! IELTS 解答に「要注意?! 」問題

Yes, No, Not Given 問題

“Yes, No, Not Given ”  問題は、本文の流れにそって出題されています。ですから、

分からない問題は飛ばして、その前後を先に解いて下さい。

分からなかった問題は、あとからその間を探せば見つかります。


<ここがポイント!>


No とNot Givenは違いがよくわかっていない受験者が多く見受けられます。
 
No は、本文の中に問題文と正反対の文章があります

一方、Not Givenは、その問題文については、本文では明言されていません。


 
例を挙げてみましょう。
 
Marie Curie’s husband was a joint winner of both Marie’s Nobel Prizes.
という問題文があったとします。
 
本文内に、

She was award the 1903 Nobel Prize for Physics, and was then sole winner 

of the 1911 Nobel Prize for chemistry.

とあった場合、答えはNoです。
 
 

▮ 段落の要約文を選ぶ問題

 
”段落の要約文を選ぶ問題” 、このタイプは、受験者が最も難しいと感じるタイプです。

というのも、要約文というのは、その段落の一部分を読んだだけでは正しく選べないからです。
 
このタイプの問題が最初に来ても、絶対に最初に解こうとせず、一番最後にして下さい

時間を無駄にしてしまいます。
 

先に他の問題を解くことで、本文の内容が大体分かって、ぐっと解きやすくなります。
 
いかがでしたか?

本文を一切読まなくても、解きやすい問題から解いていくうちに、大体の意味は掴めてきます。


ぜひこの方法を試してみて下さい。