IELTS対策コラム

「落してはいけない問題」「落としても仕方のない問題」

▮ 設問から読んでいく

 
リーディングにとりかかるとき、最初にパッセージ全体を読むより、まずタイトル、写真、イラストなどがあればそれらを見るようにしましょう。 こうして何について書かれているか、ある程度予想しておくことがコツです。次に設問を読み、何が問われているかを把握します。そうしてから、解答となる個所を探しながらパッセージを読むのが効率的です。
 
ielts reading 15
 

▮ 読解テクニックと単語力がカギ

 
1パッセージ750〜950語の文章を20分で理解し問題を解いていくためには、スキミング、スキャニングという読解テクニックを駆使することがカギです。
幅広い単語力も必要ですが、単語の意味だけでなく、同義語熟語などを知っていることが重要です。答えを文中で見つけるためには、設問のキーワードを探すことがポイントになりますが、それが同義語や熟語で言い換えられている場合が多いので、それを知らないと解答が分からないことになってしまうのです。
 

▮ 落としてはいけない問題

 

  • キーワードが固有名詞など明確で、該当箇所が探しやすいもの

 

  • 表完成問題や要約問題で、1つの段落に複数の答えが固まって出ているもの。

このうち要約問題とは、パッセージの一部(多くの場合、多少長めの1段落)をまとめた文章の中に空欄がいくつかあり、そこに該当する単語・語句を記入する問題です。選択肢から選んだり、Yes / No / Not Given や True /False / Not Given で答えたりするのではなく、単語・語句を書かなければならないので一見難しそうに見えるため、スキップしてしまう人が多いのですが、実は非常にもったいないことです。比較的狭い範囲を読むだけで、数個の正解が一網打尽にできる問題ですから、絶対にスキップしてはいけません。
 

  • 選択肢の少ない問題

選択問題の場合、IELTSはTOEFLと異なり、選択肢の数が固定していません。選択肢の数は少なければ3つ、段落の見出しを付けるような問題では最大で16個に及ぶものさえあります。当然のことながら選択肢の少ない問題の方が答えを探しやすいわけですから、確実に押さえなければなりません。
 

▮ 落としても仕方のない問題

 

  • キーワードがはっきりしないため該当箇所を探しにくい問題

選択肢のある問題であっても、設問自体にはAccording to the author, しか書いてないような場合です。選択肢がある場合はその中のキーワードを探していくことになるわけですが、選択肢毎にキーワードが異なるわけですから厄介です。20分以内に最大数の正解を出すことを目標とする受験者としては、他の問題を解く中で見つかることを願い、いったん後回しにして、時間があれば最後に戻って答えるようにしましょう。

  • 問題数に対して選択肢の多い問題

例えば3つの設問に対して、長い選択肢が10個あるような問題があります。選択肢を10個読んでも最大で得られる正解が3つというのは効率が良いとは言えません。これも時間に余裕がある場合にゆっくり考えた方がいいでしょう。