TOEFL対策コラム

スコアアップのコツ! リーディングに必読WEBサイト

▮ リーディングセクションは登竜門

 
TOEFLリーディングセクションは、全4セクションの中で登竜門的位置づけとなっています。
つまり、リーディングセクションはまず初めに攻略すべきセクションであり、
リーディングを徹底的に学習することで、他のセクションでのスコアアップと繋がります。
 

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TOEFL全セクションに共通したアカデミックな出題内容
日本人が得意とするリーディングの徹底学習によって克服することができます。
リーディング学習でこれまで親しみの少ない心理学や生物学などの
様々な分野の記事を読むことで、
否が応でも背景知識やアカデミックな語彙が身についていきます
特にTOEFL初学習者の方は、まずリーディング学習に時間を割りましょう。
前回でも触れましたがTOEFLリーディングセクションを攻略するには、
 

■  幅広い語彙力アップ

単語力は基本中の基本!TOEFL には受験以上の単語力が要求されます。
(学術的な専門用語が増える。例えば脊椎動物vertebrateなど)
まずは昔の単語帳をひっぱり出してきて、単語力を受験レベルまで戻しましょう。
それからさらにレベルの高い単語については、
リーディングやリスニングの問題を解いていく過程で。
知らない単語が出てくるたびに覚えていきます。
 

■  幅広い分野の速読力

 
リーディングのパートでは、短時間で多くの文章を理解する力が必要になります。
詳しく言えば、
20分で700~750語のアカデミックな文章を読解するための速読力が重要になります。
そのような速読力を身に着けるためには、日頃から英語を読む訓練が大切です。
TOEFLの試験には、さまざまな分野の英語の文章が出題されます。
そこで、参考書だけでリーディングを勉強するのではなく
英字新聞や、ネットでの英語ニュースなどを利用し、
幅広い分野の英文を読むようにしましょう。
どのような分野の文章でも、速読できる力を身に着けることが、リーディングセクション攻略のポイントとなります。
☆お勧め参考書     
  ★ Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition       
  ★ Official TOEFL iBT Tests with Audio     
  ★ 受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング
 

▮ お勧めリーディングWEBサイト

 
TOEFL IBTのIBTはInternet Based Testの略です。
つまり、テストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングすべてのセクションをパソコンで操作します。
 
特にリーディングではディスプレイとの距離が遠いので、
紙に比べて目に入ってくる文字の量が多く、
目移りしてしまって集中して読むことができなかったとの受験者も多いようです。
そこで、リーディングの対策はWeb上の英文を読むことをお勧めします。
 

◆ Scientific American

科学やテクノロジーに関する記事が雑誌のように読めるアメリカのサイトです
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◆ National Geographic

理系の読み物に慣れるという意味で、『ナショナル ジオグラフィック』はお勧めです。
TOEFLでは、理系アカデミックのリーディングやリスニングが多いので、
このようなサイトで読みなれて抵抗感をなくしておくことをお勧めします。
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◆ VOA

英語学習者の間ではおなじみのVOAも、TOEFL学習に最適です。
TOEFLには、アメリカの歴史が頻出されるのですが、
VOA内の「History」というカテゴリーは、単語力&背景知識強化に役立ちます。
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5分でわかる! TOEFLリーディングテストとは

 
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▮ 試験形式― TOEFL最初のテスト

 
リーディングセクションは、TOEFLの4つのセクションの中で最初に登場するテストです。
3パッセージを60分間あるいは4パッセージを80分間で、36から70の質問に答えるものです。
時間と設問数は受験者が選択できるわけではありません。試験日によって異なります。
リーディングセクションのスコアは各セクション同様0〜30で評価されます
4つのセクションの合計は120点となります。
 

▮ 超難関大学を目指すならリーディングで28点を取る!

カリフォルニア州立大学、ニューヨーク州立大学など有名校を目指すには80点、
ハーバード大学、スタンフォード大学など
超難関校を目指すなら100点は必要でしょう。
それなら有名校を目指すにはリーディングで20〜25でいいのかというと、そうでもありません。
スピーキングは多くの日本での受験者にとって難しく
例えばスピーキングで23を獲得できる人は、
リーディングで27や28を獲得できる人と比べてかなり少ないと言えます。
ですから、100点を目指す方はリーディングで28点を目指す必要があります。

 

▮ 時間配分に気を付ける!

 
toefl reading 1リーディング セクションでは、時間に関する指示を注意して読んでください。
この指示には、パッセージがいくつ出題されるか、
また、それぞれのパッセージに関する設問に
解答するための時間が示されています。
すべての設問に解答できるよう、時間配分に気をつけてください。
1つのパッセージはだいたい700語前後で書かれています。
文章ごとの時間制限はありません。
途中の問題をとばして後から回答することもできます。
 

▮ 出題内容 ― アカデミックな内容で幅が広い

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TOEFLはアメリカの大学や大学院で必要とされる
英文の読解力が試されるテストですから、
パッセージはアカデミックなものが多く出題されます。
皆さんが留学した後におそらく読むようなものが出題されると言ってもいいでしょう。
出題分野も幅広く、受験者の専門分野に関わらず、
歴史や心理学など文系的なものから、生物学、環境科学、
天文学などといった理系的なものまで様々です。
とはいえ、もちろんTOEFLはあくまでも英語の試験ですから、
出題される英文の内容についての細かい専門知識がなくても特に問題ありませんが、
普段からいろいろな分野の文献を幅広く読む練習をしておくことが必要になります。
事前に背景知識があるか、ないかでは、読書スピードが2〜3倍違ってきます。
 

▮ 出題パッセージの分類

 
1.  Exposition (説明文) ― あるテーマに関して説明するもの
2. Argumentation (議論文)
― あるテーマに関して見解を述べ、それを論証し読者を説得しようとするもの。
3. HIstorical biographical / event narrative (歴史的・伝記的記述)
― 人物や出来事について歴史的に記述するもの
 

▮ 主な問題形式

  • 4つの選択肢から1つの正解を選ぶ選択問題
  • パッセージの適切な場所にセンテンスを挿入する問題
  • カテゴリー表や、サマリー(概要)を完成させる問題

 

▮ TOEFLリーディングテスト概要のまとめ

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5分でわかる! 問題構成- Question 3- 6

Integrated Tasks (統合型問題)

Integrated Taskは1つの技能だけではなく、前もって英文を読んだり聞いたりしたものに対して、英語で解答を述べるもので数種類の技能を併せてコミュニケーション能力を測定する問題です。
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Question 3

Reading ⇒Listening⇒Speakingの統合型の問題です。最初に短い英文を読んだ後、テーマに沿った会話を聞きます。出題されるトピックはCampus-related Topics(キャンパスで交わされるトピック)です。主に大学からの新しい規則や方針の発表などの英文を読み、続いてそのトピックについて交わされる会話を聞きます。その後で、会話に登場した人のその規則や方針などに関する意見と、その理由をまとめる問題です。英文を読む時間は45秒準備時間は30秒、解答時間は60秒です。
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Question 4

Reading ⇒Listening⇒Speakingの統合型の問題です。最初に短い英文を読んだ後、テーマに沿った講義を聞きます。出題されるトピックはAcademic Topics(学問的なトピック)です。リーディングとリスニングを通じて、ある学問分野における見解、理論、法則、原則、概念などが、具体的な例とともに紹介されます。具体的な例の概要と、核となる見解や法則などとの関連性を説明する問題です。英文を読む時間は45秒、準備時間は30秒、解答時間は60秒です。
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Question 5

Listening⇒Speakingの統合型の問題です。大学キャンパスのトピックに関した会話を聞いた後、ポイントの説明と自分の意見を述べます。
Question 3や4と違ってリーディングはありません。会話では、ある問題と、その問題に対処する2つの解決策について話し合われます。
解答では、簡単にその問題点をまとめた後、解決策に関して自分の意見を述べます。準備時間は20秒、解答時間は60秒です。リーディングがないので、Question3と4に比べて10秒短くなっています。
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Question 6

Listening⇒Speakingの統合型の問題です。学問的な主題の講義の一部を聞いた後、その内容を要約します。Question 5と同様にリーディングはありません。Question 4と同様にアカデミックな題材ですが、あくまでも英語の試験なので、前もってその分野の知識をもっていなければ答えられないものではありません(知っていればもちろん有利ですが)準備時間は20秒、解答時間は60秒です。
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5分でわかる! 問題構成- Question 1- 2

TOEFLのスピーキングは6つのQuestionから構成されています。

2問が独立型問題(Independent Tasks),残り4問が統合問題

(Integrated Tasks)になります。

この2つは、簡単に言えば「スピーキングだけ」の問題か、

「スピーキング、リスニング、リーディング」が合体した問題かになります。

2問から成るIndependent Tasks は「なじみ深く一般的なもの」が

出題されます。

一方、4問から成るIntegrated Tasksは「キャンパスで交換されるもの」と

様々な学問分野の講義」から出題されます。

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それでは、それぞれのQuestionについて詳しく解説していきましょう。

Independent Tasks(独立型問題)

Question 1

Independent Task Question1 及び 2では、まず画面に問題文が現れます。問題文は音読もされるので、問題を読みながら同時に指示を聞くことができます。続いて15秒間の準備時間が与えられます。短い時間ですが、メモにまとめるなどして時間を有効に使ってください。15秒が経過したら、口頭での解答を始めます。解答時間は45秒間です。画面上に残り時間が表示されます(スピーキングの全問題共通)。
Question 1では個人的な嗜好や経験について問われます。選択肢は提示されませんから、出題に対する自分の意見を述べて、それを選んだ理由を付け加えていきます。出題されるのは、場所、人物、身の回りの物、状況などで、Familiar Topics (なじみ深く一般的トピック)です。

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Question 2

Question 1と違い、2つの選択肢が与えられ、どちらかを選択した後、具体的な理由を付けていきます。出題されるのは、Question 1と同じようにFamiliar Topics (なじみ深く一般的トピック)です。設問が読まれた後、準備時間が15秒与えられ、ビープが2秒流れたら、すぐに話し始めます。解答時間は45秒です。

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5分でわかる! 採点基準 (後編)

 ▮ 採点項目と採点基準の比較―2

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B ) Language Use (言語の使い方)

 
○  基本的な文法が正しく使えている
○  より複雑で豊かな文構造が使えている
○  適切な基本語彙表現が使えている
○  幅広く豊かな語彙表現が使えている
========================================
ここでは、表現力の適切さを採点しています。具体的には文法と単語です。まずは伝えたいことを伝える際に適切な語法、そして単語を用いているか、また表現方法も適切に表現されているか、といったことを採点します。つまり、正しい単語と文法を使用して話ができているか、ということに焦点を当てています。
========================================

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4点 (最高評価)
基本的な文法力が身についており、基本的な語彙表現や、より複雑で変化に富んだ文構造をもった表現も効果的に使いこなせています。 言い換えなども含めて、豊かで多彩な語彙表現力をもっています。 全体の流れや理解に影響を与えるようなものでない限り、ほんの少しの文法や語彙表現の間違えがあっても、特に減点されることはありません。
 
 
3点
基本的な文法・語彙表現力はもっており、上手く考えを表現できていますが、ところどころに文法的な間違いや不適切な語彙表現があります。 ただし、全体の流れをとめてしまうものではなく、内容を伝達するうえで著しく妨げになるものではありません。 より高度で複雑な表現をする時に間違いが多くなります。
 
2点
基本的な文法力や語彙表現力がまだ不十分であることがわかります。 やや複雑な構造の文をうまく使いこなすことができず、極めて基本的な文構造のみを使って話しています。 語彙表現も極めて基本的なものに限られていて、豊富さや多彩さはありません。 文と文をつなぐ接続詞の使い方がままならないために、意味が上手くつながらないことがあります。 聞き手に理解してもらえない箇所があることが減点の対象になります。
 
1点
文法・語彙表現ともに基本的なレベルで使いこなすことさえもままならない状況です。 そのため、どのようなことを言おうとしているかを理解するのも難しくなります。 片言で単語をつなぎ合わせ話している印象を受けます。
 
0点
何もしていないか、トピックスにまったく無関係なことを話した場合(最初から最後までの意味)、スコアはゼロになります。

▮ 採点項目と採点基準の比較―3

 C ) Topic development (トピックの展開の仕方)

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○  Questionに対して完全に答えている
○  具体性があり、うまくトピックが展開している
○  考えが首尾一貫してうまく表現されている
○  複数の考えがうまく関連づけられている
○  解答時間をほぼすべてうまく使えている
=====================

 話し方、表現力ときて、いよいよスピーキングの内容を採点する項目です。与えられたトピックに対して適切な答えを答えているか、ということを採点される項目です
 
=====================================
 
4点(最高評価)
Questionが要求している内容に対してすべて完全に答えられています。 的確な解答が、明瞭に表現されていて、首尾一貫した流れになっています。 トピックの展開がうまく、複数の考えがうまく関連付けられています。 解答時間をほぼうまく使い切っています。
 
3点
おおよそQuestionが要求している内容に答えられています。 全体的に上手く流れていますが、ところどころ首尾一貫性が欠けていたり、1つの考えと別の考えが上手く関連付けられていなかったりするところがあります。 解答にやや具体性が欠け、トピックが上手く展開されていない点が見受けられます。
 
2点
解答はQuestionに関連して最低限のことは答えているものの、かなり不十分です。 具体例に乏しく、上手くトピックが展開されていません。 繰り返しや、無駄な表現が多く、考えと考えのつながりも明瞭には表現されていません。 時間配分が悪く、解答時間がかなり余っていたり、だらだれしていて途中で時間切れになったりします。 全般的に話す量は少な目です。
 
1点
解答がQuestionに関連しているかどうかの判断もつきにくい状況です。 首尾一貫性やトピックの展開はほとんど見られず、思いついたことを途切れ途切れに発言しています。 話す量は圧倒的に少なく、黙り込むか、同じことの繰り返しが解答時間のほとんどを占めています。
 
0点
何もしていないか、トピックスにまったく無関係なことを話した場合(最初から最後までの意味)、スコアはゼロになります。
5分でわかる! 採点基準 (前編)

▮ スピーキング スコア算出法

■  TOEFLスピーキング6つのQuestionから構成されています。各Questionに対する解答は、0.5刻みで、0〜4の範囲で採点されます。最高は24点ですが、これが30点満点に換算されて最終のスコアになります。例えば、全てのQuestionで3点を取った場合、合計は18点となりますが、これを30点満点で換算すると、75%の正解率で23となります。

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▮ スピーキング 採点項目

 
■  採点の評価ポイントとなるのは主に次の3つのカテゴリになります。

A ) Delivery (話し方)

○  明瞭な話し方をしている
○  滑らかな話し方をしている
○  不自然なほど遅くなく、自然な速さで話している
○  明瞭な発音で自然なイントネーションで話している
○  不自然な間合いがあったり、詰まったりしていない
========================================
TOEFL IBTではマイクに向かってしゃべるので、目線やボディランゲージは意味を成しません。そのため、重要となるのは、「話すスピード」、「イントネーション」、「アクセント」などになります。また、重要項目として「発音」がありますが、これはもちろんネイティブにより近いほうがいいのですが、最も重要なことは、どれだけネイティブに近いかではなく、どれだけ明瞭に話せているかになります。
========================================
 

▮ 採点基準の比較 

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4点 (最高評価)
全体的に明瞭、滑らかな話し方で、最初から最後までほとんどよどみがありません。 自然な聴き取り易い速度で、総体的に発音も明瞭、イントネーションも不自然さはありません。 不自然なペース配分もありません。 ほんの少しの詰まりや発音の間違いは、流れや理解を分断するものではありませんから、特に減点されません。
 
3点
全体的に明瞭で滑らかな話し方ですが、ところどころとぎれてしまうことがあります。 また、発音の不明瞭さやイントネーションの不自然さが何箇所かあります。 理解するのに少し努力を要することもありますが、全体的な流れにそれほど影響しているわけではありません。
 
2点
明瞭で滑らかな印象は乏しく、無明瞭な発音や不自然なイントネーションが多く、理解するのがやや難しいときがあります。 頻繁に不自然なペース配分や、話す速度の不自然な変化、発話の途切れなどがあります。 全体的に伝えたいことはおおよそ理解できるものの、意味がよく伝わらないところも何箇所かあります。
 
1点
明瞭さや滑らかさはほとんどなく、発音の不明瞭さや間違えあるいはイントネーションの問題の為に、理解するには聞き手の相当な努力が必要になります。度々行き詰まり、黙り込んでしまうことも多く、全体的て途切れ途切れな解答となってしまいます。
 
0点
何もしていないか、トピックスにまったく無関係なことを話した場合(最初から最後までの意味)、スコアはゼロになります。
 
 

5分でわかる!  TOEFLスピーキングテスト

▮ スピーキングだけでなく「総合力」を試すテスト

スピーキングセクションと言っても、ただ単に「話す」だけではありません。
「読んで、聞いて、話す」
あるいは「聞いて、話す」
のように、「読む」「聞く」という能力も必要です。
TOEFL iBT  では、「読む」「聞く」「書く」「話す」という4つの技能を総合的に評価しようとするねらいがあります。

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スピーキングセクションは、6つのQuestionから構成されていて、最初の2問が
 Independent Task (スピーキングのみの問題)
続く4問が
 Integrated Task (リーディングやリスニングが加わる総合問題)
です。

◆ Independent Task : 独立問題
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◆ Integrated Task : 総合問題
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TOEFLテストのスピーキングは「会話」の試験ではない

TOEFL テストのスピーキングセクションは「IELTSスピーキングセクション」や「英検面接」などと違い「会話」や「インタビュー」形式ではありません。
出題された設問に対して、決められた時間内に自分の考えや意見をまとめて、パソコンに向かって一方的に喋らないといけません。
受験者が喋った回答はデジタル録音され、アメリカのETSのデータセンターに転送され複数の採点者がアクセスして採点する仕組みになっています。
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ネイティブスピーカーの試験管の質問に答えるような場合は、相手の表情や様子を見ながら話せるので、慣れれば随分楽ですが、TOEFLテストのスピーキングはそう簡単にはいきません。
普通に話すのは平気だけど、パソコンの前になると緊張する、というのはよく聞きますが、これは慣れるしかありません。オンライン英会話は慣れるのに最適の学習法です。
いずれにせよ、かなりのレベルでネイティブスピーカーと会話ができる人でもこのスピーキングセクションで高得点を取るためにはしっかりとした対策が必要です。
つまり、TOEFLのスピーキングは「英語が上手く話せる」だけでは不十分です

▮ TOEFLスピーキングは下準備が必要

試験管の質問に短く答える「会話形式」ではなく、たった15秒の準備時間を与えられた後、45秒間で、的確に自分の意見をまとめることはとても難しいことだと思いませんか。正確な面接試験を受けるときに、予想される質問に対して、的確にうまく答えられるように前もって準備をするのと同じように、このスピーキングセクションでもしっかりとした下準備が必要なのです

▮ TOEFLスピーキングは準備する範囲が限られている

TOEFLスピーキングセクションは、「準備しておくべき範囲がかなりはっきり見えている」ということを覚えておいてください。 「これまで英語を話すのは苦手で、今まで英語を話す機会があまりなかった」というような人でも本気で頑張ればTOEFLスピーキングの高得点を狙えます。高レベルで流暢に正確に英語を話せるようになるには、膨大な時間がかかるし、極めて難しいことですが、ある程度の下地となるスピーキングの基本と、十分な下準備があればスピーキングセクションで高得点を取得できるのです。

エッセイが上達する秘訣! 序論ではThesis Statement がポイント

▮ Thesis Statement (主題文)とは?

Task 1 総合ライティングでは、リーディングとリスニングを行った後、

ライティングで答えさせる総合問題です

問題は、「レクチャーの内容を要約することと、それがどのように

リーディングの内容と関連しているかを述べる」ように

エッセイ(回答文)を書くことになります。

エッセイは以下の3つの部分から構成されます。

① Introduction   (序論)

② Body   (本論)

③ Conclusion   (結論)

そして、①Introduction (序論)を書く上で最も重要なものが

「Thesis Statement (ティースィス・ステートメント)」となります。

Thesis Statementは、エッセイの①Introduction (序論)で中心主題を表現し、

エッセイ全体の論点を明らかにしていきます。

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▮ Thesis Statementで、エッセイのアウトラインを示す

つまり、Thesis Statementを読めばエッセイのアウトラインが

わかるようにするのです。

例えば、『生徒が学校に携帯電話を持ってくることについて』

反対か、賛成か意見を述べなさい。

という課題に対し、Introduction (序論)で、「私は生徒が学校に

携帯電話を持ってくることに賛成です」と、書けばいいように思いますが、

これは自分の立場を述べただけで「なぜ賛成なのか」の理由がありません。

評価の高いThesis Statementを書くには、簡潔に理由を述べて、

「私は生徒が携帯電話を持ってくることに賛成です。

なぜなら携帯電話は緊急の連絡に役に立つこと、セキュリティ上も

親が安心すること、現代生活では必需品になっていること、の3つの理由からです。」

Subtopic 1:  緊急時の連絡に役立つこと
Subtopic 2:  セキュリティー上、親が安心すること
Subtopic 3 :   現代生活では必需品になっていること

が、エッセイの内容になるというアウトラインがわかるようになっています。

▮ Task 1  でThesis Statementを書く

TOEFLライティングTask1では、エッセイのIntroduction (序論)部分で、

Thesis Statementとして、リーディング文章と、リスニングレクチャーについて、

それぞれの「メインアイディ」と「相違点」を書いていきます。

◆ reporting  verb と transition words

リーディング文章と、リスニングレクチャー
それぞれのメインアイディア(言い分)を表現するために「reporting verb」が使われます。

次に、両者の言い分の
相違点を表現するために「transition words」が使われます。

エッセイで重要なThesis Statementを書くために

「reporting verb」と「transition words」を上手く使うことで加点されます。

Reporting Verbs

Believe               think                   suggest                describe

Propose               assert                    tell                           warn
State                     say                          point out                explain
 

Compare (if both ideas support each other)


Like                                   similar to                          also
And                                    similarly                            likewise
In the same way               as                                      agree
 

Contrast (if both ideas oppose each other)

However                           on the other hand            but
Although                            in contrast                      disagree
 

▮ 「reporting verb」と「transition words」を使って書いてみる


それでは、「音楽ダウンロード」を課題としたThesis Statementでコツを掴んでください。

TOPIC: Music Download

Reading passage Main Idea: It is not a crime to download music

off the web and not pay for it.

Audio Lecture Main Idea: It’s illegal to download music

off the internet without paying.

Restatement of each point of view using Reporting Verbs:

The author thinks that it is not a crime to download music off the web and not pay for it.

The speaker warns that it’s illegal to download music off the internet without paying.

OR

The author states that it is not a crime to download music off the web and not pay for it.

The speaker points out that it’s illegal to download music off the internet without paying.

Thesis Statement using Compare/Contrast Transition Words:
 
The author believes that it is not a crime to download music off the web and

not pay for it. However, the speaker warns that it’s illegal.

OR

The author states that it is not a crime to download music off the web and

not pay for it. On the other hand, the speaker points out that it’s illegal.

▮ TOEFLテスト形式で練習してみましょう

それでは実際にTOEFLテスト形式で「reporting verb」の練習をしてみましょう。

「reporting verb」を使って、これから読むパッセージとレクチャーの

“メイン・アイディア”を書く練習です。

遠隔会議(TV会議) について述べられています。

初めにパッセージを読んで、その後、レクチャーを聞き、練習問題に答えてください。

「パッセージを3分で読んでください」

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「次にレクチャーを聴いてください― レクチャーはパッセージを見ながらメモを取ることができます。」

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それでは、「reporting verb」を使って、パッセージとレクチャーの ” メイン・アイディア”を書いてみましょう。

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エッセイが上達する秘訣! 文章をつなぐTransition words & phrases

 ▮  ” well organized ” (構成が整っている)

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Task 1 総合ライティング問題では、求められている解答は、
150〜225語という比較的短いものですが、
得点を上げるためには、” well organized ” (構成が整っている)が必要です。
 
構成が整っているエッセイはTOEFLの得点が高くなる
ばかりではなく、あなたのエッセイに読み手を引き込むことができるのです。
” well organized ” (構成が整っている)にするために役立つのがTransition word &phrasesです。
 

▮ Transition word &phrasesは段落、文章同士の接着剤

 
Transition word &phrasesとは、各文章や段落を結ぶ言葉やフレーズです。toefl writing 13
各段落がストーリーとして結ばれて初めてエッセイとして成り立ちます。
段落、文章同士の接着剤のような役目ですね。
 
序文(Introduction)で示したthesis statement(主文)の具体的な内容を、本文(body)の中で、
Transition word &phrasesを上手に使うことで、一つひとつ、論理的に説明を展開していきます。
 
つまり、Transition word &phrasesは”well organize” エッセイの構成に大変重要なのです。
以下に、代表的なTransition word &phrasesを紹介しますので、是非、覚えて使えるようになってください。
 

▮ 代表的なTransition word &phrases

1. TIME – when explaining sequence of events
                      ( 事の経緯を説明するときに使います)
Before                         next                          then                    often
After                           during                       always                 sometime
Since                          at the same time        while                   meanwhile
 
2. DEGREE – when explaining why one thing is more or less important than another thing
(より重要か又は重要でないかを説明するときに使います)
 
Most important             first                  primarily                 essentially
Less important             second             secondary                principally
Basically                      subordinate      lesser                      chiefly
 
3. COMPARISON AND CONTRAST – when explaining how two or more things are similar or different
            (2つの意見を比較して、相違点又は類似点を説明するときに使います)
 
To Compare   (類似するときに使います)
Similar to                 similarly             like, alike                     either/or
Correspondingly      resemblance       almost the same as      at the same time as
As                          just as                 in a like manner           in the same way
Common in             than                      also                           neither/nor
 
To Contrast   (相違するときに使います)
Differ from              however             otherwise                 still
Nevertheless          even though       different from          less than
More than               unlike                in contrast to         on the other hand
Although                while yet             but                        instead
 
4. CAUSE AND EFFECT
      – when explaining how something caused a change in something else
(物事の変化を説明するときに使います)
So                           thus                  consequently                     therefore
For this reason        as a result           because, because of         owing to
Since                      due to                 although                           so that
 
5. EXPLANATION
   – when explaining what something is by giving an example or when restating something for emphasis
(例えを出したり、強調するために言い換えに使います)
In other words            to clarify              to explain            to paraphrase
As                                like                   that is                 for example
Such as                   for instance             to illustrate         namely
 
6. ADDING MORE INFORMATION
    – when adding information to make your point stronger
(主張を強調するための情報を加えるときに使います)
In addition      besides             furthermore            as well as
Moreover        similarly            also                      what’s more
 

エッセイが上達する秘訣! Integrated task 文章構成

▮  文章の構成 (Organization)とは

TOEFL ライティング総合問題(Integrated Task)では、

パッセージを読んだ後、レクチャーを約2分聴いた後で、

レクチャーの内容を要約することと、それがどうのようにパッセージの内容と

関連しているか(多くは異なる観点)をライティングで表現するテストです

 

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とはいえ、最終的な採点のポイントは、文章(エッセイ)の構成力です。

文章の構成(Organization)とは

①   Introduction (序論) 
②   Body (本論)
③ Conclusion (結論)を言います。

 

ここではTOEFL ライティング総合問題(Integrated) における、

高得点を取るための構成ついて示してみます。

 

▮ ①Introduction (序論)

Introduction とは、エッセイの書き出し段落です。

Introductionで最も重要な部分は、thesis statement (主文)となります。

読み手が、thesis statementを読んで、エッセイのアウトラインが

分かるようにしなければいけません。

 

先ず初めに、「メイン・トピック(パッセージとレクチャーが何について論じているか)は何か、

レクチャーの要約をリーディング・パッセージとの関連で述べていきます。

読み手にあなたのエッセイに関心を持ってもらうために、
明確で力強いIntroduction (序論)が必要です

エッセイの冒頭部分次第で、読み手は内容を見ずに読む気を失うか、読み進めるかを決めるのです。

 

▮ ②   Body (本論)

 

Body (本論)では、リーディング(パッセージ)とリスニング(レクチャー)

の具体的な概要を書きます。

 

Introduction (序論) でのエッセイのアウトラインであるthesis statement を

具体的な例を挙げながら、確固たるものにしていきます。

リスニング(レクチャー)視点での、(パッセージ、レクチャー)双方の

重要ポイントとと、それをサポートする主張を展開し、

thesis statementをより明確に正当化させていきます。

 

一般的に、パッセージは3つのメインポイントとそれを支える3つのアイディアから成り、

レクチャーでは、それらの主張に対し、反論していく展開をします。

レクチャーは、パッセージの主張を反論するために、具体的な例を挙げたり、

新たな考えを例を挙げて登場させます。

 

注意したいのは、エッセイに中で、決して自分の考えや、

パッセージ、レクチャーどちらかを支持するかのような自分の意見を書かないでください。

ライティングIntegrated は、あくまでも、リーディングとリスニングの内容を、

わかり易く明確に説明するエッセイが求められます。

ですから、パッセージとレクチャーが述べていない、

誇張した表現や、自分で想像したこともまた書くと減点されます。

 

③ Conclusion (結論)

Conclusion (結論)はエッセイの最後の文になります。

introduction (序論)で書いたエッセイのアウトラインthesis statementと、

それを具体的に証明したbody (本論)をベースに、まとめたものを、簡潔に書く最終文となります。

 

toefl writing 19

 

▮ TOEFLテスト形式で練習してみましょう

ここでは、実際のTOEFLテスト形式を使ってエッセイを書いてみましょう。

Question

Summarize the points made in the lecture, being sure to explain how they answer the specific problems presented in the reading passage

レクチャーの内容を要約することと、それがどのようにリーディングの内容と

関連しているかを述べよ。

解答時間  20分  150〜225 words

(これは目安であり、225語を超えても構いません)

★ 次のパッセージを3分で読んでください。 (メモを取っても構いません)

 

toefl writing 22
★ 続いて次のレクチャーをお聞きください (メモを取っても構いません)  約2分

 

 

★ それではエッセイを書いてください。 (パッセージを見ることができます)

Question
Summarize the points made in the lecture, being sure to explain how they answer the specific problems presented in the reading passage

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