英語4技能対策

英検準1級 ライティング 書き方
英検

2016年度第1回検定から、英検準1級の英作文(ライティング)の出題形式が変わりました。 
従来はEメールに対し返信を書く形式でしたが、今回の変更で、
エッセイライティングの形式に変わりました。
国際基準CEFRのB2レベル(高校生〜大学生)に適合させることが目的とされています。 
 

▮ 3つの変更ポイント

 
変更ポイント➀  Eメール形式からエッセイ形式「序論→本論→結論」に変わりました。
 
変更ポイント②  2つのPOINTSの利用
 
変更ポイント③ 100語前後から120〜150語へ 
 
実はエッセイ形式では、従来のEメール形式では必要なかった、
つなぎ言葉(接続詞)を使うことになります。 
従って、実際に書いてみると、語数のボリュームとしては
さほど大きな変化を感じないと思われます。

日記

新試験では、与えられた課題に対し「賛成」もしくは「反対」の意見を
120〜150語以内で書くこと、POINTSで与えられた4つの単語のうち
2つを使って書くことそしてintroduction, main body, conclusion
の構成で書くということが指示されています。
 

 

4つのPOINTSの中から2つを使うことは、自分の意見を2つ書くことを暗示しています。

  1. Introduction(序論):20語程度 : 自論をはっきり述べる。
  2. Main Body(本論)自分の意見の理由2つ:それぞれ50語程度×2
  3. Conclusion(結論):20語程度:main body で述べた内容を受けて、introductionの自論を
              再提示して結論づける。

 

▮ サンプル問題

英検準1級 ライティング 1

▮ 以下のような構成で120〜150語程度のエッセイをたくさん書いてみましょう

英検準1級 ライティング 2

ライティングにかけられる時間の目安として、20〜25分くらいです。
自分の意見とその理由を考える時間も含めてこの時間なので、時間的余裕はありません。
しっかりした対策をして試験に臨みましょう。

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英検の合格率と合格点目安 Pass rate of EIKEN

英検の各級合格率た合格点は一律で決まられてはいませんので、
「上位何%の受験者が合格」とか、「上位何名の受験者が合格」
と言ったテストではありません。
英検 画像 4
とはいえ、これまでの過去の合格点を調べてみると、
各級によって、合格ラインは予想できます。 
何点取れれば合格できるのかを知ることで、英検受験対策も容易になります。 
2015年度、英検にCSEスコア(各技能を均一に評価する数値)
が導入されてから、素点で何点取れば合格できるかが
分かりづらくなったところもありますが、要は、4技能を
バランスよく学習することで合格できることになります。
 
各級の合格に必要なスコアについては以下の通り公表されています。

  ▮ 一次試験:

今までの満点の7割程度(2級以下は6割程度)という合格目安は無くなり、
リーディング・リスニング・ライティングの3技能
(準2級以下はリーディングとリスニングの2技能)の
各技能スコアの合算で合否を判定致します。
 

英検1次試験の合格点目安(EIKEN 1st Exam. standard passing mark )

 

 英検 画像 3

 ▮ 二次試験 (面接):

スピーキングのスコアのみで合否を判定致します。
英検 画像 5

英検2次試験(面接)合格率 Pass rate of EIKEN 2nd Exam. (Interview)

 
英検 画像1
 

英検合格認定 (EIKEN pass certification )

     *級認定は今までと同様、一次試験と二次試験をどちらも合格した方に付与されます。

 
英検 画像 2
 
 
2016年度第1回一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度
 
2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています。
 
これは、従来の合格の目安とほとんど同じになりますが、
 
違いは、全技能の合計ではなく、各技能ごとに1級、準1級は7割
 
2級以下が6割が合格するために必要な正答率の目安になります。
 
従って、確実に合格するためには各技能でバランスよく得点することが大切です。
 
2015年度まではリスニングの配点が低くてもリーディングなど
 
他の技能の得点が高ければ合格する可能性がありましたが、
 
2016年度以降は各技能均等にスコアが分配されるので、
 
不合格になる可能性があります。
 

英検準1級 面接対策 過去問 ナレーション問題の分析

英検準1級 面接対策をするうえで、まずはどんな内容が出るかを
知っておく必要があります。

 

▮ 英検準1級の面接は、大きく分けて、5つの形式にわかれています。

  • 自由会話
  • イラストをみてナレーション
  • イラストに関連する質問
  • カードのトピックに関連する質問
  • カードの内容に関連する社会性のある質問

  (2024年度 問題形式リニューアルで、社会性のある質問(No.4)に話題導入文が追加されますがこれまで通りの対策で問題ありません。)


ここでは、英検準1級 二次試験(面接)「イラストをみてナレーション」で
どんな内容が出題されるかを過去問から分析してみます。
ナレーション問題は、4コマのイラストの展開を2分間で説明する問題です。

面接官から、英文と4コマのイラストが印刷された「問題カード」が1枚だけ

渡されるので、Thank you  と言って受け取ります。


You have one minutes to prepare before you start your narration.

(ナレーションの準備時間は1分です)のように指示されたら、

問題カードの英文を黙読し、イラストの内容を確認してナレーションの

準備をします。

 


▮ 4コマ イラストカードのサンプル

英検準1級 面接 2

4コマ・イラストはの展開を説明する対策は別のコラムでご案内しますが、
まずは、イラストのトピックの傾向を見てみましょう。

過去10年間のトピック分析は次のようになっています。


英検準1級 面接 1

トピックに関連するニュースや記事には普段から関心を持ち、
関連する語彙を覚えることに加え自分の意見を論理的に
言えるようにしておくと面接対策に役立ちます。

英検準1級 面接 3
英検準1級 面接 4
英検準1級 面接 5

次に4コマ イラストに描かれている内容とキーワードをまとめた表をご覧いただき
ます。 準1級の目安は「大学中級程度」ではあるので、「環境」「ICT」「健康」
「ペット」など大学生にも馴染みのある話題から、「社会」「職業」「行政」「企業」
「介護」など大人目線の話題もかなり出題されています。



広島大学外国語教育研究センター資料より