2025年12月28日

◆ 今回のイディオム
throw someone under the bus
「自分を守るために、他人に責任を押し付ける」「仲間を犠牲にする」
という意味のイディオムです。
直訳すると「誰かをバスの下に投げ込む」ですが、もちろん本当にそんなことをするわけではありません。
チームや同僚、友人を裏切って、自分だけ助かろうとする行為を強く批判的に表す表現です。
▶ 語源について
この表現は20世紀中頃のアメリカ英語で使われ始めたとされます。
「バス」という大きくて避けられないものの下に誰かを押しやるイメージから、
- 自分の立場を守るため
- 注目や非難を他人に向ける
というニュアンスが定着しました。
特に政治・ビジネス・職場の文脈でよく使われます。
✔ 使い方をチェック!
(例文はすべて自然なネイティブ表現です)
- He threw his teammate under the bus to avoid getting blamed.
(彼は責任を逃れるために、チームメイトを犠牲にした) - Don’t throw me under the bus in front of the boss.
(上司の前で私に責任を押し付けないでよ) - She felt betrayed when her colleague threw her under the bus.
(同僚に責任をなすりつけられて、彼女は裏切られたと感じた)
💡 ポイント解説
- かなりネガティブな表現なので、使う場面には注意
- 冗談ではなく、本気の批判・非難として使われることが多い
- 受け身の形(be thrown under the bus)も非常によく使われる
👉 ビジネス英語では
「責任転嫁」「スケープゴートにされる」
というニュアンスで覚えると理解しやすいです。
🔎 似たような表現
- blame someone else(他人のせいにする)
- make someone a scapegoat(誰かを身代わりにする)
- betray someone(裏切る)
※ “throw someone under the bus” は、これらの中でも
口語的で、感情のこもった表現です。
このイディオムは、ネイティブが「人間関係の裏切り」を語るときによく使う表現です。
ドラマやニュース、職場の会話でも頻出なので、聞き取れたら一段レベルアップ。
ただし、自分が使うときは相手との関係性に要注意ですよ。







