2025年06月30日

📌 今回のイディオム
“cry over spilled milk ”
直訳すると「こぼれたミルクに泣く」。英語圏でよく使われる表現で、「すでに起きてしまったことを悔やんでも意味がない」という意味で使われます。小さな失敗や取り返しのつかないことにいつまでも落ち込んでいる人に対して、よく使われます。
📚 どんな意味?
「cry over spilled milk」は、「過去の過ちや失敗を悔やむ」「終わったことをくよくよする」という意味です。実際にはもうどうしようもない出来事について、気にしすぎないように促す表現です。
🕰 語源について
この表現の由来は17世紀にまでさかのぼります。昔のことわざ「There’s no use crying over spilt milk(こぼれたミルクを悔やんでも仕方ない)」が現在の形になりました。ミルクが一度こぼれてしまったら、もう元に戻せないという事実が比喩的に使われています。
💬 使い方をチェック!
- I know you lost your wallet, but there’s no use crying over spilled milk. Just cancel your cards and move on.
(財布をなくしたのは分かるけど、もう悔やんでも仕方ないよ。カードを止めて前に進もう。) - She kept talking about her bad test score, but I told her not to cry over spilled milk.
(彼女は悪いテストの点数のことをずっと話していたけど、私はもうくよくよしないように言った。) - Yes, we made a mistake in the presentation, but crying over spilled milk won’t help. Let’s fix it for next time.
(プレゼンでミスしたけど、悔やんでもしょうがないよ。次のために改善しよう。)
🎯 ポイント解説
このイディオムは、誰かが過去の失敗や小さなミスにこだわっているときに、気持ちを切り替えるように促すポジティブなフレーズとして使われます。ただし、相手の感情に寄り添わずに言うと冷たく感じられる場合もあるので、使うタイミングには注意が必要です。
🔄 似たような表現
- Let bygones be bygones(過去のことは水に流そう)
- What’s done is done(終わったことは仕方がない)
- Move on(前に進もう)
これらも「過去を悔やまず前を見る」という意味で使える表現です。
過去の失敗にとらわれず、前向きに進む姿勢は、英語学習でも大切です。うまく言えなかった表現があっても、「cry over spilled milk」と言わずに、次の練習に生かしていきましょう!