▮ IELTSリーディング(General) レッスン 教材サンプル
IELTS 頻出問題タイプの分析と対策
Matching 情報を一致させる問題
実践を想定した文章量のパッセージを使って問題にチャレンジ!
講師からの解説と解答評価
読解テクニックを解説していきます。
・・・ここでは 「スキャニング」を解説しています。
□ 短めのパッセージを使い読解テクニックを使って問題にチャレンジ!
□ 読解テクニック(ここではスキャニング)を使っての解答プロセスを解説します。
設問から解答に必要な「キーワード」を見つけます
□ 設問のキーワードを使いパッセージから解答を見つけ出します。
□ 最後に今日のレッスンの評価となります。
◆ レッスン教材は、レッスン受講時に講師から受け取りください。
リーディングテストは、IELTSの4分野のうち、2番目のテストです。
ここで試される能力とは、以下の2つです。
1)速く読んで、答えとなる言葉を見つけ出す能力
2) 書かれている内容を理解して、質問に的確に答える能力
3つの別々のパッセージ(課題文)を読み、60分間で合計40問に答えます。
各パッセージの長さは、 750〜900語くらいで、A4サイズ用紙で2枚弱程の文章量です。
3つのパッセージを合わると、全体で2,000〜2,500語になります。
どのパッセージから始めてもよく、60分の時間配分は自由ですが、おおよその目標としては、
1つのパッセージを20分で終わらせ次のパッセージに進むようにします。
出題されるパッセージは、本や雑誌、新聞からの引用で、
専門家向けに書かれたものを、一般向け紹介するような文章です。
内容は大学、大学院レベルのアカデミックなもので、社会科学、自然科学、
環境問題、地学、生物、歴史、など幅広い分野から出題されます。
リーディングテストもほかの分野のテスト同様、先へ進むほど問題は難しくなります。
3つのパッセージのうち1つは論文形式の文章で、このパッセージが一番難しくなります。
リーディングは、日本人の平均スコアが一番高いのも関わらず、
時間が足りなくて困っている人も多いのが特徴といえます。
20分で1つのパッセージを読んで13〜14問の設問に解答するためには、
タイムマネジメントが必要不可欠です。
それには、基本的な「英文読解力」だけでなく、
「解答する順番を判断する能力」と「問題を分類する能力」
を身に付ける必要があります。
リーディングテストの40問は全て配点が同じです。
つまり、難しい問題よりも簡単な問題から取り掛かる方が合理的です。
そこで、「解答する順番を判断する能力」が必要になります。
また、問題の中には、パッセージ全体を問う問題もあれば、一部分だけを問う問題もあります。
そこで「問題を分類する能力」があれば、
スキミングの問題なのか、スキャニングの問題なのかがわかり、
解答に余計な時間を省けます。
この3つの力を養うことができると、どこをしっかりと読むべきか、
そしてどこを流し読みするべきかというメリハリがつくようになります。
当然解答スピードも速くなります。
ほかの分野同様、リーディングテストのバンドスコアは、1から9まで0.5刻みで採点され、
4.0 / 4.5 / 5.0 / 5.5 といった点が付きます。
テストは40問から成り、1問正解につき1点が与えられます。
40問であなたが獲得した最終的な得点は、変換表を使って、
1から9までの0.5点刻みのバンドスコアに換算されます。
下に示したのは大まかな目安です。
テストによって換算は異なりますし、実際のテストが確実にこのとおりに行われるとは
断定できませんが、勉強の進み具合を測る指針として役立ててください。
IELTSライティングテストでは、「スキミング」と「スキャニング」で解答できてしまう問題が多く出ます。 この2つは長文読解のテクニックで、スキミングは文全体を、重要な部分をすくい取るように読んで大意を把握する方法、スキャニングは特定の情報を探し出すような読み方のことです。
設問を読んだら、まずスキミングです。具体的には、第一段落全体と各段落の冒頭を読んで、全体の概要を掴みます。次にスキャニングです。設問のキーワードが出ている箇所を探しながら、やや早めに読み、それが見つかったらそこを丁寧に読むのです。そのうえで、該当する問題に答え、またパッセージを読み進みます。
このようにして、パッセージ中に出てくる順番で問題に答えていくのが基本です。ただし、時間が足りない方の場合は、最初のスキミングを割愛し、設問を確認した後にスキャニングをして問題に答えていく方法を取るようにしてください。
答えが書いてあるところを見つけるためには、設問文中のキーワードをパッセージ中に見つけることがカギになります。
パッセージにとりかかる前に、設問を読み、解答のカギとなりそうなキーワードに丸をつけます。そしてパッセージを読むときには、それらのキーワードおよび同義語や反対語を意識してください。その周辺に設問の答えが含まれていることが多くあります。
キーワードとなる単語は2種類あります。一つは、人や会社などの名詞、年代、国や地域の名詞など、言い換えが不可能なものです。固有名詞は大文字で始まりますし、年代は数字で書かれているのですぐ見つかります。ほかの単語に置き換えられないことも、この種のキーワードを探しやすいポイントです。
もう一つのキーワードは一般的な単語(一般名詞、形容詞、副詞など)です。この場合は同義語などに置き換えられている可能性が高いので、それを知らないと、パッセージ中にそれに該当する箇所、つまり解答が書かれている箇所をなかなか見つけられないとこになります。
アカデミックな英文テキストでは、各パラグラフが1つずつ主題をもっています。多くの場合、パラグラフの最初の文がその主題を述べています。それに続く文章で、主題を支える細部や理由、実例や証拠が提示されます。パラグラフの最後の文が、その要約や結論になっていることもあります。
特定のパラグラフに繰り返し登場する単語は、そのパラグラフのトピックの概要を担っていることが多いので注目しましょう。通常、1パラグラフは1つの主題を提示していますが、ときどき1つの主題が、2つ以上のパラグラフにわたって展開されることもあります。そうした場合、複数のパラグラフで繰り返し登場する単語が主題を探る目安になります。
リーディングにとりかかるとき、最初にパッセージ全体を読むより、まずタイトル、写真、イラストなどがあればそれらを見るようにしましょう。 こうして何について書かれているか、ある程度予想しておくことがコツです。次に設問を読み、何が問われているかを把握します。そうしてから、解答となる個所を探しながらパッセージを読むのが効率的です。
1パッセージ750〜950語の文章を20分で理解し問題を解いていくためには、スキミング、スキャニングという読解テクニックを駆使することがカギです。
幅広い単語力も必要ですが、単語の意味だけでなく、同義語や熟語などを知っていることが重要です。答えを文中で見つけるためには、設問のキーワードを探すことがポイントになりますが、それが同義語や熟語で言い換えられている場合が多いので、それを知らないと解答が分からないことになってしまうのです。
このうち要約問題とは、パッセージの一部(多くの場合、多少長めの1段落)をまとめた文章の中に空欄がいくつかあり、そこに該当する単語・語句を記入する問題です。選択肢から選んだり、Yes / No / Not Given や True /False / Not Given で答えたりするのではなく、単語・語句を書かなければならないので一見難しそうに見えるため、スキップしてしまう人が多いのですが、実は非常にもったいないことです。比較的狭い範囲を読むだけで、数個の正解が一網打尽にできる問題ですから、絶対にスキップしてはいけません。
選択問題の場合、IELTSはTOEFLと異なり、選択肢の数が固定していません。選択肢の数は少なければ3つ、段落の見出しを付けるような問題では最大で16個に及ぶものさえあります。当然のことながら選択肢の少ない問題の方が答えを探しやすいわけですから、確実に押さえなければなりません。
選択肢のある問題であっても、設問自体にはAccording to the author, しか書いてないような場合です。選択肢がある場合はその中のキーワードを探していくことになるわけですが、選択肢毎にキーワードが異なるわけですから厄介です。20分以内に最大数の正解を出すことを目標とする受験者としては、他の問題を解く中で見つかることを願い、いったん後回しにして、時間があれば最後に戻って答えるようにしましょう。
例えば3つの設問に対して、長い選択肢が10個あるような問題があります。選択肢を10個読んでも最大で得られる正解が3つというのは効率が良いとは言えません。これも時間に余裕がある場合にゆっくり考えた方がいいでしょう。
パッセージのトピックは雑誌、新聞、書籍などから取られていますが、専門家向けに書かれたものを一般向けに紹介するような文章になっています。 内容は大学・大学院レベルのアカデミックなもので、社会科学、自然科学、生命科学、芸術・人文化学など幅広い分野から出題されます。しかし、特定の分野が苦手な人、その分野の知識に疎い人が読んでも内容的には理解できるようにいるので大丈夫です。
3つのパッセージのうち1つは論文形式の文章で、このパッセージが一般的に一番難しくなります。これが何番目に来るかは分かりませんが、最初にこの難しいパッセージが来ても、後は平易なものになりますので、焦る必要はありません。また、論文形式のパッセージを後回しにしても良いでしょう。
イギリス英語とアメリカ英語でスペリング、文法、表現などが違う場合がありますが、リーディング問題はイギリスやオーストラリアの出版物から取った文章が使われることが多いため、基本的にイギリス英語になっていると考えていいでしょう。
IELTSに限らず英語学習者の多くは、ボキャブラリーを鍛える際、単語集を片っ端から暗記する方法を取ります。しかしながら、この方法は手軽に始められ、ある程度は通用するものの、問題点もあります。
実はボキャブラリーを鍛えるために一番良い方法は集中的なリーディングを重ねることです。 教材としては、お勧めなのが、こちらのWEBサイトです。
これらのWEBサイトはIELTSリーディングテストでしばしば出題されるようなテーマをカバーしているからです。 初めは、わからない単語があっても最後まで読み進めてください。 読み終わったら、わからない単語の意味を調べてください。 英和辞典だけでなく英英辞典でも調べてください。これは同義語や反対語を覚えるのに有効です。
“Yes, No, Not Given ” 問題は、本文の流れにそって出題されています。
ですから、分からない問題は飛ばして、その前後を先に解いて下さい。
分からなかった問題は、あとからその間を探せば見つかります。
<ここがポイント!>
No とNot Givenは違いがよくわかっていない受験者が多く見受けられます。
No は、本文の中に問題文と正反対の文章があります。一方、Not Givenは、
その問題文については、本文では明言されていません。
例を挙げてみましょう。
Marie Curie’s husband was a joint winner of both Marie’s Nobel Prizes.
という問題文があったとします。
本文内に、
She was award the 1903 Nobel Prize for Physics, and was then sole winner of the 1911 Nobel Prize for chemistry.
とあった場合、答えはNoです。
”段落の要約文を選ぶ問題” 、このタイプは、受験者が最も難しいと感じるタイプです。
というのも、要約文というのは、その段落の一部分を読んだだけでは正しく選べないからです。
このタイプの問題が最初に来ても、絶対に最初に解こうとせず、一番最後にして下さい。
時間を無駄にしてしまいます。
先に他の問題を解くことで、本文の内容が大体分かって、ぐっと解きやすくなります。
いかがでしたか?
本文を一切読まなくても、解きやすい問題から解いていくうちに、大体の意味は掴めてきます。ぜひこの方法を試してみて下さい。
解きやすい問題とは、本文のどこに答えがあるか分かる問題です。
では、難易度の低い順に問題のタイプを検証していきましょう。
このタイプの問題は、人の名前は本文に出て来るのと同じ順番になっています
本文の一番上からざっと目を通して、Jamesさんの名前が出てきたら、その直後もしくは少し後に答えはあります。
次はCooleyさんの名前が出てきますから、同じようにそのすぐ後の答えを探して下さい。
つまり、このタイプは、答えがある場所が大体わかっている問題と言えます。
このタイプの問題の答えは、非常に狭い箇所に集中しています。
ですから、見つけやすい単語 (この場合 7 radioactivity element)がある箇所を見つけたら、その段落をしっかりと読んで、当てはまる単語を探して下さい。見つからなくても、どんどん読み進まずに、再度その段落だけを読んでみて下さい。類義語などが使われている可能性が大ですが、答えは必ずそこにあります。
文章全体の中の単語や数字にだけ着目し、後はその前後の説明で確かに必要な情報であることを確認していくことをスキャニング(Scanning)といいます。 このスキャニングに慣れることはIELTSリーディングでは大変重要です。
このタイプは、本文の流れに添って出題されています。つまり、問題の順番通りに本文に答えが隠されています。
ですから、例えば27がどこにあるか見つけた後、28が見つけられなかった場合、飛ばして29に行ったとします。29が解けたら、27と29を見つけた箇所の間に、28が隠れているということが分かります。