IELTS対策コラム

IELTS リーディング アカデミックの問題形式 「 Matching Headings」 完全攻略


「Matching Headings (見出し選択)」 の攻略解説とTIPS


Matching Headingsは、パッセージ内の各段落やセクションに適切な見出しをマッチさせる問題形式です。これには、文章の全体像を把握し、段落ごとの主題を理解するスキルが求められます。

以下では、攻略方法とTIPSを具体的な例題とともに解説します。



攻略解説


  1. 見出し(Headings)を読む
    • まずすべての見出しを読み、どのようなテーマが含まれているかを確認します。
    • ヘディング内のキーワードやトピックを把握しておくと、本文を読む際に焦点を絞りやすくなります。

  2. 本文をざっと読む(Skimming)
    • 各段落の最初の1~2文と最後の文を中心にざっと読み、段落の主旨を把握します。
    • 本文全体を読む必要はありませんが、内容が曖昧な場合は該当部分を精読します。

  3. キーワードの一致を探す
    • 段落内に含まれる重要なキーワードと見出しを比較します。類義語や言い換え表現にも注意してください。

  4. 全体の流れを考える
    • 本文の構造や段落の役割(導入、例示、結論など)を意識して見出しを選びます。
    • 特に「似ているが異なる」見出しが多い場合、内容を比較して慎重に選びましょう。




練習問題例


【設問】Matching Headings

以下の段落に適切な見出しを選んでください。

【見出し一覧】

  1. The history of renewable energy
  2. The challenges of implementing solar power
  3. Advances in wind turbine technology
  4. The global impact of clean energy policies
  5. Economic benefits of renewable resources


【本文抜粋】

Paragraph A:
“Recent decades have seen significant advancements in wind turbine technology. Modern turbines are not only more efficient but also capable of generating power in lower wind speeds. This progress has made wind energy more accessible and reliable as a source of renewable energy.”


Paragraph B:
“Solar energy has enormous potential, but its implementation faces several obstacles. One key issue is the high initial cost of installing solar panels, which can be prohibitive for many households and businesses. Another challenge is the variability of sunlight, which affects energy output.”


【回答と解説】

  • Paragraph A: 正解は「3. Advances in wind turbine technology」
    • 段落内で「wind turbine technology」とその進歩が言及されており、主題が明確です。


  • Paragraph B: 正解は「2. The challenges of implementing solar power」
    • 段落全体が「solar energy」の課題について述べており、特に「cost」や「variability」がキーワードです。




TIPS


  1. スキャニングとスキミングを組み合わせる
    各段落の主題を素早く把握するスキルを磨きましょう。練習時には、スキミングを強化するためにタイムトライアルを行うのも有効です。

  2. 言い換え表現に慣れる
    IELTSでは、本文と見出しで異なる単語や表現が使われることが多いため、類義語やパラフレーズのパターンに注意してください。

  3. 先に「迷いそうな見出し」を把握する
    似た内容の見出しがある場合、どのような違いがあるのかを明確にしておくと正確性が向上します。

  4. 段落の主題と詳細情報を区別する
    段落の細かい情報に惑わされず、全体的な主題にフォーカスしましょう。




これらのステップを踏むことで、Matching Headingsの精度が向上します。

IELTS リーディング アカデミックの問題形式 「 Multiple Choice」 完全攻略


「Multiple Choice (選択肢問題)」 の攻略解説とTIPS


IELTSリーディングアカデミックの「Multiple Choice」は、多くの受験生にとって時間管理と正確性が求められる難所です。この形式では、設問に対して適切な選択肢を選ぶスキルが必要です。以下に具体的な攻略法と練習問題例を紹介します。




攻略解説

  1. 設問と選択肢を先に読む

    • 設問が何を問うているかを把握し、必要な情報を特定します。
    • 選択肢を確認し、どのような違いがあるのかを意識して読み進めます。

  2. キーワードを探す

    • 設問の中で重要なキーワードを特定します。これらは本文中で情報を探す手がかりになります。
    • 例えば、日付、固有名詞、数字、専門用語などがよく出題されます。

  3. 本文をスキャンする

    • キーワードや類義語を使って、該当箇所を素早く特定します。
    • その部分を注意深く読み、文脈や内容を理解します。

  4. 消去法を使う

    • 不正解の選択肢を除外し、残りの選択肢から最も適切なものを選びます。
    • 選択肢に本文と異なる情報が含まれていないか、裏付けを探します。




練習問題例


【設問】
The passage describes the main reason for the decline in polar bear populations. What does the author suggest as the primary cause?

【選択肢】
A. Overhunting by humans
B. Decrease in sea ice due to climate change
C. Competition with other predators
D. Lack of food sources in their habitat


【本文抜粋】
“Over the past decade, the polar bear population has shown a significant decline. While overhunting was a major issue in the past, stricter regulations have mitigated this problem. Today, the primary challenge polar bears face is the reduction of sea ice caused by global warming, which directly impacts their ability to hunt seals, their main food source.”


【回答と解説】
正解:B. Decrease in sea ice due to climate change

  • 本文で「Today, the primary challenge… is the reduction of sea ice」と述べられているため、Bが正解です。
  • Aは「過去の問題」として否定されており、CとDは本文に言及がないため除外できます。




TIPS



  1. スキャニング力を鍛える
    キーワードに焦点を当て、該当箇所を迅速に見つける練習を繰り返しましょう。



  2. 類義語に注意する
    本文と選択肢で同じ意味を持つ異なる言葉が使われることが多いため、類義語や言い換え表現に慣れておくことが重要です。



  3. 文脈を正確に理解する
    特に「過去の事実」や「現在の課題」など、本文の時間軸に関する情報を正確に把握しましょう。



  4. 時間配分を意識する
    一問に時間をかけすぎないように、スキャン&リーディングのスピードを向上させる訓練を積んでください。




これらの解説とTIPSを元に練習すれば、Multiple Choiceの正答率を上げることが可能です。

IELTS リーディング アカデミックの問題形式 Yes/No/Not Given 完全攻略


Yes/No/Not Given の形式


この形式では、設問に示された主張が、テキスト内の著者の意見や見解とどのように対応しているかを判断します。以下の3つの選択肢があります:

● Yes: 設問の内容が著者の意見と完全に一致している場合。

● No: 設問の内容が著者の意見と矛盾している場合。

● Not Given: 設問の内容について、テキスト内で著者の意見が示されていない場合。

注意点:
True/False/Not Givenは事実関係を問うのに対し、Yes/No/Not Givenは著者の意見や見解に基づいて判断します。


「 具体例 」


問題文:

テキスト(抜粋):

The researcher argued that introducing stricter regulations on industrial emissions could significantly reduce global warming. However, some experts believe that such regulations might harm economic growth, especially in developing countries.


設問:

  1. The researcher supports the idea of stricter emission regulations.
  2. Developing countries benefit the most from stricter emission regulations.
  3. Some experts believe that stricter regulations could negatively impact economic growth.



「 解答と解説 」


    1. Yes

    テキストには「The researcher argued that introducing stricter regulations… could significantly reduce global warming」と述べられています。設問はこれと一致しています


    2. Not Given

      テキストには「developing countries benefit」という具体的な記述がないため、Not Givenです


      3. Yes

      テキストの「some experts believe… might harm economic growth, especially in developing countries」という部分と一致します。



      TIPS(解答のコツ)


      1. 設問が著者の意見かを確認

      設問がテキストの事実に基づくものではなく、著者の考えや意見に関するものであることを意識しましょう。


      1. 必ず完全に一致するかを確認

      設問とテキストの内容が部分的に一致している場合は注意。完全一致でない場合、答えはNoまたはNot Givenになります。


      1. キーワードを特定して照合

      設問に含まれるキーワード(例: researcher, developing countries, economic growth)を見つけ、それらに関連する著者の意見をテキスト内で探します。


      1. Not Givenを慎重に選ぶ

      「Not Given」は設問のトピックが全く言及されていない場合にのみ選びます。少しでも触れられていれば、YesまたはNoの可能性を検討します。


      1. 極端な表現に注意

      設問に「always, never, only」などの極端な表現が含まれている場合、著者の意見と矛盾しやすいためNoの可能性が高いです。


      1. 著者の意見と他者の意見を区別する

      テキスト内で他者の意見が述べられている場合、それが著者自身の意見かどうかを明確に見極めることが重要です。


      練習問題


      テキスト(抜粋):

      The study emphasized that technology has improved workplace productivity in most sectors. However, it also highlighted concerns about the potential for automation to lead to job losses, particularly in manufacturing industries.


      設問:

      1. The study claims that technology enhances productivity in all workplaces.
      2. Automation could negatively affect employment in manufacturing industries.
      3. The study believes that technology has no downsides.


      解答:

      1. No

        • テキストには「in most sectors」とありますが、「in all workplaces」という極端な表現は矛盾しています。
      2. Yes

        • 「automation to lead to job losses, particularly in manufacturing industries」という部分が設問と一致します。
      3. No

        • テキストには「highlighted concerns about the potential for automation to lead to job losses」とあり、「no downsides」とは矛盾しています。




      Yes/No/Not Givenは、著者の意見を正確に把握する能力が試される問題形式です。練習を積み、速く正確に情報を特定できるスキルを身につけましょう!

      IELTS リーディング アカデミックの問題形式: True/False/Not Given  完全攻略

      1. True/False/Not Given の形式

      この形式では、文章中の情報が設問に示された主張とどのように対応しているかを判断します。
      選択肢は以下の3つです:

      ● True: 設問の内容がテキストの情報と完全に一致している場合。


      ● False
      : 設問の内容がテキストの情報と矛盾している場合。


      ● Not Given
      : 設問の内容について、テキスト内で言及されていない場合。



      具体例


      問題文:

      テキスト(抜粋):

      The Amazon rainforest is home to thousands of species, many of which are found nowhere else on Earth. Recent studies show that deforestation rates have increased significantly over the past decade, largely due to agriculture and logging.


      設問:

      1. The Amazon rainforest contains species that cannot be found in other regions of the world.
      2. Deforestation in the Amazon has decreased in recent years.
      3. Tourism is a primary cause of deforestation in the Amazon.


      解答と解説:


      1. True
        テキストには「many of which are found nowhere else on Earth」とあり、設問と一致しています。
      2. False
        テキストでは「deforestation rates have increased significantly」と述べられており、設問と矛盾しています。
      3. Not Given
        テキストには観光業(Tourism)についての情報が一切ないため、Not Givenとなります。




      TIPS(解答のコツ)


      1. 設問とテキストの言葉を比較する
        • 設問がテキストに「完全に一致」または「矛盾」しているかを探します。
        • 部分的一致ではなく、設問全体の内容がテキストに反映されていることが重要です。

      2. Not Givenを慎重に選ぶ
        • 「書かれていない情報」を誤ってTrueまたはFalseにしないように注意しましょう。テキストに「その話題が触れられていない」と確信できる場合のみ選びます。

      3. キーワードに注目
        • 設問やテキストの中のキーワード(例: species, deforestation, tourism)を探し、それらがどのように関連しているかを分析します。

      4. 極端な言い回しに注意
        • 設問に「always, never, only, completely」など極端な表現が含まれている場合、それがFalseまたはNot Givenのヒントになることが多いです。

      5. 時間を管理する
        • 時間内に全問解くために、特定の設問に長く時間をかけすぎないようにしましょう。分からない場合は仮の答えを記入し、次に進むことが大切です。




      練習問題


      テキスト(抜粋):

      Research conducted in 2022 revealed that regular exercise significantly reduces the risk of heart disease. However, it is also noted that genetic factors can influence an individual’s susceptibility to heart-related conditions.


      設問:

      1. Regular exercise prevents all cases of heart disease.
      2. Genetic predisposition plays a role in heart disease risks.
      3. The study focused on dietary habits and their impact on heart health.


      解答:

      1. False
        • テキストには「reduces the risk」とありますが、「prevents all cases」は極端で矛盾しています。
      2. True
        • 「genetic factors can influence」という記述が設問と一致します。
      3. Not Given
        • テキストに「dietary habits」についての記述がないため、Not Givenです。



      これらの形式に慣れることで、解答のスピードと正確性が向上します!

      IELTS リーディング アカデミックの問題形式(11種類)


      IELTSリーディング(アカデミック)の問題形式には、以下のような11種類の形式が一般的に使われます。それぞれ異なるスキルをテストするため、練習時にすべての形式に慣れることが重要です。




      1. True/False/Not Given

      • 形式: 与えられた文がテキストの内容と一致しているかどうかを判断します。
        • True: 内容が一致する場合
        • False: 内容が矛盾する場合
        • Not Given: テキストにその情報がない場合


      完全攻略



      2. Yes/No/Not Given

      • 形式: 与えられた文が著者の意見や見解と一致しているかどうかを判断します。
        • Yes: 意見が一致する場合
        • No: 意見が矛盾する場合
        • Not Given: テキストにその意見が示されていない場合


      完全攻略



      3. Multiple Choice (選択肢問題)

      • 形式: 1つまたは複数の正しい答えを選びます。
        • シングルチョイス: 正解が1つ
        • マルチプルチョイス: 正解が複数
        • 設問は本文に記載されている順番通りに出題される場合が多い


      完全攻略



      4. Matching Headings (見出し選択)

      • 形式: 各段落やセクションに最適な見出しを選びます。
        • 与えられたリストから正しい見出しを選択します。
        • 段落の一番最初の文章(トピックセンテンス)から答えがすぐにわかるものもありますが、だいたいは全体的な内容を取らないと答えられません.
        • まず本文の最初の段落(Aの段落)を読み、選択肢から当てはまるものを選びます。
        • 次にBの段落を読み、同じように選択肢の中からふさわしいものを選ぶ、というように、段落を読む度に問題を解いていくこと。そのため、消去法が役に立ちます。


      完全攻略



      5. Matching Information (情報一致)

      • 形式: 特定の情報がどの段落に含まれているかを選びます。
        • 質問文とテキストを照らし合わせて解答します。


      完全攻略



      6. Matching Features (特徴対応-リスト選択問題)

      • 形式: 特定の人物、団体、理論などに関連する特徴を一致させます。
        • 複数の選択肢から選ぶ形式です。
        • パッセージ内に出てくる情報や名前の描写に当てはまるものをリストのアルファベットから選ぶ形式です。


      完全攻略



      7. Matching Sentence Endings (文の結末選択)

      • 形式: 文の前半が与えられ、最適な後半を選んで完成させます。
        〇 答えとなる箇所を把握するために、きちんとパラフレーズされた語彙を見つけることがポイン トになります。


      完全攻略



      8. Sentence Completion (文章穴埋め問題)

      • 形式: 文を完成させるために、テキストから適切な単語を選びます。
        • 制限語数(例: 1~2語以内)が指定されることが多いです。


      完全攻略



      9. Summary Completion (要約完成問題)

      • 形式: 要約文の空欄をテキストから適切な単語で埋めます。
        • ドロップダウン形式やリスト選択の場合もあります。


      完全攻略



      10. Table/Flowchart/Note/Diagram Completion (表・フローチャート・図表完成)

      • 形式: 表、フローチャート、または図表の空欄を埋める問題。
        • 情報を正確に取り出すスキルが求められます。


      完全攻略



      11. Short Answer Questions (短答問題)

      • 形式: 質問に対し、テキスト内の情報を基に簡潔な回答を記述します。
        • 指定語数内(例: 3語以内など)で答える必要があります。


      完全攻略



      ポイント

      • リーディングのセクションは3つの長文(約2,150~2,750語)で構成されています。
      • 時間制限は 60分(各問題形式に平均20分を配分)。
      • 正確にテキストの情報を読み取り、指定された語数や形式を守ることが重要です。

      各形式に対応した練習問題を解き、時間配分にも慣れるとスコアアップにつながります!




      < 問題形式- 難易度 >


      解きやすい問題

      ● Multiple Choice (選択肢問題)

      ● Matching Features (特徴対応-リスト選択問題)

      ● Sentence Completion (文章穴埋め問題)

      ● Table/Flowchart/Note/Diagram Completion (表・フローチャート・メモ・図表完成)

      ● Short Answer Questions (短答問題)





      難しい問題

      ● True/False/Not Given

      ● Yes/No/Not Given

      ● Summary Completion (要約完成問題)

      ● Matching Sentence Endings (文の結末選択)

      ● Matching Headings (見出し選択)

      ●  Matching Information (情報一致)

      IELTS リーディング ジェネラル テスト概要と対策


      IELTS リーディング(ジェネラル) テストの概要と対策


      IELTSリーディング(ジェネラル) テストでは、書籍、雑誌、新聞、通知、広告、会社案内やガイドラインなどの抜粋を読みます。 これらは、英語環境で日常的に目にする資料です。 テストは3つのパートに分かれ、パート1には短文が2~3つ、パート2には文章が2つ、パート3には長文が1つ含まれています。


      ▮ IELTS リーディング(ジェネラル)の構成


      IELTSリーディング(ジェネラル) テストは制限時間60分で合計40問から成り、3つのセクションで構成されます。

      セクション1は、旅行のアクティビティの紹介や、商品の紹介、求人広告といった広告関連の短文が2つ。

      セクション2は、イギリスの交通機関の説明や、カナダのビザ申請システム、職場のルールといった仕事関連の短文が2つ出題され、どちらも1ページ程度の文章です。

      ジェネラルのスコアが移民目的で使用されることもあり、セクション1・2については生活に関連したトピックが多くなります。セクション3は、様々なトピックの長文が1つ出題されます。アカデミックの問題ほど難解な語彙は少ないとはいえ、2ページに渡る文章の長さや、1つの文章に対する設問量はアカデミックと同等となります。

      IELTS ジェネラルのリーディング問題を解くにあたっては、比較的易しいセクション1・2をいかに素早く解き、セクション3にどれだけ時間を割けるかといった、速読力と精読力の両方が必要となります。

      設問の配分は、セクション1で13問(1つの文章あたり6-7問)、セクション2で13問(1つの文章あたり6-7問)、セクション3で14問(長文1問)となります。
      時間配分は、セクション1に15分、セクション2に15分、セクション3に30分を目安に取り組みましょう。


      IELTS リーディングスコア換算表 ※ジェネラルのみ

      スコア98.587.576.565.55.04.54.0
      正解数403937-383634-3532-3530-3127-2923-2619-2215-18


      IELTSは英語力をバンドスコアという指標で表し、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの総合スコアをoverallで表します。カナダでの移民目的ですと、6.0が移民申請に必要な最低ラインの英語力だと言われていますが、目標スコアはそれぞれの職業や経歴、状況によって異なります。


      ▮ IELTS ジェネラル リーディング 対策と勉強法



      ● ELTS ジェネラル リーディング 目標スコアが 5.5 の場合の対処法

      リーディングでの目標スコアが 5.5 の方は、比較的易しいセクション1と2のみを完璧に解答できるようにしておくという戦略をとることも可能です。


      セクション1と2の合計で25-26問を正解することができれば、一番難しいセクション3を自力で全く解けなかったとしても、スコア 5.5 を取れるという計算になるからです。(セクション3を勘で解き、2,3問正解するという予測を含みます)この戦略を取る方は、セクション1・2に十分に時間をとって確実に解いていく方法をおすすめします。時間をかけても正答率が低い問題を解くよりは、なんとか理解できる問題に時間を掛ける方が得点につながります。


      このように、自身のレベルや目標スコアによって、リーディングの問題に対する戦略が異なります。自分の読解力や語彙のレベルと、要件を事前に確認しておくようにしましょう。


      ● IELTS ジェネラル リーディング 目標スコアが 6.0 以上の場合の対処法


      リーディングの目標スコアが6.0以上の場合、40問中の30問以上正解しなければなりません。そのため、目標が6.0以上の場合、どうしてもセクション3の長文読解に時間を費して、正解率を高めていく必要があります。

      セクション1とセクション2は、素早く解くために本文から読むのではなく(ただし段落マッチング問題に限り、本文のAの段落を先に読んでその内容が書いてある選択肢を選びます)、まずQuestion 1の問題文を読んで、その情報【言い換え表現】を本文中から探します。本文は上から読みます。1の解答がわかれば、今度は2の問題文を読み、本文を1の解答を抜き出せた箇所から続いて読んでいき、2の解答を引き出します。これを繰り返すことで、ジェネラルのリーディング セクション1・2を解いていくことができます。

      つまり、ジェネラルのリーディングの解答は、パッセージの段落1から順番通りに引き出せることがほとんどです。

      セクション1と2は、本文を読まずに情報を探し、言い換え表現を見抜くことが大切です。問題文のキーワードを本文から素早く見つけるスキルを身に付ましょう。


      セクション3では必ず先に本文に目を通しましょう。セクション3は、問題だけ読んで本文の該当箇所を探そうとしても、探すのに時間がかかりすぎてしまうため、先に本文から文章全体の展開を把握して、どこに何が書いてあるのかわかるようにしておきます。

      セクション3はアカデミック並みの学術的なリーディングです。セクション1、2とは異なり、解答が順番通りになっているわけではありません。時間をかける問題と時間をかけない問題に分けて、残り時間内でセクション3の正解率を高めましょう。

      まとめ ~IELTSリーディング(ジェネラル)の問題構成~

      トピック大問数問題文の量
      設問数時間配分(目安)
      Section 1広告関連21ページ/大問 1題1315分
      Section 2仕事関連21ページ/大問 1題1315分
      Section 3様々なトピック(学術的な内容他)12ページ/大問 1題1430分


      IELTSリーディング(ジェネラル)では、目標スコアによって対策が違います。5.5を目指す方は、比較的易しいセクション1とセクション2に時間をかけて、正答率を上げていきましょう。


      6.0以上を目指す方は、セクション1と2の本文を先に読まずに問題文から先に読み、解答に必要な情報を本文の上から順番に探していきます。セクション3は、残された時間内で正解率を高めるために、確実に答えられる設問に時間を割きましょう。

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      単語力

      単語力が足りないままIELTSテストを受けてもスコアは上がっていきません。

      実は、単語力はスコアアップを目指す上で、必須となります。


      IELTS リーディングで出る1パッセージは大体700~900文字程度で構成されますが、

      全ての単語を完璧に覚える必要はありません。



      なぜなら、中にはネイティブでも

      あまり使わないような単語も含まれているため、全て覚えてしまうと効率が悪いからです。


      それよりもまずは、得点に直結するような必須単語を覚えていきましょう。

      例えば6.0以上などのスコアを取得するためには、

      IELTSで出題傾向の高いアカデミック分野などの英単語など、

      延べ3000〜5000語は習得しておく事を推奨しています。


      従ってIELTSで6.0以上を目指すなら、8000語以上は覚えておかないといけません。



      文法力

      文法は英語を学ぶ上で基礎中の基礎。文の骨組みとも言われております。
      IELTSでも文法は全セクションにおいて大変重要な要素となります。

      IELTSでは、大学受験やTOEICのように文法の知識を直接問うような問題は出題されません。

      ですが、文法の知識は絶対に必要です。

      例えば、リーディングでは文法知識が問われます。


      長文を読む上でどれが主語でどれが動詞なのか、

      この文はどの文を修飾しているかなど、文の構造を理解しておかないと、

      IELTSリーディングで出題される長文を読むのに苦労します。


      また、ライティングやスピーキングセクションでも文法は評価対象となるため、

      複文、複合文を正しく使用しているか、文法ミスはないか等、十分注意する必要があります。



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      ミニテストの解答時間制限は15分(タイマー付き)になります。


      Mini Test ご利用方法

      IELTS 対策 脳科学に基づいた「単語の覚え方」

      単語力が足りないままIELTSテストを受けてもスコアは上がっていきません。

      実は、単語力はスコアアップを目指す上で、必須となります。


      IELTS リーディングで出る1パッセージは大体700~900文字程度で構成されますが、

      全ての単語を完璧に覚える必要はありません。なぜなら、中にはネイティブでも

      あまり使わないような単語も含まれているため、全て覚えてしまうと効率が悪いからです。

      それよりもまずは、得点に直結するような必須単語を覚えていきましょう。


      単語学習において、大切なのは単語教材を購入してやりきることです。


      単語の意味が分かれば、何とか読み進めていくことができます。

      しかし、IELTS単語帳を作り、覚えることが大切だと思っていても、なかなか暗記は

      大変だし、つまらないと感じるかもしれません。


      そこで、今回は 脳科学に基づいた効果的な単語習得法を紹介します。


      上の図はドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した

      「エビングハウスの忘却曲線」です。

      エビングハウスは、無意味な音節を記憶し、時間と共にどれだけ忘れるかを数値化しました。

      この表は時間と共に、どれだけ記憶したことが頭に残っているかを示しています。

      逆にいえば、どれだけ忘れるかということも分かります。


      人が何かを学んだ時、

      • 20分後には42%忘れる
      • 1日後には67%忘れる
      • 31日後には79%忘れる


      ということが分かります。

      ではエビングハウスの研究結果から分かることは何でしょうか?

      1. 一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になる。復習を重ねるごとに忘れにくくなる。
      2. 一度にたくさん学ぶよりも、時間をかけて何度かに分けて学んだ方が、学習効率は上がる。
      3. 学んだ直後から物忘れは始まる。最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れるようになる



      次にウォータールー大学の研究結果、上の図を見てください。黒い線はあなたの記憶です。

      まず最初、何も知らなかったところから勉強をし、知識を得ました。

      この時点では記憶は100%のところに上がりますね。


      でも、そのまま復習せずにいると、黒い線のようにどんどんと忘れてしまいます。

      これは先ほどエビングハウスの忘却曲線で学んだことですね。


      ではどう復習したら知識をしっかりと記憶させられるかということですが、

      それはこの図の黄色い線を見てみましょう。


      最初に学習した後、

      【1回目】24時間以内に10分間
      【2回目】1週間以内に5分間
      【3回目】1ヶ月以内に2~4分間

      1ヶ月間の合計で17~19分間。たったこれだけの復習時間で、

      最初に勉強した時とほぼ変わらない記憶を1ヶ月以上の間保つことができるのです。

      以上の「記憶」に関する研究結果から、IELTS英単語を効果的に覚える「英単語暗記法」

      をご案内していきます。

      まずは、単語帳を用意します。 

      ここでは音声ダウンロード付「実践IELTS英単語3500」を使って説明します。

      1 日目

      ① 英単語(behavior)をみて「ビヘイビア」と発音します。

       (発音がわからない場合はオンライン辞書などで確認します)

      参考オンライン辞書 :  Oxford Learner’s Dictionary 


      ② すぐに意味をみて「行動;振る舞い」と音読します。


      すぐに赤セルシートで隠します。



      ③ 隠したまま、もう一度英単語を見て「ビヘイビア」と発音します。


      (この時発音と同時に、さっき音読した意味を頭に浮かべます


      ④ 隠したまま、「 行動;振る舞い」と声に出して言います。

      (意味を忘れていた場合は赤セルシートを外して意味を音読します。)


      ⑤ 次からの単語で①~④を同じように100単語までやっていきます。


      ①~④は2秒くらいで進めてください。(発音チェックは時間に入れなくていいです)


      発音→意味→発音(意味を頭に浮かべながら)→ 意味

      このサイクルを2秒以内で2周音読していきます。


      スビードが大切なので、意味が複数書かれていても、覚えるのは1~2つくらいまでにします。

      細かくやると脳が疲れて覚えが悪くなってしまうからです。

      代わりに、脳にはスビードの負荷をかけます。

      回転を速くして一気に100単語まで進めていきます。

      この段階では、覚えていなくても次の単語にさっさと進んでください。


      ここでは、単語を脳に長期定着させるための過程であることを忘れないで下さい。

      1英単語 2秒 × 100単語 =200秒 (3分くらい)

      100単語まで終わったら最初の単語にもどもう3周します。


      こうやって1日100英単語を4周すると、15分~20分かかります。(これ以上時間をかけない)

      覚えるのではなく、スピーディに進めていくことが大切です!

      これで1日目は終了です。

      2日目~ 4日目

      1日目と同じ英単語(1~100)を同じように繰り返します。


      無理に覚えようとせずサクサクと進めていきます。

      4日間同じ単語をこの方法でやると、

      多くの方は、8割~9割、単語をスラスラと言えるようになります。


      この段階でうれしくなります。また、この暗記法に確信を抱くようになります。


      5日目 ~ 8日目


      (A) 前の1~100 までの100英単語復習 

      (B) 次の新しい101 ~  200までの100英単語暗記


      この二つを4日間行います。(前の100英単語の復習も毎日行います)

      新しい100英単語の (B) のやり方は前述の通りです。

      新しい100英単語のブロックをやはり同じように4日間繰り返します。

      すでにほとんど覚えた(A)  の100英単語の復習は次のように行います。

      赤セルシートで意味を隠して、

      上から「スーッと」眺めながら

      単語の意味を軽く頭に浮かべます。 頭にイメージする意味は1~2つで結構です。

      ほとんどが瞬時に浮かぶようになっているはずです。

      引っかかるものはセルシートでを外して意味を確認してください。


      この段階でも、覚えなくてもいいし、確認したからと言って覚える必要はありません。

      100英単語の復習をサラッと1分かからないくらいで終えます。


      こうして (A) に1分、 (B) に15分くらいで進めて終えます。

      慣れるまでは (A) + (B) で 20分くらいで構いません。

      9日目 ~ 12日目

      (A) 1~200までの 200英単語 復習

      (B) 新しい201 ~ 300 までの100英単語 暗記


      これも同様に進めていきます。

      (A) は200単語に増えましたが長くても2分で終えます。

      (B)に15分~ 20分 かけます。


      13日目 ~ 16日目

      17日目 ~ 20日目

      21日目 ~ 24日目


      とすすむと、


      (A)  1 ~ 500までの英単語 復習 (3分ほど)

      (B) 501~ 600までの 新らしい 英単語 暗記 (15分~20分)

      となってきます。


      このあたりで脳は記憶を定着させます。


      1~ 100 までの単語は、すでに30回も反復しています。


      こんなに単語を反復して学習した事はありますか?

      数週間継続して、さらに30回も反復すれば、


      体感でも 「もうこれは大丈夫!」という単語がどんどん出てくる時期です。


      そうなったら 単語帳の単語を思い切り油性ペンで塗りつぶしましょう。

      3週間から4週間復習を繰り返したら、

      それらの単語はほぼすべて消せるくらいになります。


      消していくことで復習単語が増え続けることはなくなります。

      このような完璧の覚えた英単語は

      大脳に記憶されていて瞬時に意味が頭に浮かぶ状態が定着します。

      IELTSの試験日まで忘れることはありません。

      こうやって

      500語くらいの英単語復習 (3分くらい)

      新単語100語の英単語暗記 (15分くらい)

      のセットを繰り返すと5ヶ月くらいで「実践IELTS英単語3500」が終わります


      3ヶ月くらいで 「実践IELTS英単語3500」 を覚えたい場合は、セットを

      新しい100単語を200単語に増やす方法で試してみてください。。

      IELTSリーディング 対策&解答テクニック Contents

      IELTS 対策 & 解答テクニック


      2025年1月27日 更新

      ▮ 5分でわかる! IELTS リーディングテストとは

      ▮ IELTSリーディング 完全攻略

      ▮ IELTS リーディング アカデミックの問題形式(11種類)

      ▮ 問題形式(1): True/False/Not Given  完全攻略

      ▮ 問題形式(2) Yes/No/Not Given 完全攻略

      ▮ 問題形式(3) 「 Multiple Choice」 完全攻略

      ▮ 問題形式(4) 「 Matching Headings」 完全攻略

      ▮ 問題形式(5) 「 Matching Information」 完全攻略

      ▮ 問題形式(6) 「Matching Features」 完全攻略

      ▮ 問題形式(7) 「Matching Sentence Endings」 完全攻略

      ▮ 問題形式(8) 「Sentence Completion」 完全攻略

      ▮ 問題形式(9) 「Summary Completion」 完全攻略

      ▮ 問題形式(10) 「Table/Flowchart/Diagram Completion」 完全攻略

      ▮ 問題形式(11) 「Short Answer Questions」 完全攻略

      ▮  5分でわかる! IELTS   リーディング問題形式 (前編)

      ▮  5分でわかる!   IELTS   リーディング出題形式 (後編)

      ▮  バイリンガルに学ぶ!   リーディング攻略法 読書時間の厳守 

      ▮  バイリンガルがこっそり教える リーディングにおすすめWサイト12選!

      ▮  バイリンガルに学ぶ! 読解力をつける4つの秘訣

      ▮  バイリンガルに学ぶ! スキミング4つのポイント

      ▮  バイリンガルに学ぶ! 速読テクニック ’’スキャニング’’

      ▮  バンドスコア7.0を取るために絶対落とせない!3つの問題

      ▮  5分でわかる! 解答に「要注意?! 」問題

      ▮  IELTS リーディング ジェネラル テスト概要

      ▮  5分でわかる! リーディングセクションで出題されるテーマ

      ▮  「落してはいけない問題」「落としても仕方のない問題

      ▮  5分でわかる! 読解テクニック キーワードの探し方


      ▮  IELTS 対策 脳科学に基づいた「単語の覚え方」

      ▮  ミニテストでIELTS・TOEFLに必要な単語・文法力を確認しましょう!

      5分でわかる! IELTS 解答に「要注意?! 」問題

      Yes, No, Not Given 問題

      “Yes, No, Not Given ”  問題は、本文の流れにそって出題されています。ですから、

      分からない問題は飛ばして、その前後を先に解いて下さい。

      分からなかった問題は、あとからその間を探せば見つかります。


      <ここがポイント!>


      No とNot Givenは違いがよくわかっていない受験者が多く見受けられます。
       
      No は、本文の中に問題文と正反対の文章があります

      一方、Not Givenは、その問題文については、本文では明言されていません。


       
      例を挙げてみましょう。
       
      Marie Curie’s husband was a joint winner of both Marie’s Nobel Prizes.
      という問題文があったとします。
       
      本文内に、

      She was award the 1903 Nobel Prize for Physics, and was then sole winner 

      of the 1911 Nobel Prize for chemistry.

      とあった場合、答えはNoです。
       
       

      ▮ 段落の要約文を選ぶ問題

       
      ”段落の要約文を選ぶ問題” 、このタイプは、受験者が最も難しいと感じるタイプです。

      というのも、要約文というのは、その段落の一部分を読んだだけでは正しく選べないからです。
       
      このタイプの問題が最初に来ても、絶対に最初に解こうとせず、一番最後にして下さい

      時間を無駄にしてしまいます。
       

      先に他の問題を解くことで、本文の内容が大体分かって、ぐっと解きやすくなります。
       
      いかがでしたか?

      本文を一切読まなくても、解きやすい問題から解いていくうちに、大体の意味は掴めてきます。


      ぜひこの方法を試してみて下さい。