TOEFL対策コラム

「シャドーイング」 完全攻略

シャドーイングとは?



「シャドーイング(Shadowing)」は、英語を聞きながら、1、2語遅れで音声のあとを

追いかける練習方法です。


聞こえてくる音声を影(シャドー)のように追いかけることから、この名称になりました。


シャドーイングを正しく実践することで、リスニング力だけでなく、

スピーキング力もアップすると言われています。


シャドーイングの効果 1. リスニング


シャドーイングが最も効果を発揮するのは、「リスニングスキルの向上」です。


人間の脳は、自分が発声できない音は、音と認識できません。

そのため、発声できない音声は、発音(英語)が聞き取れません。


なので、シャドーイングによる正しい発声トレーニングがリスニング向上になるのです。


英語を正しくリスニングするには、「音を聞いて(音声知覚)」「意味を理解する(意味理解)

という2つのステップがあります。


これは、母語であっても第二言語であっても同じです。


ステップ 1.耳から入った音声を単語として認識【音声知覚】


ステップ 2. 語彙や文法知識、背景知識などをもとに意味内容を理解【意味理解】


まずは、音声知覚で単語を聞き取り、そのあとに、頭のなかにある語彙や文法知識

などを使って内容を理解します。


ではなぜ、母語では音声を聞いたと同時に理解ができるのに、 英語が第二言語

のリスニングとなると、理解が難しくなるのでしょう。


実は脳内のワーキングメモリ(作業記憶)のなかで「音声知覚」と「意味理解」

は競合しているという点です。

ワーキングメモリとは、情報を一時的に記憶し、

保持する能力のことを指しますが、このワーキングメモリの中には

一定量の情報しかとどめておくことができません。


そのため、英語をリスニングしているときに、英語を正しく聞き取ろうと

意識を集中することで音声知覚(何と言っているのかを把握すること)

メモリ資源をたくさん消費してしまうと、そのぶん意味理解(どんな意味なのか

を把握すること)に使用できるメモリ資源が少なくなってしまい、

結果としてうまく聞き取れなかったということが起こります。


これには、脳の「ワーキングメモリ(一時的に情報を脳に保持し、処理する能力)」

が関係しているのです。


つまり、リスニング力を高めるためには、できる限り音声知覚に使用するメモリを減らし、

意味理解にたっぷりとメモリを使える状態にすることが重要となります。

そこで役立つのが「シャドーイング」のトレーニングなのです。


シャドーイングによる音声知覚を「自動化」後のワーキングメモリ


英語初心者のリスニング時のワーキングメモリ



シャドーイングでは、すべての単語とその発音を正確にとらえる必要がありますから、

音声知覚のプロセスを集中的に鍛えることができます。


そして音声知覚が鍛えられ、自動化される(考えなくてもすぐにできる状態になる)と、

ワーキングメモリのリソースを理解に回せるので、リスニング力が向上するのです。


シャドーイングの効果 2. スピーキング


シャドーイングはスピーキングスキルまでも向上させます。

その理由を見てみましょう。


スピーキングには3つのプロセスがあり、以下の順で進行しています。


プロセス1. 話そうと思うメッセージをつくる【概念化】


プロセス2. 単語や文法知識を用いて、頭のなかで言葉にする【言語化】


プロセス3. 実際に声に出して発音する【調音】


まずは【概念化】。ここでは伝えたいメッセージを思い浮かべます。


次に【言語化】で、脳内に記憶されているメンタルレキシコン(心的辞書)にある、

さまざまな言語情報を参照し文章をつくり上げます。


この言語化のとき、発音やアクセントなども頭のなかでシミュレーションします。


そして最後の【調音】で、口の開き加減や舌の使い方を調整し、

物理的に声を出して発声します。


シャドーイングは、【言語化】と【調音】のプロセスを、何度もリハーサルする

ことになるので、スピーキング力が鍛えられるのです。


また、シャドーイングは発音だけでなく、リズムや息継ぎの場所までコピーするので、

練習するうちに、英語の正しい発音やアクセント、文の抑揚なども習得できます。


シャドーイングの正しいやり方



①自分に合ったレベルの教材を選定する


シャドーイングの教材を選ぶ際、自分の英語レベルに合った教材を選ぶことが重要です。

音声を聞いて内容が7~8割程度理解できるレベルの、少し易しめの教材を選ぶことが

挫折せずに続けるコツです。


また、興味や目的に合った教材を選ぶことも忘れずに。

仕事で英語が必要な方ならビジネス関連の教材、

IELTSの点数アップを狙う方ならIELTSの教材を選ぶなど工夫してください。


英語学習初級者の方は、映画やドラマではなくまずは英語学習者向けの教材を

選ぶことをおすすめします。


また教材は、音声にスクリプトと和訳があるものをお勧めします。


事前に音声のスクリプトを確認し、どんな内容なのか把握しましょう。


時間をかけてでも分からない単語や表現を調べ、音声が何を言っているか

しっかり理解できるようにすることで音声に集中することができます。



②「正しい音」でシャドーイングする



シャドーイングは、間違った音声(発声)でやると効果が半減します。


正しい音を反芻することで脳内にデータが蓄積していき、

音声の知覚能力の向上につながります。


シャドーイングを正しく行うには、音の変化を正しく理解することが重要です。


英語は日本語と全く異なる音の変化をするのが特徴です。


例えば「連結」とは、特定の子音と母音が連続した時に生じる音の変化を表します。


こういった音の変化がどのようになっているか注意深く聴きながら、「聴こえたまま」

発声することに集中しましょう。



③1教材に対して3~4日をかけて完全再現を目指す


リスニング力向上において不可欠なのが「音声データの蓄積」です。


しかし、毎日課題を変えてしまうと「新しい音源に慣れる」ことに労力を使ってしまい、

音声データの蓄積にまで至りにくくなります。


結果、せっかくやっているシャドーイングの効果が出づらくなります。


1つの教材を3~4日かけて発声を再現できるのがリスニング力向上に適しており、

正しい音の変化を耳に定着させるのにちょうど良い期間とされています。


それ以上やりすぎると文章を記憶してしまい、発声するトレーニングに適さなくなってきます。


3~4日かけてシャドーイングすることで、耳で音を捉えて期待する効果を発揮できます。



④ シャドーイングの具体的な流れ


①音源を聞く
②文章を読み、わからない単語や表現を調べて内容を理解する。
③シャドーイング
⑤振り返り


2日目以降
④シャドーイング
⑤振り返り


1.音源を聞く


いきなり初見の音を聞きながらシャドーイングをするのではなく、まず音源を

聞いてみましょう。音源のスピードやリズムを掴むのがポイントです。


また、「どのくらい聞き取れるか?」とリスニングトライをするのもシャドーイング

を進めていくと成長を感じられるポイントなのでおすすめです。


2.文章を読み、わからない単語や表現を調べて内容を理解する。


シャドーイングは話の内容に積極的にフォーカスするトレーニングではありませんが、
このプロセスは必ず行いましょう。なぜなら、どの単語を発話しているかを

理解していないと、音声データを蓄積するのが難しいからです。


さらに、文章を読むことで副産物的に表現や語彙などの知識が蓄積される利点もあります。


3.シャドーイング:目安回数20回以上


シャドー(shadow : 影)という名の通り、スクリプト(台本)を見ずに、
音のみを頼りに1~2語遅れながら復唱(シャドーイング)をしていきます。


回数の目安は取れる時間にもよりますが、20回以上実施しましょう。

この時に注意したいのが「音マネ」にならないようにすることです。


必ず「音を聞く→脳内に単語をイメージできている→発話する」という流れで

実施しましょう。もし途中で部分的になんて言っているか全くわからなくなったり

した場合や、単語をイメージできなくなってしまった場合はスクリプトを随時確認

するのを推奨します。が、終始スクリプトを見続けながら実施するのはやめましょう。


もし見続けながらでしかできない場合は教材のレベルが難しすぎるかもしれません。


また、もし自分の声で音がかき消されてしまう場合には、元の音源の大きさを

大きくするか、イヤホンを片耳/両耳につけ実施するとやりやすくなりますよ。


4.振り返り



シャドーイングが終わったらその場でおわりではなく、最後に必ず録音をする

ようにしましょう。その際、自分の音声とお手本の音源を聴き比べ、音源に似せて

発話するにはどうしたらいいか?を確認しましょう。


2日目以降


2日目以降は前日の苦手だった箇所を確認後、上記の4~5のみを実施します。

同じ課題は3~4日ほど実施しましょう。(音声データを蓄積するため)


シャドーイングには、添削が必要


人間の脳は、自分が発声できない音は、音と認識できません。そのため、

発声できない音声は、発音(英語)が聞き取れません。


だから、シャドーイングにおける添削が重要です。


正しい発音でシャドーイングして初めて音として聞き取れる(認識できる)

ようになってきます。自分の発音が間違っているのか、英語のプロから

客観的な添削(アドバイス)を得ることがリスニング力向上につながります。

IELTSリスニング「ディクテーション」完全攻略

ディクテーション(dictation)とは、「流れてくる音声を聞いて、

聞いたとおりに書き起こす」学習法です。


英語学習においては、リスニング力向上のための訓練として取り入れられています。

英語学習者の方で、ディクテーションについて詳しく知らない方や、

リスニングが苦手で悩んでいる方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。


今回は、ディクテーションを使って英語能力を格段と向上させる方法を解説します。


1.ディクテーションとは?
2.ディクテーションのメリット
3.ディクテーションの正しいやり方


1.ディクテーションとは?


ディクテーションは聞こえた音を一語ずつ書き留めていく作業なので、

集中して音声を聞かないときちんと聞き取れずうまくいきません。


高い集中力を保つことができるという点で、

ディクテーションは英語学習に効果的なのです。


2.ディクテーションのメリット


ディクテーションのメリットは以下の3つです。


● 聞き取れない単語・熟語がピンポイントで分かる

● 聞き取れない原因が分かる

● リスニング力がアップする

  (IELTSのリスニングでは、Part1とPart4で、聞こえてきた単語をそのまま

   抜き出すディクテーションに近い問題が必ず出題されます。)

● ライティング力がアップする (文法、スペルミスが改善されます)
  


聞き取れない単語・熟語がピンポイントで分かる


ディクテーションを行えば、聞き取れない単語や熟語がピンポイントで分かるようになります。


聞き取れない単語が分かったら、該当箇所を何度も聞いたり、

スピードをゆっくりにして聞くなどして、聞き取れるようになるまで何度も聞きましょう。


聞き取れない原因が分かる


ディクテーションを行えば、英語が聞き取れない原因が分かるようになります。


聞き取れない単語や熟語が、見覚えのある単語・熟語だった場合、

単語・熟語の発音を覚えられていない可能性が高いです。


また聞き取れない単語や熟語が、見たこともない単語・熟語だった場合、

単純に語彙力不足である可能性が高いです。


聞き取れない主な原因


  • 正しい発音を知らなかった
  • 音声変化のルールがわからなかった
  • 単語を知らなかった
  • 熟語を知らなかった
  • 文法的な理解があいまいだったために聞き取れなかった



知らない単語や熟語は大抵の場合、ディクテーションでは書き取れません。


単語帳や熟語帳で学ぶのではなく、ディクテーショントレーニングの中で

知らない語彙を1つずつインプットしていったほうが効率良く勉強できます。


また、教わったことのある英文法も多々出てくると思います。

ディクテーションで出てきたもので文法的にあいまいだったものを

文法書で復習することができます。



ディクテーションを継続的に行っていく中で、

語彙力不足だと分かった場合には、


ディクテーションに加えて語彙力を強化するために

単語帳を使った英語学習を行うべきです。


ディクテーションのデメリット


英語初心者には向いていない


ディクテーションは英語初心者には向いていません。


なぜならディクテーションは、放送される英語音声の8割以上が理解

できる英語レベルでなければ成り立たないからです。


放送される英語音声のほとんどが理解できない状態でディクテーションをしても、

ほとんどの英文を文字に書き起こすことができません。


ほとんどの英文を文字に書き起こすことができなければ、

復習すべき英単語の量が膨大になってしまいます。


1問1問にとてつもない時間がかかり、全く前進できません。


また復習の量が多すぎて手が回らず、英語学習に挫折してしまう方も多く現れるはずです。


ディクテーションをしても、ほとんどの音声を聞き取れないような英語初心者のうちは、

ディクテーションはおすすめできません。


まずは基礎的な英単語や英文法から学習すべきです。


リスニング力がアップする


多くの英語学習者は、リスニング問題を解く時に音声を一度聞き、

復習の時にもう一度聞くだけで、それ以上英語の音声をきくことはありません。


つまり最大でも2回しか同じ英語の音声を聞かないのです。

しかしディクテーションでは、一言一句聞き逃さないように

全力で英語の音声を聞きます。


1回で聞き取るのがベストですが、1回で聞き取れなかった場合は、

繰り返し何度でも英語の音声を聞きます。


よってリスニング力が鍛えられます。


3.ディクテーションの正しいやり方


ではディクテーションのやり方をご説明していきます。


まず初めに教材の選び方ですが、


ディクテーション教材を選ぶ際にまず大事なのは、自分の英語レベルよりも

少しやさしい難易度のものを選ぶこと。


具体的には、9割程度の文章や単語は聞き取れて、わからない部分も

推測しながら理解できる教材がおすすめです。


慣れてきたら、IELTS公式問題集を使います。

特に、ディクテーションの問題が出題される可能性の高い、Part1、Part4

音声を中心に進めましょう。


ステップ① 英語音声を何度か聞いてみる


いきなりディクテーションを行う前に、2回から3回程度音声をリスニングします。


目的は耳を慣らすためなので、内容の詳細まで理解する必要はなく、

全体の雰囲気がわかれば大丈夫です。


だいたいの内容をつかみ、おおまかな全体像を把握しておいた方が余裕をもって取り組めます。

もちろん、ある程度自信のある方や慣れている方は

いきなり取り組むチャレンジをしても構いません。


この時点で紙とペンを用意しておきます。

ただし最近では、パソコンやスマホアプリを使ったディクテーションも可能です。

パソコンやスマホアプリを使ってディクテーションをする場合は、

キーボードを使って直接文字を入力するので、筆記用具は不要です。


音声はスピーカーよりイヤホンのほうが聞き取りやすいので、

機材の用意も万全にしておきます。


ステップ② 1文ごとに再生し、止めてから書き取る



書き取りは「1文ごと」を単位として取り組んでください。


音声を再生しながら、英文を一言一句紙に書き取っていきます。


スペルは正確に書き、a/anなどの冠詞、ofやinなどの前置詞も

聞き逃さないように注意してください。


文頭からピリオドまでを流したら、そこでいったん停止してから書き取ってください。

大切なことは、「停止するまではペンを動かさないこと」。

ひとまとまりの1文をしっかりと聞いてこそ、意味のあるディクテーションができます。


必ず、「聞きながら書かないこと」を徹底してください。

聞きながら同時にペンを動かしていると、書くことに意識が行ってしまい、

聞き逃す英語がどんどん増え、結果的に余計に時間がかかってしまうことになります。


また、意識が分散することで極端なぶつ切りのディクテーションに

なってしまうのもよくありません。


英語を英語として聞き、「こんな内容を伝える文だな」と理解できた上で

書き取ることを目指しましょう。


1文が長すぎる場合には、コンマや接続詞などいったん意味のまとまりが

区切れるところで切っても構いません。


ステップ③ 限界まで繰り返す


ディクテーションは何度も繰り返してください。

1回目は聞き逃したけれど2回目以降は聞き取れた、ということもあります。


もうこれ以上聞いても分からないという状態になるまで繰り返しましょう。


ステップ④ スクリプトを見て確認する


スクリプト(原稿)を見て、答え合わせをしてください。


聞き取れなかった部分や、聞き取ったつもりでいても実は間違えていた箇所などを確認し、
赤ペンなどで分かりやすくメモしておきましょう。


ステップ⑤ 問題点を探す



④で確認したところについて、何が問題で聞き取りに失敗したのか検証してください。


たとえば「そもそも知らない単語だった」「知っている単語なのに自分が思っていた発音

と違っていた」「発音の似た別の単語と聞き間違えた」「単語同士の音の連結に気づかなかった」など、

いろいろな課題が見えてくるはずです。


さらに音声の問題以外にも、自分が間違えた箇所では、

単語の語法や文構造がおかしいことに気が付くなど、

文法的な学びが得られることもありますので、細かくチェックします


ステップ⑥ 問題点を克服する訓練をする


⑤の検証結果をもとに、自分の問題点を克服する訓練をしてください。


訓練の基本は音読です。単語であれ音の連結であれ、自分で正しい発音

で言えるようになれば必ず聞き取ることができるようになります。


ステップ⑦ 後日、同じ音声で再ディクテーションする


数日から1週間程度開けてからもう一度同じ音声のディクテーションをしてください。


最初に取り組んだときには聞き取ることができなかった箇所を

正確に聞き取ることができるようになっていると確認できれば、

成長の証として大いに喜びましょう。


もし再度同じ失敗をするようであれば、改めて該当箇所を重点的に練習してください。

IELTS リスニング


IELTSのリスニングセクションでは、Part1とPart4で聞こえた単語を書き出す

問題が出題されます。普段からディクテーションでリスニング力を鍛えておくと、

問題が解きやすくなります。

 

 

TOEFLリスニング 「3つの設問タイプ」

リスニングテストは、個別にヘッドセットで英文を聞きながら行います。


解答は選択式で、選択した単語や文中の語彙をマウスでクリックして

解答する形式になります。


TOEFLリスニングテストでは、設問タイプが決まっているので、

予め設問タイプを知っておくことで、設問を予測しながら英文を聞くことができます。


TOEFLリスニング 設問タイプは主に以下の3つのタイプがあります。


1 . multiple-choice  (4択形式)


4択の選択肢から設問に最も適当な選択肢を選ぶ問題です。 最も多く出題される形式です。


解答の仕方は設問が読み上げられた後、画面に選択肢が表示されるパターンと、

再生された会話や講義の音声の中から特定の部分を抜粋して再度再生され、

その意図や趣旨を問われるパターンがあります。


選択肢の中には、部分的にあっているものもありますが、その設問の目的に最も

ふさわしいものを選ばなければいけません。


  • 設問例: What is the main idea of the lecture?  (main idea)
    → テーマを問う問題

  • 設問例:: What problem does the student have? (details)
    → 詳細に関する問題

  • 設問例: Why does the student go to see the professor? (purpose)
    → 発言の意図・目的を問う問題

  • 設問例:: How is the lecture organized? (organization)
    → 話の展開を問う問題

  • 設問例:Question: What does the professor imply about geysers? (imply)
    → 推論問題


2. 複数選択形式

設問に対して複数の選択肢を選ぶ形式です。比較的多く出題される形式です。

選択肢の数や、選ぶべき選択肢の数は設問によって異なります。

パッセージの内容を正確に把握していないと解答できない問題です。


設問 例

3. 表チェック形式

表に並べられたいくつかの要素について、それぞれをA / B(Yes / No)に分類していく形式です。


各要素に設けられたAとBの項目セルのうち、どちらかにチェックマークや数字

を入力して解答します。


設問例

Indicate whether each sentence below describes synthetic diamonds or mined diamonds. Place the numbers in the correct box.

  1. are often created from a “seed”
  2. exist in very few places in the world
  3. come in countless colorful varieties
  4. are produced by high pressure and temperature under the ground
  5. could cause financial problems for the jewelry industry


TOEFLリスニング「イントネーション」で手がかりを得る

TOEFLリスニングテストで「講義」「会話」を聞くとき、話し手のイントネーション

に注意してください。


イントネーションとは、人の声の高さの高低を指します。


それは、人がどれだけ大きな声で話しているかという音量と同じではありません。

中国語などの一部の言語では、イントネーションによって単語の意味が完全に変わる

可能性があります。


しかし、英語では、イントネーションは個々の単語の意味を変えません。

イントネーションの上げ下げで、話し手の意図された意味をを助けるので、重要です。 


重要な単語や情報を強調するために、話しては上昇ピッチを使用し、次に下降ピッチを使用します。


上昇ピッチでもう一つの使用方法は、「質問 Question 」です。

話しては質問の終わりに声の高さを上げます。


上昇イントネーション

  • Did you see that?
  • Have you been to Paris?
  • Excuse me! You are?


Yes/No questions


下降イントネーション

  • James loves cookies.
  • This is fantastic news.
  • What time is it?


Wh questions

Affirmative sentences


なぜ TOEFL リスニングでイントネーションが重要なのか



ピッチワード(センテンスで強調されているワード)を変更することで、センテンスの

暗黙の意味を簡単に変更できるため、重要です。


異なるイントネーションが適用されたときに文の意味がどのように変化するかを

見てください。 


  • Jack didn’t take my car yesterday; Jennifer did.

  • Jack didn’t take my car yesterday; that is for sure!

  • Jack didn’t take my car yesterday; he just parked it in the garage.

  • Jack didn’t take my car yesterday; he took my wife’s car.

  • Jack didn’t take my car yesterday; he took my caravan.

  • Jack didn’t take my car yesterday; he took it last week.
TOEFL リスニング「8つの問題タイプ」

リスニングセクションの解答に求められるスキルとは?

TOEFL iBT リスニングセクションの問題を解くために求められるのは、
Academic Listening Skills (アカデミック・リスニング・スキル)です。


アメリカの大学でのアカデミックな環境では、当然、
講義や会話を聴いて、理解できなければなりません。

TOEFL  iBT リスニングセクションでは、受験者の
Academic Listening Skills  を試すため、
8つの問題タイプの理解度が問われます。


そして、8つの問題タイプは3つのカテゴリーに分類されます。


TOEFLテスト対策では、問題の目的・特徴をきちんと知っておくことが大切です。
問題の目的・特徴の詳細は別のコラムでご案内いたしますが、
先ずは、3つのカテゴリーと8つの問題タイプを覚えてください。

3つのカテゴリーと8つの問題タイプ

Listening for basic comprehension

(メイン・アイディアや、重要なポイント、メイン・アイディアに関する重要な箇所への理解- 会話や講義の目的、主題が問われます)
 
1. Gist-content    主旨問題 (主題)

“Gist”とは、「要点」とか「要旨」という意味で、このタイプの問題は、「男性が抱える問題は何か」や「この講義のメイントピックはなにか」といった形で、会話や講義の主旨を答えさせる問題です。


2. Gist-purpose  主旨問題 (目的)

このタイプの問題は、「なぜ学生は教授の元をおとずれたのか」や「なぜ教授はXという事例を講義の中で紹介したか」など、会話や講義の主旨に関わる部分で、話者がなぜその行動をとったのか、あるいはなぜそういう発言をしたのか等を答えさせる問題です。


3. Detail             詳細問題

このタイプの問題は、「講義で述べられたXとは何か」や「教授によれば、理論Yに関する問題点は何か」といった、会話や講義の中での詳細部分に回答させる問題です。

Listening for pragmatic understanding

(話し手の態度や目的をくみ取る―話の一部をもう一度聴いて答える形式です)
 

◇ 講義の一部をもう一度聴いて質問に答える  サンプル



4. Understanding the Function of What is Said     機能問題

このタイプの問題は、「なぜ教授は講義の中で次のように述べたのか」や「何故生徒は次のように発言したのか」といった、会話や講義の中での発言について、その理由を問う問題です。


5.   Understanding the Speaker’s Attitude                   態度問題
 

このタイプの問題は、「教授の理論Xに対する態度は何か」や「学生が次の通り述べたことから何が推察されるか」といった、会話や講義の中での発言から、その話者の主張あるいは立場を答える問題です。


Connecting and information

( 情報をつなげる、総合的に扱う―表を完成させたり、話の構成を言わせたりします)
 
6. Understanding Organization                     まとめ問題 (構成)

このタイプの問題は、「教授は授業の中で彼女の主張をどのように構成したか」や「教授はなぜXについて言及したのか」といった、議論の展開そのものを問う問題です。


7.    Connection Content                            まとめ問題     (関係)

このタイプの問題は、「Xについて何が推察できるか」や「教授はYによって何を示唆しているか」など、講義の中で説明した内容について、それぞれの関係性を問う問題です。


8. Making Inference                                      推測問題

 このパターンの問題は、パターン7と一部重複する部分もありますが「学生は次に何をするか」や「Xについて何が推察できるか」など、会話や講義の内容から合理的に推察できる内容について問う問題です。

TOEFL リスニング「講義形式」 フローチャートを作る

「講義-Lecture」では、フローチャートを作る

TOEFL リスニング「講義形式」を聞くときはフローチャートを作ってみてください。


主なアイデア(main idea) の柱から始めて、裏付けとなる例(supporting example) 、

重要な事実(key fact) 、または対照的なアイデアへ(contrasting idea) の矢印を

描くことができます。

 つなぎ言葉(connecting words)に注意する

 つなぎ言葉(connecting words)を聞いて、講義の構成を追うことができます!

これらの単語を書き留める必要はありませんが、つなぎ言葉(connecting words)

を聞くと、重要な情報が続くことがわかります。


つなぎ言葉(connecting words)は、解答の手がかりとして機能するので、

つなぎ言葉の次に来るフレーズに注意してください。 


解答への手掛かりとなる つなぎ言葉(connecting words)の例:

  • Adding information: In addition, for example, furthermore

  • Explaining a result: Therefore, as a result, consequently

  • Comparing & Contrasting: However, in contrast, on the other hand

  • Giving reasons: Because (of), due to, for this reason, since, thanks to
TOEFLリスニング「会話形式」 登場人物の職務を理解する

TOEFLリスニング「会話形式」では、学生と対話する登場人物が限られています。

登場人物の大学での職務を知ることで、問題の正解に役立ちます。


TOEFLリスニング「会話形式」の問題は会話についての質問に4つの選択肢から回答を

選ぶ問題です。


TOEFLリスニング「会話形式」では、学生と対話する登場人物が限られています。

登場人物の大学での職務を前もって知ることで、選択肢から不適当なものを排除したり、

職務として正しいものを絞ることができます。


主な登場人物の職務と職務外


問題例 1

選択肢(d) a Spanish major についてはProfessor (教授)の仕事ではない、アカデミックアドバイザーの仕事になるので選択肢から排除します。

問題例 2


選択肢(b) は、Professor の仕事に相応しい選択肢であるので正解の可能性がある


Professorの重要な職務として学生に平等であること

学生が他の学生より有利になる機会を与える選択を排除することができます。


✖  The professor will give the student an extension.

〇 The professor emphasizes that the student must hand in their paper on time. 

TOEFLリスニング「講義形式」Lectures

講義形式 Lecturesを完全攻略!

TOEFL リスニングセクションの「講義」Lectures は

アメリカの大学での講義の一部を聴いて質問に答えます。

話しの始まり部分でたくさんの情報(話の目的、要旨・発言者の場所など)が提供されます。

Listen to part of a lecture. などの指示(Directions)の後を特に注意して聞きましょう。

講義 サンプル (植物学)


大学の講義なのでアカデミックな内容になっています。

普段から出題傾向の高いカテゴリーの講義に慣れておく必要があります。

しかし、まったく知らない講義内容でも心配しないように。

講義は大学生程度の思考能力と常識があれば理解できるように作られています

実際に大学の授業を受けているときのように新しい概念や表現は

学生に理解できるよう解説されるので、

前もってそれについての専門知識を学習する必要はありません。

★ 質問に答えるために専門知識は必要ありません。
解答に必要な情報は全て講義の中にあります。


講義形式は以下の2つのタイプに分かれます。

(1)   教授が1人で講義を話し続けるタイプ

(2)     1~2名の学生が講義中に質問したり、教授が学生に質問する対話型タイプ


講義サンプル (心理学) 講義の中で学生が質問しているケース


2つのタイプとも3~5分程度の講義で6つの質問で構成されています。


講義の内容はこれだ!

講義の内容はどれも初歩的なレベルで様々な分野から出題されます。

繰り返しになりますが専門知識は必要ありません。

しかし、各分野の論文やレクチャ音声に慣れておき

初歩的な知識を学習しておくことで、落ち着いて展開を想像しながら聴くことができます。


出題される学術分野は4つのカテゴリに分かれます。講義は各分野のトピックスについて話されます。

  • Arts
  • Life Science
  • Physical Science
  • Social Science

Arts の講義は以下のトピックが出題されると予想されます。

  • Architecture
  • Industrial design / art
  • City planning
  • Crafts (weaving, knitting, fabrics, furniture, carving )
  • Cave / rock art
  • Music and music history
  • Photography
  • Literature and authors
  • Books, newspapers, magazines, journals

Life Scienceの講義は以下のトピックが出題されると予想されます。

  • Extinction of or conversation efforts for animals and plants
  • Fish and other aquatic organisms
  • Bacteria and other one-celled organisms
  • Viruses
  • Medical techniques
  • Public health
  • Physiology of sensory organs
  • Biochemistry
  • Animal behavior
  • Habitats and the adaptation of animals and plants to them
  • Nutrition and its impact on the body
  • Animal communication

Physical Science の講義は以下のトピックが出題されると予想されます。

  • Weather and atmosphere
  • Oceanography
  • Glaciers , glacial landforms, ice ages
  • Deserts and other extreme environments
  • Pollution, alternative energy, environmental policy
  • Other planet’s atmospheres
  • Astronomy and cosmology
  • Properties of light, optics
  • Properties of sound
  • Electromagnetic radiation
  • Particle physics
  • Technology of TV, radio, radar
  • Chemistry of inorganic things
  • Computer science
  • Seismology (plate structure, earthquakes, tectonics )

Social Science の講義は以下のトピックが出題されると予想されます。

  • Anthropology of nonindustrialized civilizations
  • Early writing systems
  • Historical linguistics
  • Business, management, marketing, accounting
  • TV / radio as mass communication
  • Social behavior of group, community dynamics, communal behavior
  • Child development
  • Education
  • Modern history
TOEFL iBT リスニング新形式

TOEFL IBT リスニングテスト 新形式の変更点


2019年8月にTOEFL IBTは新形式に変更になりました。

一言で言うと、出題数が減りました


テスト内容の変更は公表されていないので、旧型式のTOEFL対策でも

十分に効果があると言われています。


新形式のリスニングテストでも引き続きダミー問題が出題されます。

ダミー問題とは「受験生のデータ収集」のために稀に挿入される、得点に

加算されない問題のことを言います。 


TOEFL iBTリスニング 問題タイプは2種類だけ!

TOEFL iBTリスニングセクションの問題のタイプは「講義」と「会話」の2種類です。


「講義 Lecture」は、幅広い分野の教養科目を題材としており、講義が録画されたものです。内容は学術的なもの

になります。このタイプは2つのパターンに分けることができます。


▮ 講義パターン

教授が学生に向かって一方的に講義を行います。教授と学生とのやり取りはないため、状況を理解するよりも、講義の内容を聞き取ることに集中しましょう。

サンプル音声


▮ディスカッションパターン

参加型の授業で、教授と学生たちの間でのやり取りが行われます。教授が学生に対して専門用語の意味について問題を出し、学生の一人が答えるといったやりとりや、学生が教授の言っていることがうまく理解できずに質問し、教授が説明するといったやりとりなどが想定されます。



「会話 Conversation」は、大学で教授と学生、大学職員と学生、学生同士などの会話で、主に3つのパターンがあります。


▮ Office hours

大学教授が設けているOffice hoursに、生徒が教授の研究室を訪ね、教授に質問や相談をする内容です。学生がレポートを期限までに提出できない可能性があるため、期日を延ばしてもらえないかと相談する内容や、レポートのトピックの選び方の相談などの内容も想定されます。話の大筋は掴みやすいですが、大筋だけでなく学生と教授それぞれの主張と提案内容をよく聞き取り、理解する必要があります。

サンプル音声


▮ 職員への相談

一般的にはService encounterと呼ばれるような問題です。学校生活に関する質問など、学生の質問に対して職員が提案などをしている様子をリスニングします。また、図書館などで学生がレポートに必要な文献を探しているなどといった内容のものもあります。


▮ 学生同士の会話

学生同士があるトピックについて会話をします。例えは、最近始まった図書館での美術品の展示についてなどです。具体的な美術品の背景などについても話されるなど、細かい情報も含まれるので難易度は高いです。


画面で問題形式が分かります

TOEFL iBTリスニングセクションでは,「講義」「会話」どちらの形式が音声で

ながれるのかが画面上に写真が表示されるのでわかるようになっています。


初めに、ListeningセクションのDirections (問題指示)画面が表示され、音声が流れます。

Directions画面の後、問題画面に進み、試験開始です。


次に講義や会話の音声の聞き取りが始まります。 音声が流れると同時に講義や会話の状況を

示す場面風景が表示されます。


出題セットパターン - 3セットのとき、ダミー問題が含まれます


TOEFL リスニング新形式では、以下の出題セットパターンがあります。


<Listening 2セット(ダミーなし)の場合>

Set 1:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]

Set 2:会話(5問)→ 講義(6問)→ 講義(6問)[制限時間:10分]


または


Set 1:会話(5問)→ 講義(6問)→ 講義(6問)[制限時間:10分]

Set 2:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]

の2パターン


<Listening 3セット(ダミーあり)の場合>

Set 1:会話(5問)→ 講義(6問)→ 講義(6問)[制限時間:10分]

Set 2:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]

Set 3:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]


または


Set 1:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]

Set 2:会話(5問)→ 講義(6問)→ 講義(6問)[制限時間:10分]

Set 3:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]


または


Set 1:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]

Set 2:会話(5問)→ 講義(6問)[制限時間:6分30秒]

Set 3:会話(5問)→ 講義(6問)→ 講義(6問)[制限時間:10分]

の3パターン

5分でわかる! 問題カテゴリーと8つの問題タイプ

▮ リスニングセクションの解答に求められるスキルとは?

TOEFL iBT リスニングセクションの問題を解くために求められるのは、
Academic Listening Skills (アカデミック・リスニング・スキル)です。
アメリカの大学でのアカデミックな環境では、当然、
講義や会話を聴いて、理解できなければなりません。

TOEFL  iBT リスニングセクションでは、受験者の
Academic Listening Skills  を試すため、
8つの問題タイプの理解度が問われます。
そして、8つの問題タイプは3つのカテゴリーに分類されます。
TOEFLテスト対策では、問題の目的・特徴をきちんと知っておくことが大切です。
問題の目的・特徴の詳細は別のコラムでご案内いたしますが、
先ずは、3つのカテゴリーと8つの問題タイプを覚えてください。

▮ 3つのカテゴリーと8つの問題タイプ toefl listening 20

■ Listening for basic comprehension

(メイン・アイディアや、重要なポイント、メイン・アイディアに関する重要な箇所への理解- 会話や講義の目的、主題が問われます

1. Gist-content    主旨問題 (主題)
2. Gist-purpose  主旨問題 (目的)
3. Detail             詳細問題

■ Listening for pragmatic understanding

(話し手の態度や目的をくみ取る―話の一部をもう一度聴いて答える形式です

◇ 講義の一部をもう一度聴いて質問に答える  サンプル

4. Understanding the Function of What is Said     機能問題
5.   Understanding the Speaker’s Attitude                   態度問題

■ Connecting and  information

( 情報をつなげる、総合的に扱う―表を完成させたり、話の構成を言わせたりします

6. Understanding Organization                     まとめ問題 (構成)
7.    Connectiong Content                            まとめ問題     (関係)
8. Making Inference                                      推測問題