
◆ 今回のイディオム
“play it by ear”
“play it by ear” は「その場の状況に合わせて臨機応変に行動する」「計画を立てずに様子を見ながら進める」という意味です。日本語の「行き当たりばったりにやる」「臨機応変に対応する」に近い表現です。
★ どんな意味?
例えば「旅行のプランを細かく決めないで、その場で決めよう」と言いたいときに使えます。きっちり計画するのではなく、その時の状況や気分に合わせて進めるニュアンスがあります。
✦ 語源について
もともとは音楽の世界の表現で、楽譜を見ずに耳で聞いた音を頼りに演奏することを “play by ear” と言いました。そこから転じて「計画や事前準備なしで対応する」という意味になりました。
▶ 使い方をチェック!
We don’t have a fixed schedule for the trip. Let’s just play it by ear.
(旅行の予定は決めてないよ。臨機応変にやろう。)I’m not sure what time I’ll finish work. Can we play it by ear tonight?
(仕事が何時に終わるかわからないんだ。今夜は様子を見て決めようか。)The meeting might go long, so let’s play it by ear about lunch.
(会議が長引くかもしれないから、ランチは状況に合わせて決めよう。)
✪ ポイント解説
計画を立てることが悪いのではなく、「予定通りにいかない可能性があるから柔軟に対応しよう」という前向きな響きがあります。
ビジネスでもカジュアルな会話でもよく使われます。
♣ 似たような表現
go with the flow(流れに任せる)
wing it(即興でやる、ぶっつけ本番でやる)
take it as it comes(成り行きに任せる)
臨機応変さを表す表現は日常会話でもビジネスでも役立ちます。“play it by ear” を使いこなせれば、柔らかく自然な英語にぐっと近づけますよ!