IELTS対策コラム

5分でわかる!  試験官はここをチェックしている! 評価基準(3B)

IELTSスピーキング 試験官はここをチェックしている! 「仮定法」


Grammatical Range and  Accuracy 文法力と正確さ


「仮定法」を使う CONDITIONAL STRUCTURES

IELTS Speakingは次の4つの基準で採点されます。

  • 流暢さと内容の一貫性(Fluency and Coherence)
  • 語彙力(Lexical Resource)
  • 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
  • 発音(Pronunciation)


ここでは、3つ目の採点基準『文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)』

仮定法について解説します。


IELTS スピーキングで高得点(バンドスコア7.0~) を取る秘訣の一つに、仮定法(仮定法過去や仮定法過去完了)を活用する手があります。


実際のスピーキングの試験で使う機会はたくさんあります。特にパート3のスピーキングで活用しましょう。また、if を使って話を発展させることができるのでとっても有効的です。

仮定法がシッカリと使えることを試験官にアピールして、スコアアップにつなげましょう。

┃仮定法とは


If を使った文章のことで、3つの種類があります。


1.ただの条件節(現実にありえる事)

2.現実にありえない事を仮定する仮定法過去

3.過去の事実に反する仮定を表す仮定法過去完了


1.ただの if 文 – 現実のこと(現実に起こりうること)を言う

 例:If it rains tomorrow, we will cancel the picnic.

      If 節の中の動詞は現在形で、主節には will や may などの助動詞の原形が入ります。


2.実際はそうでないことを表現する仮定法過去 (もし~なら、~だろうに) 

   例 :  If I were [was] you, I would study medicine. 


   If 節の中は動詞の過去形を使って、それが現在の事実の仮定であることを表現します。 

   ※本来現在形になるところを時制を一つずらして過去形にすると覚えてください。

         例:If I had a lot of money, I would buy an island. 

  主節には助動詞の過去形(would, might, could)を使います。

      つまり、 if + 主語+動詞の過去形、主語+would + 動詞の原形 で表します。


3.過去の事実と異なることを仮定する場合の仮定法過去完了 

(もし~だったなら、~だっただろうに)

  過去の事実と違うことを表すには、if節の中は過去完了形(had+動詞の過去分詞形)にします。

  本来過去形になるところを時制を一つずらして過去完了にするとおぼえてください。

  例:If I had studied harder, I would have passed the exam.

  このように、if + 主語+had+動詞の過去分詞形, 主語+would +have + 動詞の過去分詞形で表します。

  (a)         If I had known her phone number, I would have called her.

                 彼女に電話番号を知っていたら、彼女に電話していただろうに。

⇒現実には、電話番号を知らなかったので、電話しなかった。


  (b)  She would have died if the climber had not found her.

     もし登山者が彼女を見つけていなかったら、彼女は死んでいただろう。

     ⇒現実には、登山者に見つけられたので、生きていた。


IELTS スピーキング テストで仮定法を実際に使った例:


1.条件節

 Question:Some people say that working from home will be quite common in the future. Do you agree?


 Answer:More people will work from home in the future. If the internet becomes faster and there are more programs, such as Skype, that will allow people to work from home more easily.


 2.  仮定法過去

Question:If you could choose any country to live in, where would you choose?


     Answer:If I could live in any country, I would probably choose Australia. The weather is great; the people are super friendly and just imagine living beside all those beaches. If I could choose another country, it would have to be Italy, for the architecture, the culture and its fascinating history.


● ILETS試験官のねらいは?

「Would」を使った質問では、試験官は受験者が「仮定法」が使えるかを試しています。

スコアアップを目指すなら、wouldやcould, mightを使って回答する必要があります。

Would you like to move to another city in the future?と聞かれた場合は、

回答例

I would like to change cities if I had the chance, because if I lived in a different city I would make lots of new friends and I could try lots of new kinds of food. Also I might be able to find a well-paid job.

意訳:もし機会があったなら、ぼくは違う街に引っ越したいです。なぜなら違う街で暮らしていたなら、ぼくは多くの新しい友人を作ることができるだろうし、新しい食べ物を食べることができるからです。そのうえより給料の高い仕事を見つけることができるかもしれません。


● 注意すべき仮定表現


▮「そろそろ~の時間である」  It is time~ (仮定法過去形)

 It’s timeの後が仮定法過去になる

It’s time I went home.

そろそろ家に帰る時間だ


▮「もしAがなければ」を表す if it were not for A

現実の事実とは異なる仮定を表す。

If it were not for water, we could not live.

水がなければ、私たちは生きられないだろう


▮「仮に~するならば」を表す if S were to [should] do

実現の可能性が低い未来の仮定を表す。

If you were to fall from that bridge, it would be almost impossible to rescue you.

あの橋から落ちたら、あなたを助けることはほとんど不可能だろう


▮ ifが省略されて倒置が起きている場合

if が省略されるとif 節の中に倒置が起き、疑問文と同じ語順になる

Had I arrived five minutes earlier, I could have been in time for the train.

5分早く着いていたら、その列車に間に合うことができただろうに。