バイリンガルへの道

小学生高学年(小4〜6)英語学習法

小学生低学年では、音声や絵本を使って英語の楽しさに触れさせ、
英語の自然な音とリズムに慣れさせることが英語学習の中心でした。
いわば右脳主体のイメージ学習法に効果がありました。

しかし小学校高学年になると、子供も単に楽しいだけでなく、
知的に楽しいことを求めるようになります。
ある程度論理的な理解が可能になる10歳くらいからは、
左脳を中心とした概念学習に切り替えていきます。
bc 48

この時期から、英語のルールをしっかりと理解させ文法ルールに沿った学習法を取り入れ、
(聞く・話す・読む・書く)の4技能で英語を学び、知的好奇心を満たしてあげると共に、
目標を与え、達成感が得られる機会も提供していきましょう。

英語が得意な子どもの場合、この頃から、英語を学ぶだけでなく、
実際に英語をツールとして使ってみる機会を増やしていくことをおすすめします。

教室の授業だけでは、「学問としての英語」としか感じることができませんが、
英語を使って実際のコミュニケーションを取る機会を経験することで、
「ことばとしての英語」として認識できるようになり、
実践的な英語力を強化することが可能となります。

(1)フォニックス

bc 49
フォニックスとは、初めて出会う単語でも、自然と正しい発音で読めるようにさせる指導法で、
英語圏の子どもが英語の正しい読み方を身につけるための方法として用いられています。

今まで音声を中心に学習してきた子どもも、フォニックスにより、
音声と文字の規則的な関係を身に付け、自分自身で読む力を身につけられます。

また、読む力を高めることで、自然と書く力も高めていくことも可能です。

マイチューターのレッスンでは、英検対策の中で 各級ごとにボキャブラリーカードをご用意し、
重要単語を発音記号に沿って正しく発音できるよう指導しています。

フォニックス使用教材

(2)音読

ielts speaking 25
英語を頭の中で読む・練習するだけでなく、実際に口を動かして音読することで、
「知的記憶」を「運動記憶に」変換でき、覚えた内容が忘れにくくなってきます。
また、繰り返し音読することで、口が英語に慣れ、実際に英語を話す際に、
自然と口から英語が出てくるようになります。
また、文構造・意味が理解できる文を何度も音読することで、
リスニング力を含め英語能力を抜群にアップさせることができます。

マイチューターでは、英検対策「音読パッケージ」を取り入れています。

(3)多読

ielts speaking 28
多読とは、英語を学ぶ感覚ではなく、英語で多くの物語等を読み、
英語のストーリーを英語のままで楽しめる習慣を身につける読書法です。

多読のポイントは、自分の興味がある、非常に簡単な本を選ぶことにあります。

1ページにわからない単語が1~3語ある程度のレベルが適したレベルとなります。
辞書を引かずに、前後の文脈や挿絵から推測しながら読んでみましょう。

途中でわからなくなったり、つまらなくなったら、無理して読まず、
もう少しレベルのやさしい本や、興味が持てる本に替えてみましょう。

マイチューターでは、英検対策で「洋書(小説)を使ったリーディング レッスン」
を取り入れています。

小・中学生 洋書おすすめ小説

 (4 ) 英語日記

bc 50

定期的に英語で日記(Daily Journal)を書くことで、
単語力や表現力が身につき、英語力が向上します。

英語が話せる子供でも、話している言葉をそのまま文章にすることは意外と難しいものです。
初めのうちは、まだ単語のスペルもわからない、
文章の構成もどうやって書いたらいいのかわからずとまどう子供が多いと思います。
最初のうちは、自分ですべて英訳することは難しいので、まずは、習った英文、
多読で読んだ英文を真似て文章を作成することから始めてみましょう。

また、外国人の英語のレッスンを受けている方は、
それらの文を定期的にチェックしてもらうことで、正確な表現を身につけることができます。

( 5 ) 児童英検、英検等の資格試験に挑戦

bc 51
小学高学年になると良い意味で競争心や向上心が芽生えるこの頃から
児童英検、英検等の資格試験に挑戦してみましょう。

最初は簡単な試験から始めるようにし、「できた!」という達成感を持ちながら、
少しずつ難しいレベルに挑戦させていくことがポイントです。

ただし、1点注意していただきたいのは、
英語学習の最終目的を資格試験の合格にしない事です。

最終目的が資格試験の合格となってしまうと、
「学問としての英語」を身につけることになってしまい、
本来の他者とコミュニケーションを図るツールとしての「ことばとしての英語」が
身につきにくくなってしまう可能性があります。

あくまでも英語学習の成果を測るものさしとして活用していきましょう。